群馬県吾妻郡嬬恋村における系統用蓄電池「嬬恋蓄電所」の運転開始について

東京電力ホールディングス株式会社（以下「東電 HD」）および NTT アノードエナジー株式 会社（以下「NTTAE」）が 2023 年 11 月に共同で設立した「嬬恋蓄電所合同会社」※1は、この 度、群馬県吾妻郡嬬恋村において出力 2.0MW/容量 9.3MWh の系統用蓄電池「嬬恋蓄電所」の 構築を完了し、2025 年 5 月 15 日より商業運転を開始いたしました。

【嬬恋蓄電所　外観】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　本蓄電所事業は、資源エネルギー庁「令和 4 年度補正 再生可能エネルギー導入拡大に資 する分散型エネルギーリソース導入支援事業費補助金」の採択を受けております。 2050 年のカーボンニュートラル実現に向けて再生可能エネルギーの導入・活用が進むな か、それに伴って必要となる調整力の確保や電力系統の増強対策等、電力システムにおける 課題が顕在化しています。 これらの課題に対して、両社は、本蓄電所事業を通じ、蓄電池に係る各種データの収集・ 管理やバランシング技術等の活用による余寿命への影響検証など、蓄電池の運用管理ノウハ ウを早期に獲得するとともに、電力市場（卸電力市場、需給調整市場、容量市場）における 取引※2を通じ、電力系統の安定化に貢献していきます。 また、将来的には、再生可能エネルギーの大量導入に向けた電力系統の混雑緩和に資する 蓄電池のユースケースの検証等、更なる蓄電所事業の発展をめざします。

※1：群馬県嬬恋村における蓄電所事業に係る合同会社の設立 （2023 年 12 月 19 日／東電 HD および NTTAE ニュースリリース） https://www.tepco.co.jp/press/release/2023/1666669_8713.html 　　　　　　　　　　　　　　　　　　

※2：各電力市場（卸電力市場／需給調整市場：2025 年度、容量市場：2027 年度）について 順次参画を予定