AIの動向がわかるベストセラー最新版『AI白書 2023』発刊 “生成AIとAIガバナンス”をテーマにAIを徹底解説
OpenAIのChatGPTなどの登場で始まった「生成AI革命」技術、著作権、AI開発における契約など、その現状と展望を解説
AI(人工知能)の利活用は、近年社会の各所で進んできましたが、「ChatGPT(チャット ジーピーティー)」や「DALL-E 2(ダリツー)」の登場で始まった “生成AI(ジェネレーティブAI)革命”が、いま、急激な広がりを見せています。とくにChatGPTは、エンジニアではない多くの一般の人たちにもAIの可能性を感じさせ、すでに生活の中に取り入れている例も見られるようになりました。
そういった生成AIによる、文字通り革命と言える大きな変化が進行するなか、これらをどうビジネスに活用していくのか、生成されたものの権利はどうなるのか、これからのAIと人間の関係をどう捉えていけばいいのかなど、数多くの議論もなされています。
AI白書は2017年の刊行以来、そのときどきのAIに関わる話題を、技術から企業の利用事例、海外事情、関連する制度政策まで、広く網羅して紹介してきました。今年度版の『AI白書2023』では、そういった生成AIの現状とこれから、そしてその技術や制度などを多角的に解説します。
生成AI企業トップへのインタビューをはじめとするさまざまなトピックスのほか、大規模言語モデルなどの技術や、AIをめぐる著作権や契約についても解説。G7でも話題となるAI原則に関わる議論の紹介のほか、アンケート調査や企業へのヒアリングをもとにした多様なAIの企業実装事例、さらにはメタバースやスマートシティにおけるAIの動向等、AI全般に渡る各種の話題も網羅的に掲載しています。
全体を俯瞰した知識を得て、AIでいま何が起きているのかを把握するところから、新サービスの創出や生産性の向上、業務の効率化など、企業のAI導入における指針とするところまで、『AI白書2023』を広くご活用ください。
■主な内容
第1章「生成AI、AI原則と利用」
ChatGPTなどのトピックス、Stability AI、アドビ株式会社のインタビューを掲載。GPAIに関する座談会では、AI規制・法制化の動き、AI原則の方向性を議論しています。
・国内のAIベンダー企業 AI開発実態調査サマリー
・対談:宇井吉美(株式会社aba代表取締役CEO)、中島秀之(AI白書編集委員長、札幌市立大学学長)
・GPAI(Global Partnership on AI)座談会:市川類(一橋大学イノベーション研究センター教授)、実積寿也(中央大学総合政策学部教授)、羽深宏樹(京都大学大学院法学研究科特任教授)、原山優子(東北大学名誉教授)、江間有沙(東京大学未来ビジョン研究センター准教授)
・生成AIと大規模言語モデルの革命
・インタビュー:Stability AI Japan、アドビ株式会社
・OpenAIのCEOが語る 「DALL-E 2」から学んだこと、これからのこと
・GPT-4へ試行錯誤続くOpenAI 「ChatGPT」でも残る課題
・「予想外のヒットに驚いた」 ChatGPT開発者が語る「革命」の舞台裏
第2章「技術動向」
AIの歴史、開発・運用の基盤、MLOps、大規模言語モデルと画像モデル、倫理・品質など、AI技術の概要と最新動向をまとめています。
・AIの基本技術(AIの歴史、深層学習の代表的な応用分野、統計的機械学習、ニューラルネットワーク/深層学習、近年の深層学習)
・開発・運用の基盤、手順、MLOps
・大規模言語モデルと画像モデル(Transformerの登場によるネットワークの発展、大規模言語モデルの登場、大規模モデルの画像への応用、言語モデルと画像モデルの組み合わせ、様々なマルチモーダルな応用)
・倫理、品質、標準化
第3章「利用動向」
デジタルツイン、責任あるAI、インフラ、防災、防犯、ものづくりなど、国内企業の取り組みを紹介。国内のAIベンダー企業に、AI開発の実態調査を実施しました。中国企業における開発・利用動向、メタバースゲームThe Sandboxへのインタビューも掲載しています。
・国内企業における開発・利用動向(デジタルツイン、責任あるAI、健康・医療・介護、農業・漁業、インフラ・防災・防犯、交通インフラ・物流、ものづくり、材料科学等、文化産業等)
・中国企業における開発・利用動向
・インタビュー:The Sandbox
・国内のAIベンダー企業 AI開発実態調査
・参考資料:国内のAIベンダー企業一覧
第4章「制度政策動向」
AIに関する原則・ガイドライン、制度改革、国内・海外の政策動向を解説。画像生成AIをめぐる著作権、海外のAI知的財産関連動向にも言及しています。
・AIに関する原則・ガイドライン等
・制度改革(モビリティ、データの管理・流通、知的財産:画像生成AIをめぐる著作権問題、海外のAI知的財産関連動向)
・国内の政策動向(統合イノベーション戦略、同推進会議による政府横断の取り組みとAI戦略、基盤省庁・出口省庁の方針と動向)
・海外の政策動向(米国、EU、英国、ドイツ、フランス、中国)
第5章「人材育成、AI開発と契約」
デジタルスキル標準などAI人材育成施策・事業を紹介し、AI開発における契約の諸問題とアジャイル・ガバナンスを取り上げました。
・人材育成(デジタルスキル標準、AI人材育成施策・事業等)
・AI開発と契約(品質:性能保証、検収、契約不適合、知的財産権、責任)
・法とアジャイル・ガバナンス(「テスラ死亡事故裁判」から考える、AI社会の法制度のゆくえ、「人間中心」とは何か:「人間」概念を再考するロボットの法と倫理 )
コラム
編集委員によるロボットとAIの課題と最新技術、メタバース、スマートシティ、DXに関するコラムを掲載しています。
・ロボットにTransformerを用いた新しい試み:Robotics Transformer(RT-1)[浅田 稔]
・ロボットとAIの現在の課題と最新技術[石井 信]
・空間知能、メタバース、スマートシティによる新しい社会の仕組み[三宅陽一郎]
・人とAIの協調がビジネスをトランスフォームさせる[岡田陽介]
・生成AIの衝撃[松尾 豊]
AI白書編集委員会
<委員長>
中島秀之:札幌市立大学 学長
<委員長代理>
浅田 稔:大阪国際工科専門職大学 副学長、大阪大学 特任教授・名誉教授
<委員>
石井 信:京都大学大学院情報学研究科 教授、ATR脳情報解析研究所 所長
江間有沙:東京大学未来ビジョン研究センター 准教授、一般社団法人日本ディープラーニング協会 理事
岡田陽介:株式会社ABEJA 代表取締役CEO兼創業者、一般社団法人日本ディープラーニング協会 理事
松尾 豊:東京大学大学院工学系研究科 、人工物工学研究センター/技術経営戦略学専攻 教授
三宅陽一郎:東京大学生産技術研究所 特任教授
株式会社角川アスキー総合研究所について
角川アスキー総合研究所は、メディア運営やコンテンツ制作で培った知見を活かし、調査、コンサルティング、マーケティング、ビジネスソリューション、出版、教育支援など幅広く事業を展開しています。コンテンツ力、メディア力、リサーチ力を総合的に活用し、お客様の課題解決に取り組みます。
公式サイト:https://www.lab-kadokawa.com/
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