光通信技術を活用した量子コンピュータと量子ネットワークの国際標準化議論の推進をITU-T業界幹部会合で合意

~継続議論の場として2027年NTTが会合招致~

NTT株式会社

発表のポイント:

  • NTTは2026年10月7日にインド・ニューデリーで開催されたITU-T※1主催の業界経営幹部会合CxO Roundtable※2において、量子コンピュータとAI、データセンタなどをつなぐ将来ネットワークに関する国際対話を提案しました。

  • 世界各国のCxOおよびITU-T幹部の賛意を得て、ネットワークの相互接続などの国際標準化に関する議論を継続することで合意しました。

  • 議論を継続・発展させる場として、NTTが2027年のCxO Roundtableを日本に招致し、国内ではじめて開催することが決定しました。

 NTT株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明、以下「NTT」)は国際連合専門機関の電気通信標準化を担うITU-Tが主催するCxO Roundtable(2026年10月7日開催)において、量子コンピュータ、AI、データセンタなどをつなぐ将来ネットワークに関する国際対話を提案し、将来のアーキテクチャや相互運用性など、国際標準化に関する継続的な議論の推進を合意しました。
 NTTは、光量子コンピューティングの研究開発状況を紹介するとともに、その価値を最大化するためには量子コンピュータ単体の進化だけではなく、AI、データセンタおよびネットワークとの連携が重要になることを示し、量子コンピュータのさらなる発展を支えるネットワークや相互接続基盤に関する国際的な対話を進める必要性を提案しました。さらに、議論を継続・発展させる場として、2027年のCxO Roundtableを日本で開催することを表明しました。本会議に出席した世界各国の情報通信業界の幹部ならびにITU-T幹部からの賛意を受け、これらの取組みを実現させるための対話機会の設定などが合意されました。

1.背景
  ITU-T CxO Roundtableは、ITU-T(局長:尾上誠蔵氏)主催で、情報通信業界の幹部やITU-T幹部が集い、優先課題や標準化活動の方向性を議論する場です。2026年度は10月7日にインド・ニューデリーで、インド最大級の情報通信関連イベントであるIndia Mobile Congress(IMC)とあわせて開催されました。
 近年、量子コンピューティングの技術は急速に発展しており、創薬、材料開発、物流最適化など幅広い分野での活用が期待されています。特に光量子コンピューティングは、光通信ネットワークと共通する技術基盤を持ち、将来的にはAI基盤やデータセンタなどとネットワークを介して連携することで、活用の可能性が広がると考えられています。
 そのためには、相互接続性や運用のあり方について、企業や国の枠を超えた協調的な対話を進めることが重要です。

2.NTTからの提案
 NTTは、量子コンピュータを活用する将来の情報通信基盤を見据え、量子コンピューティングの発展と歩調を合わせながら、ネットワークアーキテクチャ、相互接続性、同期制御、運用管理などの観点について国際的な対話を進める必要性を提案しました。
 提案の背景として、NTTが、AIの大規模化に伴う計算資源や消費電力の増大といった課題への対応に向けて、ネットワークとコンピューティング基盤の効率化をめざすIOWNと、情報処理そのものを大きく変革する可能性を持つ光量子コンピューティングの研究開発を進めていることを紹介しました。また、光量子コンピューティングが光通信と共通する技術基盤の上に発展していることを示し、通信技術と計算技術の関係が今後さらに密接になっていく可能性を示しました。特に、量子コンピュータの価値は単体で利用する場合にとどまらず、複数の量子コンピュータやAI基盤、データセンタなどがネットワークを介して相互接続・連携することで、さらに大きく発揮される可能性があることを提起しました。
 NTTからのこれらの提案は、世界各国の情報通信業界の幹部およびITU-T幹部からの賛意を受け、将来のアーキテクチャや相互運用性に関する継続的な対話と国際協力の重要性として、本会合の声明文書※3にまとめられました。

3.2027年 CxO Roundtable の日本開催
 NTTは、これまでITU-T参加企業や関係組織により各国開催されてきたCxO Roundtableについて、2027年の日本招致を表明し、参加者の支持を得て次回ホストを務めることが決まりました。CxO Roundtableが日本で開催されるのははじめてです。
 2027年の日本会合では、世界各国の通信事業者、ベンダ、研究機関、政府関係者および標準化団体の経営幹部を迎え、将来の情報通信基盤に関する議論の場を提供する予定です。また、参加者がNTTの先進技術や研究開発の取組みに触れる機会として、2027年のNTT R&D Forum※4との連携を含めた開催形態について検討しています。

4.今後の展開
 NTTは、今回提案した量子コンピュータを支える将来ネットワークや相互接続基盤に関する国際対話を継続・発展させるため、ITUにおける関連会合や活動の機会も活用しながら、量子コンピューティング、AI、データセンタおよびネットワークの融合がもたらす将来像について、産業界、研究機関、政府機関および標準化団体との議論を深めていきます。
 また、2027年のCxO Roundtable日本開催を契機として、世界の情報通信分野をリードする経営幹部や有識者が一堂に会し、将来の情報通信基盤に関する国際的な対話と協力を深める機会を創出していきます。NTTは今後も、ITU-Tをはじめとする国際標準化活動を通じて、量子コンピューティング、AI、データセンタおよびネットワークの融合がもたらす将来像についての議論に貢献するとともに、企業や国の枠を超えた国際協力の促進に貢献していきます。

ITU-T CxO Roundtable 2026の参加者
ITU-T CxO Roundtable 2026でのNTTからの提案

【用語解説】
※1 ITU:ITU(International Telecommunication Union)は国連専門機関のひとつであり、国連加盟国・地域により構成される国際標準化機関。ITU-TはITUにおいて情報通信の国際標準化を担当する組織
※2 CxO Roundtable:ITU-T参加企業・団体の幹部が集う会議であり、ITU-T局長(日本から選出された尾上氏)が主催
会議に関するURL:https://www.itu.int/en/ITU-T/tsbdir/CxO/Pages/CxO-Roundtable-7-October-2026.aspx
※3 https://www.itu.int/en/ITU-T/tsbdir/cto/Documents/Communique_ITU_CxO_2026_updated.pdf
※4 NTT R&D Forum特設サイトURL: https://www.rd.ntt/forum/

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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町一丁目5番1号 大手町ファーストスクエア イーストタワー
電話番号
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代表者名
代表取締役社長
上場
東証プライム
資本金
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設立
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