アリババクラウド、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックにおいて、持続可能で効率的かつインテリジェントなオリンピック体験を実現

アリババクラウド・ジャパンサービス株式会社

  • 交通管理システムが8万人以上のオリンピック関係者の移動を支援

  • メディア権利保有者は、アリババクラウドのリアルタイム360度リプレイシステムにより制作された4,198本のハイライト映像にアクセス

  • Qwenモデルが、大規模言語モデル(LLM)技術の初導入を実現し、ファンエンゲージメントおよびオリンピックのエコシステムを支援

国際オリンピック委員会(IOC)のワールドワイドTOPパートナーであるアリババグループは、オリンピック・ムーブメントのデジタル環境を再定義する継続的な取り組みの一環として、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック・パラリンピックがオリンピック史上最高水準な”スマート”な大会運営となるよう支援しました。

アリババグループのデジタルテクノロジーおよびデータインテリジェンスの中核を担うアリババクラウドは、一連の先進的なクラウドおよびAIソリューションを通じて、IOCおよびミラノ・コルティナ大会組織委員会によるエネルギー消費の監視・管理、交通システムの最適化、放送運営の高度化を支援するとともに、IOCとして初となる大規模言語モデル(LLM)技術の導入を推進しました。

国際オリンピック委員会(IOC)会長であるカースティ・コベントリー氏は、次のように述べています。

「オリンピックは毎回、技術革新の面で新たな足跡を残してきました。アリババのクラウド技術とQwenモデルにより、本大会はインテリジェンスと創造性の新たな基準を打ち立てました」

アリババクラウド・インテリジェンス・グループのシニアバイスプレジデント 兼 国際ビジネス担当プレジデントである李 飛飛(Feifei Li)博士は、次のように述べています。

「ミラノ・コルティナ2026は、アリババのQwenモデルを基盤とした大規模言語モデル(LLM)技術がオリンピック史上初めて導入された画期的なオリンピックです。本大会を支えた当社のクラウドおよびAI基盤は、よりスマートな運営、より深いエンゲージメント、そしてオリンピック・ムーブメントにおける新たな可能性の創出に貢献しています」

オリンピック選手村に設置された「インテリジェント・ピントレーディング・ステーション」
アリババのQwen大規模言語モデルを基盤としたNOC AIアシスタント
アリババクラウドのリアルタイム360度リプレイシステム

サステナビリティにおける成果

アリババクラウドのAI主導による持続可能性ソリューションおよびエネルギー効率の高いクラウドインフラにより、ミラノ・コルティナ2026は炭素排出量を効果的に測定・分析することが可能となりました。この取り組みは、今後の開催都市が省エネルギーで炭素削減効果の高いオリンピックを実現するための拡張可能なモデルを確立しました。

開発・導入された主なシステムは以下の通りです。

  •  高度エネルギーデータ管理システム:全競技会場に導入された高度エネルギーデータ管理システムにより、ミラノ・コルティナ2026組織委員会およびIOCは、エネルギー消費量と炭素排出量をリアルタイムで監視・分析することが可能になりました。また、IOCは、アリババのQwen大規模言語モデルを搭載したインテリジェント・チャットボットの試験運用を実施しました。これにより、スタッフは電力使用状況や電力需要の変動に関する過去データとリアルタイム情報にアクセスができます。

  • エネルギー課題追跡システム:エネルギー異常の特定、エスカレーション、解決に至る業務フローをデジタル化し、迅速な対応と業務効率の向上を実現しました。

  • 共同開発によるサステナビリティ・プラットフォーム:主催者がミラノ・コルティナ2026のライフサイクル全体にわたる環境負荷を評価できるよう設計されており、地域社会への長期的な利益創出に重点を置いた取り組みです。

効率性の加速

世界有数の冬季スポーツ会場を活用したミラノ・コルティナ2026は、イタリア北部のアルプス山岳地帯および歴史都市を含む22,000平方キロメートル以上にわたる広大な地域で開催されました。これは、オリンピック史上最も広範な地理的分散を伴う冬季大会となりました。アルプス地域にまたがる広大な会場群において、アリババクラウドのシステムは、競技判定支援や物流および運営の調整を支え、大会の円滑かつ効率的な運営に貢献しました。

IOCはアリババクラウドと連携し、ミラノ・コルティナ2026において高度なビデオ判定システムを初めて導入しました。アリババクラウドの低遅延ライブストリーミング技術を基盤とする本ソリューションは、競技インフラの中核に統合され、審判の精度向上に寄与しました。複数の映像信号を同時管理することにより、審判の反則判定を支援するとともに、得点に関する異議が生じた際には即時リプレイを提供しました。本技術は、フリースタイルスキーおよびスノーボード・スロープスタイル競技に導入され、審判の判定精度を確保しました。

アリババクラウド上に構築された交通管理システム(TMS)は、広範に分散する競技会場をシームレスに接続し、IOCスタッフ、選手、ボランティア、メディア関係者など数百万人規模の大会関係者に対し、高精度な移動支援を提供しました。選手やスタッフは、ミラノ・コルティナ2026交通アプリおよび関連システムを通じて、公式交通サービスと連携したパーソナライズされた移動計画やリアルタイム情報にアクセスできました。大会期間中には8万人以上が同アプリを活用しました。

さらに、数万人の大会関係者に食事を提供する電子バウチャーシステムや、屋外競技の安全確保のために大会組織委員会にリアルタイム気象情報を提供する気象サービス・ポータルなど、多様な運営支援アプリもアリババクラウドの安定かつ強固なインフラ上で稼働しました。

加えて、アリババクラウドのApsara Video技術は、ミラノ・コルティナ2026におけるクラウドベースのライブ配信および放送を支え、記者会見、IOCのデイリーブリーフィング、競技後の選手インタビューを世界のメディアがリアルタイムで視聴できる環境を実現しました。完全クラウド型の大会映像コンテンツ配信サービスは、映像処理、編集、ライブおよびオンデマンド配信、安全なダウンロードをシームレスに提供し、そのすべてがアリババクラウドの強固なインフラを通じて運用されました。

AIによるオリンピックの刷新

アリババクラウドは、ミラノ・オリンピック選手村に「インテリジェント・ピン・トレーディング・ステーション」を導入し、大会の伝統の一つであるピン交換にAIを活用した新たな要素を加えました。

アリババのQwenモデルを基盤とする同ステーションは、実体型デバイスと、言語および視覚情報の両方を理解できるAIシステムを組み合わせています。選手はピンをカプセルに入れ、音声やジェスチャーを用いて自然に操作します。AIはリアルタイムで指示を解釈し、ロボットアームを操作して前の参加者が残したピンを選択します。これにより、選手たちは従来から親しまれてきた交流文化を楽しみながら、より多様な国や地域、ストーリーと繋がる新しい形の交流を体験しました。

インテリジェント・ピン・トレーディング・ステーションは、クラウドベースのAIが新たな交流体験を支え、繋がりと発見を促す小さな喜びの瞬間を生み出しました。大会期間中、アリババクラウドのインテリジェント・ピン・ステーションは、選手間で8,000件以上のピン交換を支援しました。

設計段階からのインテリジェンス化

アリババクラウドのQwenは、ミラノ・コルティナ2026においてオリンピック史上初となるLLM技術の導入を実現し、IOCのデジタルトランスフォーメーションを推進するとともに、よりスマートで一体感のある大会運営を支えました。Qwenは、世界中のファンとのエンゲージメント強化から、大会全体における情報管理および運営効率の向上まで、オリンピック・エコシステム全体にわたる幅広い用途で活用されました。

オリンピックAIアシスタント、NOC AIアシスタント、スポーツAIプラットフォームなどの主要プラットフォームは、アリババクラウドのインフラを活用し、多言語によるファン交流、インテリジェントなコンテンツ検索、大規模なメディア管理を実現しました。これらのAI主導型システムは、オリンピック環境におけるアクセシビリティ、効率性、インテリジェンスの新たな基準を確立しました。

放送の再定義

放送分野では、アリババクラウドが支えるOBSライブ・クラウド・プラットフォームが、オリンピック競技大会の制作および配信方法を変革しました。従来の衛星運用に代わり、このクラウドベースの同プラットフォームは、柔軟性、拡張性、高品質を兼ね備えたコンテンツ配信を実現し、世界42の放送事業者に対して442のライブ映像フィードを提供しました。

クラウド放送は物理的な設備面積の削減にも寄与しています。ミラノ・コルティナ2026の国際放送センターは、北京2022大会と比較して25%、平昌2018大会と比較して30%小規模化されました。

これを補完する形で、リアルタイム360度リプレイシステムや、Qwenを搭載した自動メディア記述システム(AMD)といった先進的なAIソリューションも導入されました。これらの技術革新は、ライブ制作のワークフローを近代化し、メディア対応のスピードを向上させるとともに、オリンピック・ムーブメントにおけるインテリジェント放送の新たな基準を打ち立てました。ミラノ・コルティナ2026期間中、AMDは391の競技セッションのライブストリーム信号を処理しました。また、メディア権利保有者は、アリババクラウドのリアルタイム360度リプレイシステムによって撮影・制作された4,198本の競技ハイライト映像にアクセスできました。

IOCとの長年にわたる協力関係を通じて、アリババクラウドは、世界中の参加者および観客にとって、より持続可能で効率的かつインテリジェントなオリンピック競技大会の実現を引き続き推進しています。

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会社概要

URL
-
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン27F
電話番号
-
代表者名
与謝野 正宇(よさの まさひろ)
上場
未上場
資本金
-
設立
2008年05月