モビリティSaaS「パークダイレクト」を運営するニーリーがSBIインベストメント、スパークス・グループ(未来創生3号ファンド)、三菱UFJキャピタル他4社を割当先とする総額19.4億円の資金調達を実施
さらなる事業拡大に向けプロダクト開発・採用および広告を強化
モビリティSaaS「Park Direct(パークダイレクト)」を運営する株式会社ニーリー(東京都中央区、代表:佐藤養太、以下「ニーリー」)は、SBIインベストメント株式会社、スパークス・グループ株式会社(未来創生3号ファンド)、三菱UFJキャピタル株式会社、新明和工業株式会社、横浜キャピタル株式会社、静岡キャピタル株式会社、小僧com株式会社を割当先とする、総額19.4億円の資金調達を実施しました。これにより、ニーリーの累計調達額は23億円となりました。(※1)
(※1)調達額:借入及び当座貸越枠を含む。また、「THE FUND」はシニフィアンとみずほキャピタルが共同で運営する未来社会に向けた新産業創出を目指す、エンゲージメント型グロース・キャピタルであり、弊社の前回ラウンドの既存投資家になります。
■調達の背景・目的
駐車場はモビリティ領域におけるインフラとして重要な役割を果たしておりますが、駐車場に関する業務は、収益性の低さから、オンライン化による業務効率化が特に立ち遅れていました。紙とハンコによる契約手続き、顧客管理、更新、解約といった業務は、不動産管理会社様、借主様の双方にとって、大きな負担となります。
そのような中、多くの管理会社様より駐車場業務にまつわるご相談を頂戴し、ニーリーは2019年11月にモビリティ領域のSaaSとして、業界初、駐車場のオンライン契約を実現するサービス「Park Direct」をリリースしました。以降、多くの管理会社様および借主様にご利用いただき、2020年、2021年には、導入社数や掲載台数において、2年連続業界No.1(※2)を達成致しました。
今回の調達では、事業領域やサービス拡大に向けて採用強化および組織力アップに積極的に取り組んでいきます。更に、Park Directのさらなる利用促進、事業拡大を目指し、導入会社様および借主様増加のための広告宣伝も実施し、既存サービスの成長を加速させていきます。
■事業実績
2021年のPark Directの決済総額は前年比41.6倍。導入社数、利用可能な台数の増加とともに、Park Direct上でオンライン契約される借主様も順調に増加しております。
■今後の展開
未来の社会インフラ構築に向けて、サステナブルで地球にやさしいインフラとなるべく、モビリティ領域のアップデートは重要課題の一つです。自動車の変革と同時に、モビリティ領域においてはインフラの再構築が不可欠になります。
ニーリーでは、駐車場契約に特化したサービス提供にとどまらず、これまでに蓄積されたデータを活用した、電気自動車(BEV)の更なる普及に向けた充電インフラの整備等、モビリティ領域の事業を拡大いたします。「Park Direct」を軸に、社会課題の解決、また社会的インフラ価値の向上に向けて、積極的に投資して参ります。
■投資家様からのメッセージ
SBIインベストメント株式会社 取締役 執行役員副社長:後藤健様
「モビリティ領域に切り込むスタートアップは数多く存在しますが、その中でもニーリーが目を付けた駐車場はインフラとしての重要性を益々大きくしつつあります。ニーリーの佐藤代表の持つ極めて高い先見性と経営能力を以て、あって当たり前の存在でしかなかった駐車場の利便性を高め、さらには蓄積されたデータの活用や周辺領域との連携を進めることで、社会を変えていく存在へと進化させてくれるのではないかという大きな期待感を持ち、リード投資家として全力でご支援させて頂きたいと考えております。」
スパークス・グループ株式会社 代表取締役社長 グループCEO:阿部修平様
「ニーリー様は、社会のペインを解決する質の高い企画力、およびそれをDX化で実現する技術力・ビジネス推進力を備えていらっしゃいます。Park Direct事業は、足元のマネタイズモデルをしっかり固めながら、近い将来、EV化が進んだ後のMaaSへの展開を見据えた有望なビジネスであり、今回出資させていただきました。微力ながら同社のビジネス展開に助力できるよう伴走させていただきます。」
三菱UFJキャピタル株式会社 投資第一部 次長:山本弘樹様
「今回のラウンドに参画させていただいたことを光栄に思います。Park Directは不動産会社の業務効率化に貢献しつつ、借主にとっても様々なメリットを提供できる素晴らしいサービスです。常にサービスをアップデートさせながら急速に成長を続けており、株主として大変心強い限りです。佐藤社長をはじめとする強力なメンバーによる運営の下、月極駐車場のDXだけではなく周辺領域にも展開しながら、当社のビジョンにもあるように「社会の解像度を上げて」いくことを期待しています。」
新明和工業株式会社 理事 パーキングシステム事業部 事業企画室長:難波政浩様
「駐車場業界におけるDXのパイオニアであるニーリー殿の企業理念に共鳴し、業務提携をスタートさせました。今般の追加出資を通じて、当社の機械式駐車設備とニーリー殿のPark Directとの更なる連携強化を志向しております。我々は、駐車設備を利用される皆様には利便性の向上、機械式駐車設備のオーナー様には集客力アップや管理業務にかかる工数低減に寄与するサービスの創出・提供を目指しております。
両社が保有する様々なリソースを掛け合わせることでEV充電や自動運転など、車社会の未来に供する新たな領域の開拓・具体化に注力してまいります。」
横浜キャピタル株式会社 投資部長:小島秀和様
「競合他社に真似できないシステム化されたプラットホームを自社構築し、サービスリリースから僅か1年で業界首位のシェアを占めるまで成長させたことを高く評価させていただきました。
ウィズコロナの環境下で非対面の印鑑レス、ペーパーレスは常態化していく傾向にあります。月極駐車場特化のバーティカル SaaS企業、ひいてはモビリティSaaS企業として今後も業界を牽引していくことを期待します。」
静岡キャピタル株式会社 営業部 主任:園田直様
「ニーリー社が取り組まれている事業は、駐車場のDX化のみでなく、モビリティ領域において広い地域であらゆる課題を解決する可能性を秘めていると感じております。また、当社の高い技術が他領域の課題解決に生かされていくことにも大いに期待しています。今後は資金面にとどまらず、目前のモビリティ領域のプラットフォーム化への挑戦を最大限ご支援させていただきます。」
小僧com株式会社 代表取締役社長:平松圭様
「今回、小僧com株式会社からニーリーへ出資させていただきました。私自身、佐藤社長とは起業当初から戦友のような関係を続けさせていただいており、このような形で同じ夢を追う仲間となれたことを大変嬉しく思っています。若く優秀な経営陣のスピーディーでダイナミックな経営判断を目の当たりにし、安心して検討を進めることができました。
Park Directを中心とした事業の成長はもちろんのこと、より大きな可能性を秘めたニーリーの未来にも期待しております。」
■既存投資家様からのメッセージ
シニフィアン株式会社(THE FUND共同運営者*) 共同代表:村上誠典様
「今、世界中で持続可能な社会の実現に向けた取り組みが勃興しています。日本にとっても大きな事業機会ですが、日本は前世代の社会インフラが世界最高水準であったが故、そこからの転換に苦戦しています。日本にとって最重要の基幹産業の一つである自動車産業、モビリティ領域において、出遅れることは致命傷になります。自動車の電装化ばかりが話題に上る昨今ですが、「動く箱」のアップデート以上に、それを社会インフラとして効率的に機能させ、見える化させ、繋げていけるかはより重要なテーマです。Park Directは一見地味な駐車場向けのサービスに見えますが、順調に発展していければ、なくてはならない社会インフラになる可能性を秘めています。今回、更に多くのステークホルダーの方に参画いただいたことは大きな力です。社会課題解決企業ニーリーの更なる成長に向けて、引き続き伴走して参りたいと思います。」
*THE FUNDはシニフィアンとみずほキャピタルが共同で運営する未来社会に向けた新産業創出を目指す、エンゲージメント型グロース・キャピタルです。
■ニーリー 代表取締役:佐藤養太 よりコメント
今回のラウンドにおいては、合計19.4億円の調達を実施しました。
強力な投資家・事業会社の方々にクイックに投資判断をしていただいたこと、本当に感謝しております。
Park Directは2019年、業界に先駆けてサービスをローンチして以降、COVID-19の事情もあり、国としてもオンライン契約における法整備を進めていく中で、我々もプロダクトを進化させ、世の中の急速な変化に対応し成長をして参りました。
「国内自動車メーカーも、よりBEV(電気自動車)を推進していくことになる」
と発信していた当初は、「日本にBEVはまだまだ来ない」とよく言われておりましたが、
その後、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などの機関投資家のESG投資や
2020年12月経済産業省の「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」の策定、諸外国のBEV化や規制などを背景に、日本国内でもその機運が高まってきております。
こうした時代背景の下、当社は駐車場等を中心にモビリティのインフラを支える企業として、これまで取り組んできたEV化に付随する課題について加速させることはもちろん、何よりも、Park Directを現在ご利用いただいている多くの不動産管理会社様や借主様にとって、より価値を感じていただけるようなプロダクト・サービスの開発に注力して参ります。
■Park Direct(パークダイレクト)とは
「Park Direct(パークダイレクト)」(https://www.park-direct.jp)は、駐車場の募集から契約業務、契約後の月額使用料の収納代行(賃料保証含む)や顧客管理まですべてをオンラインで実現するモビリティSaaSです。月極駐車場の各種手続き(※3)を全てネット上で完結させ、不動産会社様や借主様の駐車場契約・管理にまつわるムダなコストを大幅に削減します。さらに、駐車場ごとのデータに基づきオンライン/オフラインを問わない様々な集客施策を設計、展開し、月極駐車場の稼働率アップ、オーナー様の収益アップに貢献いたします。
■株式会社ニーリーとは
業界No.1(※2)のサービス「Park Direct」を運営する、モビリティSaaSのリーディングカンパニーです。2013年の創業以来、大手事業会社や金融機関、資金調達を行ったスタートアップ企業を対象に、これまで数多くの新規事業に関する事業企画や戦略立案、高い技術力を活かした開発をメイン事業として行なってきました。2019年より、これまで培ったノウハウを活かし、「Park Direct」の運営を行っております。
社名:株式会社ニーリー
所在地:〒103-0005 東京都中央区日本橋久松町4-7 GLEAMS NIHONBASHI 5F
代表取締役:佐藤養太
設立:2013年1月29日
資本金:1,529百万円(2022年2月末現在。資本準備金含む)
事業内容:モビリティSaaS「Park Direct」の運営
ホームページ:https://www.nealle.com
■人員拡大について
ニーリーでは、事業拡大に伴う組織強化のため、多様な職種で⼈材を募集しております。詳しくは、採用特設サイトをご覧ください。
採用特設サイト:https://jobs.nealle.com
(※2)業界No.1:2020年、導入社数、月極駐車場オンライン契約サービス上の掲載台数において(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000045188.html)。2021年、導入社数、オンライン契約可能な月極駐車場件数において(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000045188.html)。いずれも自社調べ。
(※3)各種手続き:「募集、申込対応、審査、契約手続き、賃料回収、収納代行、各種書面の発行、更新・解約、コールセンターによる問い合わせ対応」に関わる手続きを指します。
《プレスリリースに関するお問い合わせ先》
株式会社ニーリー(担当:上村 智彦)
〒103-0005 東京都中央区日本橋久松町4-7 GLEAMS NIHONBASHI 5F
Email:info@nealle.com
Tel:03-6264-8585(受付時間:平日10時〜17時)
URL:https://www.nealle.com
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