DataLabs、国土交通省四国地方整備局とのインフラDXに係る現場実証にて従来技術を超える効果を実証
「Hatsuly」と「Markly」を統合した“3D InfraLoop”でインフラDXの新標準を構築へ
DataLabs株式会社（本社：東京都、代表取締役CEO：田尻大介）は、開発する3Dインフラ点検システム「Markly」の技術が、国土交通省四国地方整備局「現場ニーズと技術シーズのマッチング」での現場試行の結果、経済性/工程/品質・出来形/施工性のすべての項目で「従来技術より優れる」以上の評価を受け、NETIS（新技術情報提供システム）にて正式に公表されたことをお知らせします。さらに当社は、3Dインフラ補修システム「Hatsuly」を連携させることで、点検から補修設計、施工、維持管理に至るまでのライフサイクル全体を3Dデータで循環させる「3D InfraLoop」を提案。国交省が推進する「3Dベースのインフラメンテナンス構築」と軌を一にする取り組みとして、社会インフラの持続可能な管理に貢献できることが評価されました。
背景
日本の社会インフラは高度経済成長期に整備されたものが多く、老朽化が急速に進んでいます。その一方で、建設業界は深刻な人手不足と技術者の高齢化に直面しています。こうした課題に対応するため、国土交通省は「点検・診断・補修設計・補修工事」を一貫して3Dデータで扱うメンテナンスサイクルの実証実験を進めており、3Dデータを基盤とした新たな維持管理のあり方が求められています。
現場試行結果（国土交通省公表）
今回の現場試行では、橋梁補修設計及び現場調査において従来の「人手による現地調査・図面作成・数量算出」と比較して、以下のような効果が確認されました
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経済性：従来8,704千円/橋 → 新技術7,403千円/橋、約15％のコスト削減を実現
*足場費を除いた調査・補修設計のみでは約73％のコスト削減
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工程：従来47.5日/橋 → 新技術15.2日/橋、約32日の工程短縮
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品質・出来形：自動モデル化により人為的ミスを低減、精度の高い出来形管理が可能
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施工性：クラウド上での確認や帳票出力により、専門知識不要で効率的な作業が可能
これらの結果から、総合的に「従来技術より優れる（B評価）」、特に工程については「従来技術より極めて優れる（A評価）」との評価を受けました。
「3D InfraLoop」について
DataLabsは、今回評価を受けた「Hatsuly」と「Markly」を連携させ、インフラメンテナンスの全工程を3Dデータで循環させる新しい仕組み「3D InfraLoop」を提案しています。
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Markly：調査・設計段階で点群データを3Dモデル化、各種納品情報をデータベース化し、発注者と調査会社間で効率的に共有。補修工事発注に必要なデータ抽出を可能にします。
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Hatsuly：施工・維持管理段階で補修履歴や出来形データを3Dモデルに反映。施工会社と発注者間でクラウド上のデータ共有を実現し、維持管理チームが次回点検に必要な情報を抽出できます。
両者を統合することで、「点検 → 診断 → 補修設計 → 補修工事 → 維持管理」のサイクルを3Dデータで回す、世界に先駆けたプラットフォームを構築します。
国交省の方向性との一致
国交省自身も、2Dベースの点検記録が抱える「非効率」「精度不足」「共有性の制限」といった課題を指摘し、3Dデータを活用することで効率化、確実性向上、情報共有の高度化、コスト削減を実現できるとしています。
弊社の「3D InfraLoop」はまさにその方向性を具体的に現場へ実装する取り組みです。今般の四国地方整備局との実証成果は行政と産業界のビジョンを接続するものであり、今後の業界スタンダードに直結する重要な一歩になったと考えています。
今後の展開
これらの結果を踏まえ、3Dインフラ点検システム「Markly」を10月末より正式にリリースし、建設コンサルの皆様や補修工事を請けられている施工会社様のインフラ調査（図面作成・数量確定）等へご提供を開始しています。
リリース前ではあるものの、既にご契約頂けている建設コンサル様も複数いらっしゃり、早期のリリースに全社一丸となっているところです。
今後は以下の項目等を中心に更に取り組みを発展的に進めていく所存です。
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全国のインフラ点検・補修設計における現場調査等での適用拡大
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点検支援技術性能カタログへの登録
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標準化活動を通じた国内普及と、海外展開を視野に入れた国際標準化の推進
会社概要
社名：DataLabs株式会社
所在地：東京都中央区日本橋小舟町8-6
設立 ：2020年7月
代表：代表取締役 田尻 大介
お問い合わせ先
DataLabs株式会社
広報担当 板谷
yayoi.itaya@datalabs.jp
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