【最新レポート発表】オフィスレント・インデックス2023年第2四半期(三幸エステート)
東京都心部 A・B・Cクラスビルの成約ベース賃料、空室率を発表
《2023年第2四半期概要》
東京都心部※1 Aクラスビル※2 賃料 --- 2期連続の下落 低下傾向が継続
東京都心部 Bクラスビル※3 賃料 --- 6期ぶりで上昇 今後の動向に注目
東京都心部 Cクラスビル※4 賃料 --- 2020年第4四半期以降、横ばい傾向が続く

※1 東京都心部:東京都心5区主要オフィス街および周辺区オフィス集積地域(「五反田・大崎」「北品川・東品川」「湯島・本郷・後楽」「目黒区」)
※2 Aクラスビル:延床面積:10,000坪以上、1フロア面積:300坪以上、築年数:15年以内(詳細は「オフィスレントデータ2020」掲載のAクラスビル・ガイドライン参照)
※3 Bクラスビル:1フロア面積200坪以上でAクラスに該当しないビル(築年数経過でAクラスの対象外となったビルを含む)
※4 Cクラスビル:1フロア面積100坪以上200坪未満のビル(築年数による制限なし)
▼本リリース・公表データは次のURLからもご覧いただけます
https://www.sanko-e.co.jp/data/rent-index/
東京都心部 Aクラスビル 賃料・空室率


【出所】 賃料:三幸エステート・ニッセイ基礎研究所 空室率:三幸エステート
2023年第2四半期のAクラスビル賃料(成約賃料ベース)は前期比マイナス1,824円/坪の25,655円/坪(共益費除く)となった。2期連続の下落となり、賃料は引き続き低下傾向にある。
空室率は前期比プラス1.2ポイントの5.9%と2期連続で大幅に上昇し、2014年第3四半期以来の5%台となった。前期と同様に、新築ビルがまとまった面積の空室を抱えて竣工したことが上昇要因となっている。既存のAクラスビルでは空室消化が進むものの、今年は大量供給が予定されており、第2四半期に新規供給のピークを迎えたことで空室率を一段と押し上げた。建築中ビルは依然としてテナント誘致に時間を要する傾向にあることから、供給過剰による空室率の上昇が今後も続く可能性がある。
※東京都心部:東京都心5区主要オフィス街および周辺区オフィス集積地域(「五反田・大崎」「北品川・東品川」「湯島・本郷・後楽」「目黒区」)
※Aクラスビル:延床面積:10,000坪以上、1フロア面積:300坪以上、築年数:15年以内 (詳細は「オフィスレントデータ」のAクラスビル・ガイドライン参照)
※賃料:三幸エステートとニッセイ基礎研究所が共同で開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標(共益費除く)
※空室率:各四半期末時点
東京都心部 Bクラスビル 賃料・空室率


【出所】 賃料:三幸エステート・ニッセイ基礎研究所 空室率:三幸エステート
2023年第2四半期のBクラスビル賃料は前期比プラス993円/坪の18,545円/坪(共益費除く)となり、6期ぶりで上昇した。賃料は2019年第3四半期を直近のピークとした低下傾向にあるが、今後の動向が注目される。
空室率は前期比マイナス0.4ポイントの4.5%となり、再び低下した。拡張移転や館内増床等により空室床の消化が進み、今期は新規供給が無かったことも空室率低下の背景となっている。賃貸条件を緩和し、立地条件とのバランスが良好になったビルを中心に空室消化が進んでおり、募集状況の改善に伴って賃貸条件を上方修正するケースも見られる。
※東京都心部:東京都心5区主要オフィス街および周辺区オフィス集積地域(「五反田・大崎」「北品川・東品川」「湯島・本郷・後楽」「目黒区」)
※Bクラスビル : 1フロア面積200坪以上でAクラスに該当しないビル(築年数経過でAクラスの対象外となったビルを含む)
※賃料 :三幸エステートとニッセイ基礎研究所が共同で開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標(共益費除く)
※空室率:各四半期末時点
東京都心部 Cクラスビル 賃料・空室率


【出所】 賃料:三幸エステート・ニッセイ基礎研究所 空室率:三幸エステート
2023年第2四半期のCクラスビル賃料は前期比マイナス23円/坪の16,682円/坪(共益費除く)となった。再び下落したもののわずかな動きに止まり、賃料は2020年第4四半期以降、横ばい傾向が継続している。
空室率は前期比マイナス0.2ポイントの4.4%となり、3期連続の低下となった。拡張移転や分室の開設といった前向きなオフィス需要により空室床の消化が進んだ。空室率は2020年第1四半期をボトムに上昇傾向が続いていたが、低下傾向に転じている。
※東京都心部:東京都心5区主要オフィス街および周辺区オフィス集積地域(「五反田・大崎」「北品川・東品川」「湯島・本郷・後楽」「目黒区」)
※Cクラスビル: 1フロア面積100坪以上200坪未満のビル(築年数による制限なし)
※賃料:三幸エステートとニッセイ基礎研究所が共同で開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標(共益費除く)
※空室率:各四半期末時点
東京都心部 A・B・Cクラスビル 賃料対前年変動率


【出所】 三幸エステート・ニッセイ基礎研究所
2022年第2四半期との比較による対前年変動率は、Aクラスビルがマイナス11.8%、Bクラスビルがマイナス1.0%、Cクラスビルがマイナス0.6%だった。A・Bクラスビルは13期連続、Cクラスビルも3期連続のマイナスとなった。3期連続して全てのクラスで対前年同期比マイナスとなったものの、BクラスビルとCクラスビルはマイナス幅が縮小しており、今後は対前年変動率がプラスに転じる可能性もある。
■三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社(1977年5月17日設立)は、企業のオフィス戦略を総合的にサポートしています。最適なワークプレイスの検証・提案から、賃貸オフィスビルの選定サポートと仲介、プロジェクト遂行に不可欠なマネジメント機能の提供まで、オフィスに関するあらゆるニーズに幅広く お応えしています。
三幸エステートHP:https://www.sanko-e.co.jp/
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