日本ロボット学会「実用化技術賞」を受賞 〜次世代型ロボットハンド「Think Hand F」〜

家電のように気軽に使えるロボットの実現をめざす株式会社Thinker(読み:シンカー、本社:大阪府大阪市、代表取締役兼CEO:藤本弘道、以下Thinker)の「インテリジェントフィンガー(※1)搭載ロボットハンド “Think Hand F”」が、第30回 日本ロボット学会(※2)において、実用化技術賞を受賞いたしました。「実用化技術賞」は、この数年内に完成され、実用的応用や製品化に結びついている、ロボット学の成果を含んだ優れた技術を顕彰するものです。表彰式は、9月4日に日本ロボット学会学術講演会会場(東京科学大学)にて執り行われました。
「Think Hand F」は、Thinkerが独自に開発したロボットハンドで、柔軟な関節と3次元の変位計測が可能なインテリジェントフィンガーを搭載。バラ積みされた対象物を手探りしながらつかむという、従来のロボットハンドにはできなかった新しいアプローチを実現しました。複雑な形状や不定形な対象物のハンドリングが容易となり、製造現場を含むさまざまな現場の自動化システム全体のコスト削減にも貢献します。
これからもThinkerは、高い専門知識がなくても気軽に扱うことのできるロボットハンドの開発にさらに積極的に取り組み、「ロボットハンドの民主化」を通じて産業の底上げに貢献してまいります。

<取締役の小山のコメント>
このたびは「第30回 ロボット学会 実用化技術賞」という栄誉ある賞を、"Think Hand F"に授与いただき、大変光栄に存じます。設立3年目という若い企業である私たち株式会社Thinkerに、このような評価をいただけたのは、日頃よりご支援くださる関係者の皆さま、そして製品開発に尽力したメンバーのおかげです。今後も、これまでなかった新たなロボット技術を創造しつつ、社会に役立つロボット技術の実用化に挑戦し続け、より多くの方々に新たな価値を届けられるよう精進してまいります。
※1 インテリジェントフィンガー
Thinker独自の高精度センシング技術「近接覚センサー」と柔軟関節とを組み合わせたロボットフィンガー。3次元の変位計測を踏まえたソフトタッチにより、ロボットハンドに対象物の形状に応じた自在な対応力をもたらす。
※2 日本ロボット学会
学問領域の進展を目指し、研究発表と技術交流の場を専門家に提供することを目的に1983年1月28日に創立。2019年12月現在、正会員、学生会員の数は約4,000名、賛助会員数は96団体。専門誌の発行、講演会やシンポジウムの主催、セミナーなどの企画・開催や各種賞の授賞を行っている。
(ロボット学会サイト:https://www.rsj.or.jp/)
■会社概要
名称 : 株式会社Thinker
住所 : 〒541-0056 大阪府大阪市中央区久太郎町4丁目1−3 大阪センタービル6F-188
代表者 : 代表取締役兼CEO 藤本 弘道
設立 : 2022年8月
企業説明: 人とロボットが協奏し、互いに高めあいながら進化していける社会を目指し、自ら考えて判断するロボットハンドの開発に取り組んでいます。
URL : https://www.thinker-robotics.co.jp/
備考 : 社名のThinkerには「考え抜く集団」「考えるロボット」「ロボットの進化(シンカ)を加速させる」といった思いを込めています。
■関連リンク
・「手先のイノベーション」を起こせ、産業用ロボットの可能性開く赤外線型の近接覚センサー
(MONOist 2023年10月19日)
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2310/05/news002.html
・“指先で考えてつかむ”次世代型ロボットハンド開発に着手
(PRTIMES 2023年7月31日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000106143.html
・動作時の死角を補う第六感センサー、独自のハードとAIで透明物体も逃さない
(日経クロステック 2022年9月13日)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02183/00002/
・ロボットの視覚・触覚を補う“第六感”、阪大小山助教が開発「近接覚センサー」
(日経クロステック 2022年2月28日)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/nmc/18/00011/00158/
・小山佳祐公式サイト
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