人と街の個性を可視化するLOGIO、生成AI・RAG・AIエージェント・フィジカルAI向けに「現実世界アンカーデータ」を提供開始
~基地局由来の大規模行動統計と全国の施設情報から、47都道府県・1741市区町村の生活者行動差を比較可能に。AIの推論精度向上やハルシネーション抑制に活用可能~
株式会社ジェーエムエーシステムズ(略称:JMAS、本社:東京都港区、代表取締役社長:坂倉 猛)は、人と街の個性を可視化するサービス「LOGIO(ロヂオ)※1」において、生成AI・RAG・AIエージェント・フィジカルAI向けの外部参照データとして「現実世界アンカーデータ」の提供を開始します。
本データは、生活者の属性・地域ごとに「普段どのような施設に触れているか(接触機会指数:EOI)」を算出し、現実世界の人間行動を施設ジャンルという意味を持つ語彙で表した、AI向けのセマンティックなマクロ統計データです。インターネット上のテキスト情報だけでは把握できない生活者のオフライン行動について、生成AI・AIエージェント・フィジカルAIやRAG環境が、判断や回答生成の前提として利用できる、比較可能で継続更新される統計的な基準(アンカー)となります。
また、本データの提供開始にあわせて、サンプルデータ提供、PoC、RAG/API組み込み検証などの相談受付も開始します。

1. 背景
─生成AIの活用拡大とAIが持たない現実世界データの需要─
生成AIの活用は、社内文書検索や顧客対応にとどまらず、営業支援、広告運用、商品企画、商圏分析、自治体施策などの実務領域へ広がっています。また、生成AIが保有していない知識やデータを外部から補い、回答根拠の補強、回答精度の向上、ハルシネーション抑制を図る技術として、RAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)の導入も進んでいます。
一方で、生成AIは現実世界の生活者の行動データを保有しているわけではありません。現在のRAGで参照されるデータも、インターネット上のテキスト情報、社内文書、FAQ、自社業務データなど、文章情報や各社が保有する内部データが中心です。
そのため、今後は、生成AIやAIエージェントの活用領域が、広告設計、出店判断、観光施策、スマートシティ、ナビゲーション、フィジカルAIなどへ広がるにつれ、文章情報や内部データだけでは捉えにくい生活者グループや地域の動向を示す外部参照データが、サービスの精度や差別化を左右する重要な要素になります。
2. サービス概要
─現実世界の行動データをAIが読める特徴量に変える─
LOGIOは、株式会社ドコモ・インサイトマーケティングが保有するドコモの会員属性や位置情報(別途同意をいただいた方)と、NTTタウンページ株式会社が保有する全国のスポットデータを掛け合わせ、特許技術※2により多様な生活者グループの価値観・ライフスタイルに関するデータを生成し分析する基盤です。
今回提供する「現実世界アンカーデータ」は、LOGIOの「全国ライフスタイル統計 1741市区町村データベース」をもとに、生活者グループごとのオフライン行動や地域特性を、AIが現実世界の生活者動向を理解するための基準(アンカー)となる外部参照データとして整理したものです。具体的には、地域・属性・施設ジャンル・月次を軸に、生活者グループごとの特徴・差分・変化を比較できる「地域・属性別ライフスタイル特徴量」を提供します。なお、本データは、個人の移動履歴を提供するものではなく、地域・属性・施設ジャンル単位で統計化された行動特徴量として提供されます。
これにより、生成AI・AIエージェントやRAG環境では、地域や生活者グループの特徴や月次変化について、観測データに基づく回答生成、分析、予測、推薦を行えるようになります。広告設計、出店判断、観光施策、自治体施策、ナビゲーション、RAG回答生成などの領域では、地域・属性ごとの生活行動や施設接触傾向の違いを参照した意思決定や提案に活用できます。
また、現実空間で動作するフィジカルAI領域においても、個別判断の事前分布や外部参照データとして活用できます。

3. データの特長
─基地局だからできる、全国同一基準の現実行動アンカーデータ─
「現実世界アンカーデータ」は、生活者グループや地域ごとのオフライン行動を示す統計データであり、生成AI・AIエージェントやRAG環境で参照できる、比較可能な関係構造データ(グラウンディングデータ)です。
本データの最大の特長は、基地局由来の大規模行動統計を、LOGIO関連特許技術により、AIが扱いやすい施設ジャンル別の行動特徴量へ意味化し、地域・属性・月次で細分化し、全国同一基準で相対化している点です。これにより、通常の位置情報や人流量とは異なり、地域・生活者グループ・施設ジャンルの関係性を、全国同一基準で相対評価された行動特徴量として扱えるようになります。
本データは、全国、47都道府県、1741市区町村の各単位を対象に、行政区画全体・性別・年代別・性年代別に細分化した42,936グループごとの行動特徴量を提供するAI向けの統計データです。各グループについて、今回提供するデータでは、1,000種の施設ジャンルに対する接触機会の特徴を相対化スコアとして算出します。地域・属性・施設ジャンル・月次を複数の軸で比較できる、データキューブ型の行動特徴量であり、月間4,000万件超のデータ項目を継続更新します。位置情報を座標情報のままではなく、施設ジャンルという生成AIが解釈しやすい語彙に変換し、生成AI・AIエージェントやRAG環境で参照できる行動特徴量として利用できます。
また、本データは、特定アプリの起動に依存しない、基地局由来の大規模で継続的な行動統計であることから、生活者を属性や地域で細かく分けた場合でも、地域・属性・施設ジャンル・月次の単位で特徴や変化をとらえられます。
たとえば、さまざまな施設ジャンルに対する接触機会について、A地域は全国平均やB地域と比べてどの程度多いか、CグループはDグループと比べてどの程度少ないか、E月とF月ではどの程度変化したかを、全国平均比・グループ間差分・前月比などの観点から、全国同じ基準で細かく比較できます。
4. 活用方法
─AIの回答を一般論からファクトベースへ─
「現実世界アンカーデータ」は、広告・マーケティング、商圏分析、出店判断、観光施策、自治体施策などの領域で、生活者グループや地域ごとの違いを踏まえた施策立案・意思決定に活用できます。
Webサイトのアクセス解析のように、地域や属性ごとに、施設ジャンルに対する接触機会の増減や生活行動の変化を月次で確認できるほか、AIエージェントやRAG環境に組み込むことで、地域やグループの特徴、変化の背景、施策の方向性について、観測データに基づくファクトを参照しながら、AIから自然文による説明を得ることも可能になります。これにより、AIの回答を一般論にとどめず、「この地域・属性では実際にこのような行動差が観測されている」というデータ参照型の回答を可能にします。
地域、生活者、場所、移動、商圏、観光、都市施策など、現実世界の行動を扱うAIサービスや事業領域では、地域や属性ごとの生活行動・施設接触傾向の違いを参照することで、AIの回答や提案に、現実の地域差・属性差を反映できます。
また、あらかじめ設計した分析テンプレートを通じて、グループや地域のライフスタイルや価値観の傾向を深掘りする分析にも対応できます。自社の顧客データ、購買データ、会員データ、広告配信データと掛け合わせることで、既存データだけでは見えにくい地域差・属性差・行動差を補い、広告配信や販促施策のターゲット設計、施策評価にも活用できます。
5. 導入方法・初期検証
─既存のRAGやAI環境に追加して検証可能─
「現実世界アンカーデータ」は、CSV納品、API連携、RAG向け加工データ、専用ツールでの閲覧など、利用目的やシステム環境に応じた形式で提供します。既存の生成AI・RAG環境に、外部参照データとして組み込むことができ、大規模なシステム改修を前提とせずに検証を開始できます。
具体的な初期検証用途としては、広告・マーケティングAIによるターゲットセグメント設計、商圏分析・出店判断AIによる地域ごとの生活行動差の把握、観光・自治体施策AIによる来訪・回遊傾向の把握、ナビゲーションAI・移動支援AIによる行き先候補や回遊ルートの評価などを想定しています。いずれも、既存の生成AI・RAG環境やAIエージェントサービスに地域・属性・月次・施設ジャンルのデータを追加して検証できます。
初期検証では、1市区町村などの一部エリア、一部施設ジャンル、一部期間に限定したサンプルデータ提供から開始できます。自社生成AI/RAGやAIエージェントサービスへのデータ組み込み、広告・商圏分析・観光・自治体施策・ナビゲーション向けのPoC設計など、利用目的に応じた導入相談を受け付けます。
正式な提供条件・価格は、対象範囲・提供形式・利用範囲・利用条件に応じて個別見積となります。導入範囲や提供形式が未定の場合でも、目的に応じた初期検証の設計からご相談いただけます。
6. 今後の展望
─現実世界の人間行動データの参照基盤へ─
LOGIOは、本データを起点として、来訪者の行動傾向、来訪前後の行動変化、施設単位のスコアリング、より細かな地域・時間粒度の統計データ、ライフスタイル別の行動傾向データなどを拡充することで、地域・属性・施設ジャンル・時間の関係をより多面的に扱える現実世界データ基盤へ発展させていきます。
こうしたデータ整備を通じて、広告・マーケティング、商圏分析、観光施策、自治体施策、販促施策などの領域で、同じ現実世界データを参照しながら、分析・提案・施策実行を一気通貫でつなげられる環境を構築します。さらに、ロボット、モビリティ、ナビゲーション、スマートシティなど、現実空間で動作するAIシステムにおいても、地域や生活者グループごとの行動傾向を参照できる基盤として、活用領域を広げることを目指します。
今後もLOGIOは、人と街の個性を可視化し、現実世界の人間行動をAIが参照できる「行動統計基盤」へ発展させることで、地域理解・顧客理解、施策立案・意思決定の高度化に貢献してまいります。
7. 本件に関するお問い合わせ先
─サンプル確認からPoC、API連携、RAG組み込みまで相談可能─
【サービスに関するお問い合わせ先】
株式会社ジェーエムエーシステムズ 事業企画部 向野(むかいの)
TEL:03-3431-2638
MAIL:mkt-contact@jmas.co.jp
お問い合せ URL:https://logio.life/contact
ご相談例:
・生成AI/RAGへの現実世界アンカーデータの組み込み検証
・AIエージェントサービスへのデータ連携・PoC設計
・サンプルデータ確認、API連携、CSV納品、専用ツールでの閲覧
※1 LOGIOは、JMASと株式会社ピース企画(本社:東京都武蔵野市、代表取締役:森田 晋平)の共同
開発サービスです。
※2 本データの生成・活用に関する関連特許・出願技術:特許第7488616号(位置情報×スポット情報に基づくスポット重要度算出・相対評価等)、特許第7669075号(代表行動に基づくユーザ群の精緻化・拡張等)、特許第7291922号(当日行動・日常行動の比較に基づく来訪者特徴量化・レコメンド等)、米国特許US 12,326,339 B2(訪問スポットに基づくクラスタ生成・移動経路生成等)、特願2026-030469号(多視点統計・因子間関係を参照可能にする行動統計参照基盤等)、ほか。これらの特許および出願は、株式会社ピース企画が保有または出願する関連技術です。
【株式会社ジェーエムエーシステムズについて】
1971年創立。企業の経営戦略とITをつなぐ、日本能率協会グループのシステムインテグレーターです。システムコンサルティング、クラウド構築・運用、モバイル向けシステム開発等を提供しています。
【株式会社ピース企画について】
2017年設立。位置情報SNSやライフスタイル系メディアの企画・開発・運営を行っています。人と街の個性をデータベース化し、集団や地域ごとのカルチャーを可視化することで、人・場所・時間をつなぐサービスを企画しています。
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