MRTと和歌山県が実施した「わかやま医療版ワーケーション」の成果と2025年度の継続実施について
MRT株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小川智也、以下 MRT)は、2024年に地域の医師・医療従事者不足解消を目的に和歌山県より受託した「わかやま医療版ワーケーション」の成果を踏まえ、2025年度も継続して実施することをお知らせします。


【取り組みの概要】
2024年度に開始した「わかやま医療版ワーケーション」は、当直医師が不足するとして参画医療機関にご提示いただいた日程を対象に実施いたしました。他の地域から誘致した非常勤医師(以下、「協力医師」)に、和歌山県内の紀南エリアを中心に医師の受け入れを希望する医療機関の産科または救急科での勤務および近隣観光と併せ数日間お過ごしいただくものです。参加した協力医師にはアンケート調査を実施し、勤務および観光の感想をもとに、本取り組みの改良・改善等を図っております。

【2024年度の成果】
2024年度の「わかやま医療版ワーケーション」においては、病院で勤務する医師が特に不足、高齢化している御坊、田辺、新宮の医療圏の5医療機関が協力医師を受け入れ、日本全国から34名の医師が合計48回の勤務に参加し、協力医師の32.4%にあたる11名がリピートしました。

参加した協力医師からは、「家族と有意義な時間を過ごし、地域にも貢献できるのが良い」「観光も仕事もして、地域を知るきっかけになる」といった声をいただいております。

《協力医師による 「わかやま医療版ワーケーション」体験談》
「旅行が好きなので、面白そうだと思って参加しました。
受け入れ環境の整備や常勤の先生方にフォローしていただく必要がありますが、わからないことは病院のスタッフさんが丁寧に教えてくれました。
いろんな県から医師が来て地域を知るきっかけになると思うので、地域の医師の確保になればいいと思います。
少しでも常勤の先生方のお手伝いになるならまた参加してみたいですし、色んな場所へ行くことが好きな人にはオススメの働き方だと思います。」
受け入れ医療機関からは「当直を50代後半から70代の医師でローテーションしているため、一人でも多くの当直勤務に入ってくださる医師がいたらいいなと思い、参画した」「医師不足解消の面でも和歌山を知っていただく面でも良い事業だと思った」といった声をいただいております。

《参画医療機関に聞いた 「わかやま医療版ワーケーション」インタビュー》
「先日来ていただいた先生は、北海道から来ていただいた30代半ばくらいの先生で、本当にいい先生ですごく助かりました!和歌山県にまだ来たことがないような医師にたくさん来て欲しいと思っています。田舎の病院の救急業務をお願いするという、かなり無理なお願いに近いですね。しかし、その代わりといっては何ですが、田舎の良いところをたくさん見ていただきたいですし、紀伊半島・中南部は他にはない良さがありますので、是非来ていただきたいなと思います!」
本取り組みは、以下のように多くのメディアでも取り上げていただき、地域偏在や診療科偏在といった地域医療課題の現状およびその対策の一つとなる医療版ワーケーションの可能性をご提示いただきました。
《わかやま医療版ワーケーション メディア掲載・放映情報》
■NHK 和歌山 NEWS WEB (2024年7月12日掲載)
■NHK 関西 NEWS WEB(2024年7月16日掲載)
■NHK(2024年7月19日掲載)
■テレビ和歌山(2024年7月23日放映)
医師が働きながら余暇も楽しむ「わかやま医療版ワーケーション」
■紀伊民報 (2024年7月9日掲載)
「白浜で医療版ワーケーション 医師不足の解消目指す、和歌山」
■CNET Japan(2024年6月12日掲載)
【取り組みの背景】
和歌山県は、人口10万人あたりの医療施設従事医師数は全国平均を上回っているものの、二次保健医療圏別では、和歌山保健医療圏を除く医療圏は全国値を下回っています。また、県内の医療施設に従事する医師のうち、病院で働く医師の割合も全国平均と比べて低く、病院勤務医の確保が課題となっています。特に、医師が集中する和歌山市からも距離があり、医師の高齢化が進む御坊、田辺、新宮エリアにおいては、病院勤務医の確保は喫緊の課題となっています。

診療科別では、小児科、産婦人科及び外科等の特定診療科では横ばい若しくは減少しており、医師の診療科偏在が生じています。救急科については、専門医が少なく、救急科専門医の育成が課題です。また、救急科の医師は勤務時間が長い傾向があり、過重労働の解消も課題となっています。※1
一方、和歌山県は少子高齢化や人口減少による生活圏の持続的発展に関する課題への対策として、2017年より全国に先駆けてワーケーションの制度設計、積極的なプロモーションを行い「ワーケーションの聖地」と称されるほどに実績を上げてきました。海・山・川といった大自然、世界遺産の高野山や熊野古道など、豊富な観光資源に加え、関東・関西圏からのアクセスが良好であるという強みを有効活用しています。
MRTは、持続可能な地域医療体制確保に向け、地方自治体や医療機関と連携の上、協力医師を誘致し、勤務と観光と併せ数日間お過ごしいただく「医療版ワーケーション」を2022年に開始しました。本取り組みは短期的には非常勤医師による地域医療を支える地元の医師の支援、長期的には移住や開業による流入のきっかけづくりを目的として実施しております。
本取り組みに、「ワーケーションの聖地」である和歌山県ならではのノウハウを融合させ、「わかやま医療版ワーケーション」と銘打って2024年度にはじめて実施し、※2先述の「2024年度の成果」の好評価を受け、今期も継続することとなりました。昨年度参画した医療機関はもちろん、本年度は新たな医療機関の参画が見込まれ、昨年度のPR情報や医師の口コミによって新規参加する医師やリピート参加する医師の希望も寄せられており、地域医療課題解決の一助となりつつあります。
※2【プレスリリース】MRTが新たに和歌山県と連携し「医療版ワーケーション」を開始!
【今後の展望】
MRT はこれまで、全国 100以上の官公庁/自治体の事業を受託し、地域の医療課題解決のため様々な取り組みを行ってまいりました。これまで培った知見、経験を活かし、医師不足や診療科偏在といった課題を持つほかの地域にも医療版ワーケーションを広げ、課題解決に向けて取り組んでまいります。
また、自治体が提供する開業・移住支援や地元の観光事業を行う組織体や企業との連携などにより、より地域に密着した情報を医師に提供することや、地域住民や医師会との交流などにより医師が移住するイメージがもてる取り組みを拡大してまいります。
■医療版ワーケーション、自治体医療支援サービスに関するお問い合わせ
MRT医療政策チーム
TEL:050-5527-0841 Email:mrt-bpo@medrt.com
【会社概要】
会社名:MRT株式会社 (英文表記 MRT Inc.)
所在地:東京本社 〒150-0041 東京都渋谷区神南1-18-2 フレーム神南坂3階
設立年月日:2000年1月26日
会社URL:https://medrt.co.jp/
資本金:540,565千円(2024年12月31日現在)
株式公開市場:東証グロース市場(6034)
従業員数:237名(2024年12月末時点)
【グループ会社】
株式会社医師のとも、MRTメディアパートナーズ株式会社、MRTスタッフィング株式会社
株式会社バリューメディカル、株式会社メディアルト、株式会社anew、Medikiki株式会社
MRT Global Management Pte Ltd
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