Aras、株式会社竹中工務店と建設業界における PLM による生産性向上への取り組みを公表

建設業界で Aras Innovator を基盤としたデジタル変革への挑戦データを一気通貫した建物のライフサイクル全体でのデジタルスレッド活用により生産性向上を目指す

アラスジャパン

製品ライフサイクルマネジメント(PLM)ソリューションのリーダーである Aras(本社:米国マサチューセッツ州、CEO:ロッキー・マーチン、日本法人:アラスジャパン合同会社、本社:東京都千代田区、日本法人社長 久次昌彦)は、大手建設会社の竹中工務店とともに、「Aras Innovator」を基盤とした PLM(製品ライフサイクル管理)による建設業界の施工部門の建設デジタルプラットフォームを構築し、生産性向上に取り組んでいることを公表しました。

建設業界は基本的に人による作業が中心の労働集約型であることから、他の業界に比べて生産性が上がりにくいという課題を抱えています。一方で、技能者の高齢化や新規就労者の減少などで 10 年で約3割の労働者減少が予想されており、10年後に現状を維持するだけでも生産性を3割向上させる必要があります。


竹中工務店は、ものづくりの上流から下流までデータを一元的に管理・活用する仕組みが実現している製造業に学ぶことで、課題を解決できると考え、情報基盤となる PLM として Aras Innovator を選択し、PoC(概念検証)を開始しました。製造業で数多くの実績がある Aras Innovator を活用してデータをデジタルスレッド化することにより、施工部門における効率化を目指しています。


通常、施工部門では設計図書を受領後に建設材料に分解します。それぞれの材料を調達したあと、施工の時間軸に合わせて現場に搬入し組み上げています。この作業が建物の種類ごとに行われているため、データの整理や計画立案が複雑化し、業務の効率化が進みにくいのが実態です。

Aras Innovator の各ツールの機能を活用し、現在の建築材料の定義・管理や部門を超えた情報共有、組織連携時の途切れの削減を実現することについて、PoC を行っています。


■竹中工務店が検証に Aras Innovator を選定した経緯

2021年11月、竹中工務店は BIM(Building Information Modeling)システムを中核に、プロジェクト管理システムやデータ基盤を連携させ、営業や調達などの既存の業務システムだけでなく、協力会社や顧客もつながることができる建設デジタルプラットフォームを構築しました。

これは、竹中工務店社がデジタル活用にあたって策定した職能別にデジタルやデータの活用方針をまとめたデジタル変革のビジョンマップにおける、情報門と事業部門が一体で活動するとした方針の具体的な実行策の一つです。


オープン BIM をコンセプトに掲げるこのプラットフォームは協力会社がクラウドにデータをアップロードし、それを集約して全てのステークホルダーが情報をシームレスに共有しコミュニケーションできるエコシステムを目指しています。


しかし、プロジェクトの途中で運用主体が変わる建設業界特有の事情により、情報が途切れてしまうという課題が顕在化し、その課題を解決するデジタルスレッドを実現するプラットフォームとして Aras Innovator を検証することになりました。


株式会社竹中工務店

デジタル室プロジェクトプロセスデジタル化グループでチーフソリューションクリエイター 片倉潤也氏コメント:


「100年間仕事のやり方が変わっていない建設業と違い、製造業は 3D CAD や PDM から始まり、今は AI など、さまざまな技術を取り入れて発展を続けています。一方、建設業でも部材レベルでは製造業と同じように工場で製造するものもあります。また、協力会社との関係も類似しており、SCM のような管理も可能です。このように、製造業から学ぶことが少なくないと考え、製造業の PLM の考え方やデータの使い方を取り入れることにしたのです」


株式会社竹中工務店

生産本部生産 BIM 推進グループグループ長 山崎裕昭氏コメント:


「(建設業での PLM 活用とデジタルスレッド構築は)少し前まではとても現実的なものではありませんでした。PLM の活用はまだ緒に就いたばかりですが、まずは社内でのデジタルスレッドを完成し、その後は業界を越えた枠組みに広げていきたいと考えています」


アラスジャパン合同会社 社長 久次昌彦コメント:

「製造業において豊富な実績を持つ Aras の Aras Innovator を活用して、建設業においてもデジタルスレッドを実現し、デジタル技術を最大限活用して、情報やデータの共有やトレーサビリティを可能にすることで、建設業のプロセス効率化と人手不足問題の解決に取り組み、効果的な解決策を見出されることを確信しています」


竹中工務店について

竹中工務店は 1610 年の創業以来、ランドマークとなる数多くの建築物を手掛ける建設会社。「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」ことを経営理念とし、これまでも様々なお客様のニーズや、社会課題に応える建物やまちづくりを実現してきました。

また、2015 年より人と建築が寄り添うことで、健康的な環境を実現する「健築®」というコンセプトを展開し、空間・まちづくりによって人々の健康的な行動変容・健康増進を図る活動を行っています。


【事例公開先】

URL:https://www.aras.com/ja-jp/resources/all/cs-takenaka


Aras について

Aras は、製品ライフサイクルマネジメント(PLM)ソリューションのリーディングプロバイダーです。Aras のテクノロジーは、強力なデジタルスレッドのバックボーンとローコード開発プラットフォーム上に構築され、柔軟なソリューションの迅速な提供を可能にします。Aras のプラットフォームおよび PLM アプリケーションは、製品ライフサイクル全体およびサプライチェーン全体を通じて、あらゆる部門・部署のユーザーを重要な製品データやプロセスと繋ぎます。


詳細な情報は、www.aras.com/ja-jp をご覧いただくか、YouTube、X、Facebook、LinkedIn で Aras をフォローしていただければ、Aras に関する情報をご覧いただけます。


主要顧客:川崎重工業、クボタ、デンソー、日産自動車、⽇⽴製作所、富士フイルム、三菱重工業、村田製作所、ルネサス エレクトロニクス、Airbus、Audi、Microsoft などの顧客に採用されています。


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会社概要

アラスジャパン合同会社

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https://www.aras.com/ja-jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー30階
電話番号
03-5797-7920
代表者名
久次 昌彦
上場
未上場
資本金
-
設立
2012年05月