大阪・関西万博の会場施設等維持補修業務を担うビケンテクノがAI建物管理システム「管理ロイド」を採用~最先端テクノロジーで未来型の施設運営を実現~

株式会社THIRD

不動産管理業務の労働生産性を改善する株式会社THIRD(本社:東京都新宿区、代表取締役:井上惇、以下、当社)が開発するAI建物管理クラウドシステム「管理ロイド」が、大阪・関西万博の会場施設等維持補修業務を担う株式会社ビケンテクノ(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:梶山龍誠、以下、ビケンテクノ)に採用されました。「管理ロイド」の活用により、120棟を超える建物の管理業務の大幅な効率化と品質向上を実現します。

■背景

ビケンテクノでは2021年から当社の「管理ロイド」を導入しており、導入以来大幅な業務効率の向上や労働生産性の改善を実現してきました。大阪・関西万博では、広大な敷地内での各国のパビリオンをはじめとする120棟を超える建物の管理業務において、毎月数千件にのぼる点検業務が必要となる一方で、昨今の労働人口の減少や人件費高騰により、従来型の建物管理手法では対応が困難な状況が想定されたため、ビケンテクノでは万博での会場施設等維持補修業務においても「管理ロイド」を活用することにしました。

「管理ロイド」の活用により、管理員が建物の現地に赴かずとも検針が可能となり、また、点検・検針結果をリアルタイムで関係者間で共有できるようになるなど、業務効率化が期待されています。

■具体的な活用方法と見込まれる効果

「管理ロイド」はスマートフォンのアプリを使用して点検、検針、業務実施報告などを行うことができ、事務所へ帰社後の報告書作成業務が不要になるだけでなく、業務結果のデータをWEBダッシュボードにてリアルタイムに一元管理できることから、関係者間での迅速な情報共有ができるなど、さまざまな場面で不動産管理の生産性と品質の向上を実現します。

万博内の建物管理は、ビケンテクノをはじめとする複数の管理会社の共同企業体(JV)で実施されますが、「管理ロイド」の導入により、管理会社が異なる場合でも標準化された統一的な管理を実施することが可能となります。

建物の不具合が発生した場合には、不具合報告機能を活用し、不具合の状況や対応を記録し、修繕の見積依頼や工事の発注までも行うことができます。設備台帳で設備機器の仕様や不具合状況を一元管理することにより、設備の状況を網羅的に確認することもできます。

また、建物の点検を管理ロイドで実施することにより、点検結果をその場でデータ登録することができるため別途報告書を作成する必要がなく、点検結果を関係者間でタイムリーに共有することができます。従来の人手による建物管理方法では、毎月数千件の報告書を手作業で作成する必要がありましたが、管理ロイドを活用することにより報告書を作成する必要がなくなります。

さらに、中央監視装置や外付けセンサー等のデータを管理ロイドと連携することで、物件の遠隔監視を可能にする「遠隔監視オプション」機能も活用されています。遠隔検針センサーを使うことで、水道検針データが管理ロイドに自動連携されるため、管理員が現地に赴かずとも検針することが可能となります。また、既設の自動検針システムとも連携することで、全施設のエネルギーデータを管理ロイド上で一括管理することもできます。これらのデータはすべて管理ロイドに集約され、会場施設等維持補修業務の担当が誰でも即座に管理状況を確認することができます。

このように「管理ロイド」では、建物の既存設備と柔軟に連携することができ、遠隔のモニタリングや統合データ管理の実現を可能にします。

■ビケンテクノご担当者様コメント

THIRDの管理ロイドは、弊社の他の管理物件でも2021年から活用しており、業務効率化の効果が十分に確認できていたため、今回の万博プロジェクトにおいても導入したいと考えていました。

今回の万博は、参加する国の数が非常に多く、管理対象となる建物も100を優に超えます。これらの施設管理を従来の方法で行おうとすると、取りまとめなければならない報告書や作業管理が膨大となり、効率的な運営が困難な状況でした。

中でも検針に関しては、IoTセンサーを活用し水道検針を自動化できるシステムや、既設の自動検針システムなど、複数の検針システムが混在していますが、管理ロイドによってそれらのデータを統合する体制を構築することで、自動化と一元管理の両立を実現でき、非常に満足しています。

現在は、管理ロイドと弊社で開発したビルマネジメントシステム(BMS)を統合しての運用をしており、効率的な業務運営に役立っております。

AI建物管理クラウドシステム「管理ロイド」について

「管理ロイド」は不動産管理会社向けのAI-SaaSソフトウェアです。無料のアプリを使用して点検、検針、清掃報告などの入力を行えば、事務所への帰社後の報告書作成業務が不要になります。これにより、不動産管理実務のペーパーレス化、労働生産性の向上、遠隔確認などが実現できます。紙に起因する単純作業の削減により、労働生産性が向上するとともに、AIを活用した検針ミスの防止や履行管理の一元化により、業務リスクを軽減します。さらに、提出書類のダブルチェックなどをAIがサポートし、不動産管理の品質を向上させます。

また、中央監視装置や外付けセンサー等のデータを管理ロイドと連携することで、管理ロイド上で物件の遠隔監視を行い、設備管理業務に建物データを利活用することができ、低コストで既存物件をスマートビル化することができる新機能「遠隔監視オプション」もご提供しています。

「遠隔監視オプション」では、中央監視装置からの設備機器の発停情報、電流、電圧、圧力などの各種運転データ、警報発報の情報などが管理ロイドに連携されます。外付けセンサーからは漏水、振動、圧力、水位などのデータが瞬時に管理ロイドに送られ、遠隔監視や点検の効率化に活用することができます。

具体的には、中央監視装置の運転データを点検数値へ自動変換し、必要な報告書の即時作成が可能となります。また、設備機器の警報発報情報が自動で不具合管理機能に起票されるため、設備機器の不具合に対して迅速に対応することができます。さらに、複数物件の一括監視と遠隔指示が可能になるため、日中・夜間の監視人員を削減することもできるなど、大幅な業務効率化を実現できます。

株式会社THIRDについて

会社名:株式会社THIRD(サード)

設立:2015年10月

URL:https://third-inc.co.jp/

所在地:〒160-0004 東京都新宿区四谷4-25-13 濱庄ビル2階

代表取締役:井上 惇

TEL:03-6274-8031

会社概要:

THIRDは、AI技術を強みとして、不動産業界や建築業界向けのDXを提供するスタートアップです。2015年にゼネコン出身の工事現場監督が集まり建築工事のコスト削減コンサルティングを主軸に創業しました。現在は現場監督の知見をAIに置き換え、不動産管理の労働生産性を改善するAI-SaaSソフトウェアの「管理ロイド」や、工事のコスト削減を実現する「工事ロイド」などを提供しています。

また、不動産業界/建築業界向けおよび金融業界や製造業界向けのAIの受託開発を行うAIソリューション事業を展開しています。

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会社概要

株式会社THIRD

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URL
https://third-inc.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区四谷4-25-13 濱庄ビル2階
電話番号
03-6274-8031
代表者名
井上惇
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2015年10月