STとARM、次世代ホーム・エンターテインメント分野で協業

STマイクロエレクトロニクス

ホーム・エンターテインメント機器の電力効率を向上させながら、
コンスーマのHDTVユーザ・インタフェースを向上させる高性能SoCに、
ARM Cortex-A9マルチコア・プロセッサを採用
世界を代表するセット・トップ・ボックス(STB)用ICサプライヤである
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)とARM(LSE:ARM、
Nasdaq:ARMH)は、STの次世代STBおよびデジタルTV用システム・オン・チップ
(SoC)に、ARM(R) Cortex(TM)-A9 MPCore(TM)プロセッサおよびMali(R)-400
グラフィック・プロセッサを採用することを発表しました。

Cortex-A9 MPCoreプロセッサは、広帯域な放送コンテンツを家庭でストリーミン
グするために必要なスケーラブルで高い性能を提供するだけでなく、競合する
他のソリューションと比較して電力効率を大幅に改善します。ARMテクノロジー
の採用は、市場実績の高いST-40プロセッサ・ベースのSoC開発において培われた
技術資産の活用が可能になると同時に、ARMテクノロジーを次世代HDTV SoC製品
の基盤にしていくというSTの意図をも表しています。

STは既に、ワイヤレス / コンピュータ / 自動車 / 産業市場向けの様々な
アプリケーションにおいて、ARMテクノロジーをベースとした最先端SoC開発の
広範な経験を有しています。ホーム・エンターテインメント分野向けに
Cortex-A9 MPCoreプロセッサを採用することにより、Adobe(R) Flash(R)
テクノロジーやOpera等の主要Webブラウザを含め、Cortex-A9 MPCoreプロセッサ
を中心に拡大している包括的なソフトウェア・エコシステムを利用でき、魅力あ
るマルチメディア性能の提供が可能になります。

STの上級副社長 兼 ホーム・エンターテインメント&ディスプレイ・グループ
ジェネラル・マネージャであるPhilippe Lambinet は、次の様にコメントしてい
ます。「次世代HDTVコンスーマ製品を高性能なARMアーキテクチャを中心に構築
することで、STは引き続きクラス最高の製品をお客様に提供することができます。
また、既存のST-40プロセッサ・ベースのチップからのシンプルな移行ステップ
も提供されます。さらに、STのお客様は、ARMの幅広いサポート・エコシステム
の利用が可能になります。」

ARMのプロセッサ部門執行副社長であるMike Inglisは、次の様にコメントしてい
ます。「ホーム・エンターテインメント向けICの世界的リーダーの1社であるST
がARMテクノロジーを採用したことは、デジタルTVやSTBなどのアプリケーション
において、当社のCortexプロセッサとMali GPU(Graphics Processor Units)の
勢いが増していることを極めて明確に示しています。高性能、低電力の
マルチコア・テクノロジーの開発で主導的地位を確立しているARMは、
次世代コンスーマ・デバイスが要求するスケーラブルな性能を提供することがで
きます。」

BSkyB社のRoger Lambert氏は、次の様にコメントしています。「Skyは、STとARM
が協力することで、コスト効率に優れた低電力STBテクノロジーを実現すること
を嬉しく思います。事業全体にわたる低消費電力化は、Skyの戦略の主軸の1つで
す。最も低消費電力なテクノロジーをSTBに使用することは、展開中の戦略にお
ける不可欠な要素です。」

またSTは、刺激的な新しいグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)に
対する需要の拡大と、次第に複雑化するWebベースのサービスに対応するため、
ARM Mali-400 MPマルチコア・スケーラブル・グラフィックス・プロセッシング・
ユニット(GPU)テクノロジーのライセンスも取得しました。Mali-400 GPUによ
り、STはKhronos OpenGL ES 2.0 API(Application Programming Interface)に
準拠した「1080p」の3Dユーザ・インタフェースを提供することが可能になり、
Webベースの次世代双方向サービスにおいて、グラフィックスとビデオを
シームレスに統合した最高のユーザ・インターフェースの実現に貢献します。

Adobe社のプラットフォーム・ビジネス部門ビジネス開発担当シニア・
ディレクターであるDanny Winokur氏は、次の様にコメントしています。
「上質で魅力的なWebコンテンツを先進的コンスーマ機器で楽しむためには、
Flash Player 10が不可欠です。STとARMは、Open GLES 2.0と高性能な
ARM Cortex-A9プロセッサをベースとした、コンスーマ・エンタテイメント・
システムに完全なFlashインターフェースを提供するハードウェア・
プラットフォームを実現してくれています。」

Cortex-A9 MPCoreとMali-400MPを集積した最初のホーム・エンタテイメント用IC
は、2010年中頃の提供を予定しています。

ARMについて
ARMは、ワイヤレス、ネットワーク、デジタル家電、画像、自動車、
セキュリティ、そしてストレージ機器といった高度なデジタル製品のコアとなる
技術をデザインしています。ARMが提供する総合的な製品には、16/32 ビット
組込みRISC マイクロプロセッサ、データエンジン、3Dプロセッサ、
デジタルライブラリ、組み込みメモリ、ペリフェラル、ソフトウェア、
開発ツールならびにアナログ機能と高速コネクティビティ製品が含まれます。
ARM は、ARMの幅広いパートナーコミュニティと共に、信頼性のある製品を迅速
に市場へと導くトータルシステムソリューションを、大手エレクトロニクス企業
に提供しています。ARMについて詳しくは当社英国ARM社のWebサイト
http://www.arm.comをご覧ください。

STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な
技術力と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)
ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することに
より、マルチメディア・コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて
他社の追随を許さないリーダーとなることを目指しています。
2008年の売上は98.4億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com

ARMは、ARM Limitedの登録商標です。CortexとMPCoreは、ARM Limitedの商標で
す。他のすべてのブランド名または商品名は、それぞれの所有者の財産です。
「ARM」は、ARM Holdings plc、その事業会社であるARM Limited、および各地域
の子会社であるARM Inc.、ARM KK、ARM Korea Limited.、ARM Taiwan Limited、
ARM France SAS、ARM Consulting (Shanghai) Co. Ltd.、ARM Belgium N.V.、
ARM Germany GmbH、ARM Embedded Technologies Pvt. Ltd.、ARM Norway, AS、
およびARM Sweden ABを表すために使用されています。

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会社概要

STマイクロエレクトロニクス

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URL
http://www.st.com/jp
業種
製造業
本社所在地
東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟
電話番号
03-5783-8220
代表者名
マルコ・カッシス
上場
未上場
資本金
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設立
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