Infinidat、InfuzeOSのS3互換機能をさらに拡大
オブジェクトストレージでの最新のデータ保護を強化
Infinidat, a Lenovo companyは2026年8月20日(米国時間)、InfinidatのソフトウェアディファインドストレージOSであるInfuzeOS™の最新版を提供開始しました。このInfuzeOS 8.8は、本年1月発表のInfuzeOS 8.5で対応したS3互換機能をさらに拡張したもので、オブジェクトストレージでのデータ保護を強化するバケットバージョニングやオブジェクトロック機能が新たに追加されています。
最新版の提供に合わせて、Infinidatのファイル&オブジェクトストレージ担当シニアプロダクトマネージャーのIshraq Ahmedは、InfuzeOSのS3対応について以下のように紹介しました。
Infinidatは今から7か月前の2026年1月にInfuzeOS 8.5を搭載したオンプレミス型S3互換オブジェクトストレージサービスをリリースしました。今回の最新アップデートを受け、InfuzeOSにおけるS3の現状と今後の展望について、皆様に最新情報をお伝えしたいと思います。
当社のファイルストレージへの取り組み方をご存じの方は、当社の進め方をご理解いただいていようかと思います。つまり当社は、業界のさまざまな機能一覧のすべてを網羅することは考えていません。私たちはFortune Global 500企業や大企業のお客様の口から、本当に必要なものはなにかを明確に、何度も聞かせていただくまで待ち、それからその必要とされているものを、真っ先に開発するというよりも、正しく構築してきました。オブジェクトストレージについても同様です。パブリッククラウドやサードパーティ製アプライアンス上で、S3ベースのバックアップターゲット、クラウドネイティブアプリケーション、データレイクを運用しているお客様からは、同じ質問を受けてきました。「オンプレミスのブロックストレージやファイルストレージで信頼して使っているInfuzeOSならではの信頼性、可用性、サイバーレジリエンス、パフォーマンスをS3インターフェースで使えるようにしてほしい」と。そこで、私たちはそれを実現しました。
なぜオンプレミスS3なのか、そしてなぜ今なのか
S3 APIは、事実上、オブジェクトストレージにおける共通言語となっています。それはAWSで生まれたからではなく、バックアップソフトウェア、分析プラットフォーム、AI/MLパイプライン、アーカイブツールといったエコシステム全体が、S3 APIを中心に標準化されているからです。Fortune Global 500企業や大企業のお客様は、自社のエンタープライズストレージ環境に、別の独自仕様のオブジェクトインターフェースを組み込むことを望んでいませんでした。彼らが求めていたのは、クラウドですでに使用しているのと同じAPI契約で、しかも自社のセキュアなデータセンター内で、自社の管理下において、自社のデータ主権、ガバナンス、およびレイテンシ要件を満たして稼働するものでした。InfuzeOS S3は、まさにその要望に応えるものです。InfuzeOS内でネイティブに動作する完全なS3互換サービスであり、お客様がブロックおよびファイルのデプロイメントで活用しているのと同じNeural Cacheアーキテクチャと、100%の可用性、パフォーマンス、サイバーセキュリティ保証に支えられています。S3オブジェクト、ブロック、ファイルの各プロトコルはすべてInfuzeOSにネイティブに組み込まれており、デプロイも非常に容易であるため、多くのお客様がInfiniBoxおよびInfiniBox SSA G4ソリューション上でこれら3つのプロトコルをすべて活用されています。
メタデータのパフォーマンス:オブジェクトストレージが苦手とする点
大規模なオブジェクトストレージを運用した経験のある方なら、S3 APIの残念な部分、すなわちLISTコマンドの処理が苦手であることをご存知でしょう。これは膨大なメタデータ処理を要する操作であり、ほとんどのオブジェクトストレージプラットフォーム、特に汎用バックエンドにS3ゲートウェイを後付けして構築されたプラットフォームは、バケットサイズが数億から数十億オブジェクトに達すると処理が逼迫し始めます。リスト表示は極端に遅くなり、バックアップジョブはタイムアウトし、オブジェクトを迅速に一覧化する必要があるアプリケーションは実行不能に陥ります。
私たちは異なるアプローチを採りました。InfuzeOS S3は、汎用ファイルシステムや後付けのデータベースの上に重ねられたものではなく、Infinidatのメタデータエンジンを基盤として構築されているため、LISTのパフォーマンスを1秒あたり100万オブジェクト以上のリスト表示まで向上させることができました。これは、実験室内で得られた最高数値ではありません。このパフォーマンスは、カタログ検証を行うエンタープライズ向けバックアップソフトウェアや、ジョブ開始前にバケットをスキャンするデータパイプライン、そして「オブジェクトの一覧表示」を例外的な操作ではなく日常的な操作として扱うあらゆるアプリケーションにとって、顕著な違いを生み出します。
最新の InfuzeOS リリース:バージョニングとオブジェクトロック
次のマイルストーンは、最新バージョンであるInfuzeOS 8.8です。このバージョンでは、InfuzeOS S3向けのバケットバージョニングおよびオブジェクトロックが利用可能となりました。
バージョニングとは、新しいPUTが送信された瞬間に以前のバージョンが失われるのではなく、オブジェクトの以前のバージョンを保持することで、意図しない上書きや削除からデータを保護できる機能です。これは、エンタープライズデータ保護戦略の基盤となるものであり、オブジェクトロックの機能の多くにとって必須の前提条件でもあります。
サイバーレジリエンスの観点から特に注目すべきは、オブジェクトロック機能です。 当社は「ガバナンスモード」と「コンプライアンスモード」の両方を提供しており、お客様はご自身の環境に適したモードを選択できます。特権による上書き機能が可能な柔軟性を必要とするチームは「ガバナンスモード」を、管理者権限であっても保持期間を短縮したり、有効期限が切れる前にロックされたオブジェクトを削除したりできないようにしたい環境には「コンプライアンスモード」を選ぶことで厳格な規制や監査要件を満たします。これに加え、「リーガルホールド」機能も追加しており、訴訟や調査で必要となった際には、保持期間の設定にかかわらず、オブジェクトを無期限に保存することが可能です。
バージョニング、オブジェクトロック、リーガルホールドを組み合わせることで、InfuzeOS S3は真に不変で改ざん防止機能を備えたバックアップおよびアーカイブのターゲットとなります。単に名前がS3互換だということではなく、お客様が必要とするあらゆる場面で、ランサムウェアに耐性があり、コンプライアンス基準を満たすオブジェクトストレージとして利用できます。
バックアップ認証:Commvault および Veeam
今日のエンタープライズ環境において、オブジェクトストレージの最大かつ喫緊のユースケースは「改ざんできないバックアップターゲット」です。ここでの信頼性は、自分たちからの主張ではなく、他社からの認証によって決まると私たちは認識しています。InfinidatのInfuzeOS S3は、Commvault、Veeamの両社から、オブジェクトロックとリテンション機能のサポートを含むS3ベースのバックアップターゲットとしての互換性認証を取得しています。つまり、これらのプラットフォームのいずれかを運用しているFortune Global 500企業や大企業のお客様は、パブリッククラウドのバケットを指定する場合と同じように確信を持ってInfiniBoxをバックアップリポジトリに指定することができます。この場合はパブリッククラウドとは異なり、データが自社のデータセンター外に出ることはなく、パフォーマンスについてもインターネットへのデータ送信やクラウドのAPIスロットリングの対象とならないため一貫していて予測可能なものとなります。
パートナーサイトへのリンク:
- CommVault:S3互換ベンダー、Object Lockをサポートするストレージベンダー
- Veeam Ready Object:プライマリターゲット、キャパシティターゲット、不変性を備えたキャパシティターゲット
バックアップのその先:工場内でのオブジェクトストレージ
私たちも驚いた製造業におけるユースケースをご紹介します。Fortune Global 500の1社であるグローバルなテクノロジーメーカーは、自社のグローバルな工場アプリケーションをサポートするためにInfuzeOS S3を導入しました。この環境では、オブジェクトストレージはアーカイブデータのための後付けのソリューションではなく、生産工程の重要な一部として、工場の現場で生成されたデータを収集・提供します。これは、S3互換のインターフェースを十分に高速かつ信頼性の高いものにすれば、当初想定していなかった場所でも用途が見つけられることを改めて示唆しています。オンプレミスのオブジェクトストレージにおいて、バックアップとデータ保護は明らかに最初のメリットですが、それだけにとどまるものではありません。
InfuzeOS オブジェクトストレージの今後
InfinidatはS3においても、NFSやSMBと同じ戦略を採りました。すなわち、堅牢で完全な互換性を備えたコア機能を基盤としてサービスを開始し、その上で実際のワークロードを構築しているFortune Global 500企業や大企業のお客様が次に何を必要としているかに注意深く耳を傾け、責任を持って可能な限り迅速にそれらの機能を提供するというものです。メタデータのパフォーマンスとバックアップ認証により、InfuzeOS S3はリリース初年度からエンタープライズグレードのターゲットとして真剣に評価されるようになりました。バージョニング、オブジェクトロック、リーガルホールドといった機能により、不変でコンプライアンス重視のエンタープライズデータ保護環境の構築に理想的なコンポーネントとなっています。また、工場アプリケーションを稼働させている大手製造業者が明確に示しているように、InfuzeOS S3がどこに導入されていくかの挑戦は始まったばかりです。
InfuzeOS S3により、InfiniBox® G4は多様なブロック、ファイル、およびS3オブジェクトストレージのワークロードとユースケースをサポートし、構造化データと非構造化データを単一のプラットフォームでサポートする最新のITインフラストラクチャのデプロイメントを簡素化します。InfiniBoxはもはや単なるブロックおよびファイルのストレージではなくなっているのです。
Infinidatについて
Infinidat, a Lenovo companyは、ハイエンドエンタープライズストレージソリューションのグローバルリーダーです。Infinidatは、サイバーレジリエンスを備えたエンタープライズストレージソリューションの幅広いポートフォリオと、AI対応データインフラストラクチャ向けの次世代 データ保護機能を提供しています。Infinidatは、ハイエンドエンタープライズストレージを再定義し、卓越したパフォーマンス、100%の可用性、サイバーストレージレジリエンス、自動化、効率性、そしてホワイトグローブサービスを提供しています。詳細は、 www.infinidat.com をご覧ください。
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