Fastly、Web アプリケーションへの DDoS 攻撃を自動で防御する「Fastly DDoS Protection」を発表

使いやすく、拡張性に優れたソリューションで、悪意のあるトラフィックを自動的にブロックし、アプリケーションと API のパフォーマンスと可用性を維持

ファストリー株式会社

グローバルでエッジクラウドプラットフォームをリードする Fastly, Inc. (NYSE : FSLY) の日本法人であるファストリー株式会社 (カントリー・マネージャー 今野 芳弘) は本日、「Fastly DDoS Protection」の提供開始を発表しました。Fastly DDoS Protection は、レイヤー 7 やその他のアプリケーション層への DDoS 攻撃に対する、ほぼリアルタイムの防御を実現します。これにより、組織はワンクリックで、破壊的なデータおよびクエリフラッドからアプリケーションと API を自動的に保護することが可能となります。Fastly DDoS Protection は、大規模な DDoS 攻撃から Fastly のグローバルネットワークを保護してきた強力で実証済みの技術を活用し、お客様のニーズに合わせてカスタマイズした保護機能を提供します。

DDoS 攻撃の脅威に対する市場の要求

近年、DDoS 攻撃の脅威は増大しており、アクセス数が多い大規模な Web サイトでさえも機能不全に陥らせる可能性があります。デジタル化が進む中、長時間のダウンタイムは企業に深刻な影響をもたらします。そのため、企業のソフトウェアエンジニアチームやサイバーセキュリティチームは、攻撃時でも Web サイトの稼働を確実に維持する重要な責任を担っています。従来の DDoS 対策は、手作業に依存する部分が多く、攻撃手法の進化に伴ってその効果は低下しており、最新のソフトウェアデリバリーワークフローにも適合しなくなっています。エンジニアチームは、破壊的で分散型の脅威に直面した際に、専門家の力を借りずとも、信頼性と回復力を自動的に維持できる最新のセキュリティソリューションを求めています。Fastly DDoS Protection はワンクリックで、Fastly の先進的かつ独自の防御手法を即座にサービスに適用できます。これにより、世界最大規模の DDoS 攻撃に対して長年にわたって活用された実績のある保護機能の活用が可能となります。

Enterprise Strategy Group の主席アナリストである John Grady 氏は次のように述べています。「アプリケーション層への DDoS 攻撃は、正規のトラフィックに酷似していることが多く、検知や防御が非常に困難です。企業はこれまで以上に、導入と管理が容易で、ステルス攻撃を検知でき、大規模な攻撃を軽減できる拡張性を備え、クラウドコストの安定性を保つことができる DDoS 保護を求めています。」

あらゆる業界の企業がソフトウェア主導の運用へと移行を進める中、分散型で破壊的な攻撃の影響は、かつてないほど大きくなっています。企業の規模やソフトウェアアーキテクチャを問わず、パブリックインターネット上で稼働するアプリケーションや API は、意図的な攻撃者によるアプリケーション層への DDoS 攻撃の脅威にさらされています。これらの攻撃は、サービスの速度低下、クラウド費用の増大、さらにビジネスクリティカルで収益に直結するシステムをダウンさせる可能性があります。

Fastly の Chief Product Officer キップ コンプトンは次のように述べています。「Fastly には、DDoS 攻撃に対する耐久性を維持してきた長い歴史があります。353Tbps のネットワーク容量や、プラットフォームへの悪意のあるトラフィックの影響を軽減する革新的な検知技術はその一例です (※1)。Fastly DDoS Protection により、お客様は動的でプロアクティブ、かつ自動化された DDoS 対策ソリューションをワンクリックで有効化できます。これにより、アプリケーション層攻撃に対する強力な保護をお客様自身のソフトウェア サービスに適用することが可能になります。Fastly DDoS Protection は、手作業や事後対応を必要とせず、DDoS 攻撃を検知、評価し、即座に対応できるように設計されています。その結果、攻撃者がどのようなアプリケーション攻撃を試みても、お客様のソフトウェアサービスが稼働し、健全性を維持できるという安心感をご提供します。」

Fastly DDoS Protection の仕組み

Fastly DDoS Protection は、353Tbps のグローバルネットワークを持つ Fastly のハイパースケールでプログラマブルなプラットフォーム (※1) を基盤としています。このソリューションにより、お客様は分散型の破壊的な DDoS 攻撃に対して耐久性を大規模に維持することが可能になります。この保護は、Fastly 独自の Attribute Unmasking 技術と、キャッシングなどを組み合わせることで実現しています。Attribute Unmasking は、あらゆる攻撃の異常な特性を識別し、厳格なレート制限ポリシーや集中スクラビングセンターなどの従来のアプローチより、高速で柔軟な保護を提供します。Fastly DDoS Protection は、最新のソフトウェア開発方法とビジネス要件に合わせて設計されています。事前のチューニングや、組織がソフトウェアの変更をリリースしてビジネスを成長させ、競争力を維持し、運用を最適化する際の継続的な調整を必要とせず、迅速かつ拡張性の高い保護を提供します。Fastly DDoS Protection を有効にすることで、Attribute Unmasking 技術を適用し、動的な防御を獲得できます。これにより、日常的な妨害行為から前例のないトラフィックの急増まで、あらゆる規模の DDoS 攻撃をワンクリックで、自動的かつプロアクティブに処理、分析、診断、対応することが可能になります。

Fastly DDoS Protection の主な特徴は、以下の通りです。

  • 耐久性の向上 : 企業は運用方法を刷新する上で、攻撃の影響を最小化し、保護を適応させる必要性がこれまで以上に高まっています。Fastly DDoS Protection は、攻撃者がどのようなフラッド攻撃を仕掛けても、Web サイトとアプリケーションの可用性とパフォーマンスを維持できるよう支援します。これにより、企業は収益の確保と、障害によるブランドへの影響を最小限に抑えることができます。

  • 攻撃時の追加料金なし : DDoS 攻撃は予測が困難ですが、その対策にかかるコストは予測可能であるべきです。Fastly DDoS Protection をご利用のお客様は、正当なトラフィックに対してのみ料金を支払い、Fastly によって軽減された攻撃トラフィックに対しては一切料金が発生しません。

  • クラウド支出の削減 : DDoS 攻撃が Web アプリケーションサーバーへ到達すると、エグレスコストとクラウドコストが膨らむ可能性があります。Fastly DDoS Protection は、攻撃がバックエンドサービスに到達する前に自動的に阻止するため、全体的なクラウド支出を削減し、容易な予測を可能にします。

DDoS 攻撃からの保護は e コマースや金融サービスなど、あらゆる業界におけるビジネスの耐久性向上において不可欠です。Fastly DDoS Protection は攻撃の規模や影響を受けるシステムの範囲に関わらず、企業の安定性と信頼性を向上し、オンライン状態を維持することを可能にします。Fastly のアプリケーションセキュリティにより、企業が高度なサイバー脅威から自動的に保護する方法については、 https://www.fastly.com/jp/products/ddos-protection をご覧ください。

※1:2024 年 6 月 30 日時点


Fastly について

Fastly のパワフルでプログラマブルなエッジクラウドプラットフォームは、Webパフォーマンスの向上、セキュリティ強化、そしてグローバル規模でのイノベーションを促進するエッジコンピュート、デリバリー、セキュリティ、オブザーバビリティの提供を通じて、世界のトップ企業による高速で安全かつ魅力的なオンラインエクスペリエンスの実現を支援しています。Fastly の強力かつ最先端のプラットフォームアーキテクチャにより、開発者は安全なWebサイトやアプリケーションの市場投入までの期間を短縮し業界トップレベルのコスト削減を実現できます。国内では日本経済新聞社、ぐるなび、ZOZO、サイバーエージェント、海外では Reddit、Universal Music Group など、世界的に著名な企業が Fastly のサービスを通じてインターネット体験を向上させています。Fastly の詳細については https://www.fastly.com/jp をご覧ください。また、X @FastlyJapan および Facebook でも最新情報をご覧いただけます。

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会社概要

ファストリー株式会社

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URL
https://www.fastly.com/jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区新橋3−3−13 Tsao Hibiya 8階
電話番号
-
代表者名
今野 芳弘
上場
未上場
資本金
-
設立
2015年03月