【クマ財団ギャラリー】“問い”を誘発する装置。芸術家・高畑彩佳の個展『一方で、他方で』を5月16日(木)から開催!
クマ財団が支援する若手クリエイターたちの発表の場・クマ財団ギャラリー(六本木)にて、5月16日(木)〜5月20日(月)の5日間、芸術家・高畑彩佳による個展『一方で、他方で』を開催します。
クマ財団の活動支援生11名にクマ財団ギャラリーを自由に利用する機会を提供し、自身の創作のプレゼンテーションを行うシリーズ企画「KUMA selection2024」。その第2弾として、芸術家・高畑彩佳による個展『一方で、他方で』を5月16日(木)〜5月20日(月)の5日間開催します。
高畑彩佳 個展『一方で、他方で』
2024年5月16日(木)〜5月20日(月)
2年前に祖母が亡くなり、祖父は今際の際を漂っている。
日がな一日生きることと死ぬことについて考えている。
あらゆる場所で人が生まれ、死んでゆく。
美しく死にたい。体の限界が来るまで生きて、自分の一生は、心は、美しかったのだと、そう思いながら眠りにつきたい。
奪わず、恨まず、助けを乞わず、苦しむことなく死んでゆきたい。
自分の心を律する装置、仄暗い夜の闇の中でもちいさな光を増幅させる装置が欲しい。
誰かにゆるされたい気持ちで生きていたくはない。
ゆるされる必要はない。
全ての人の命が、尊重されることを願って。
高畑 彩佳(Sayaka Takabatake)
芸術家。「人は見ている。そこに誰もいなくても。いいことをした時も、悪いことをした時も。無かったことにはならない」 という教えのもとで育った。私を見つめる目とは誰か。神か、自然か、隣人か、あるいは己か。
誰かが定めた正しさを生きるのではなく自分に問い続けるための装置を作る。無宗教でもないけれど、どこの宗教にも属しきれない自身の不確定な祈りの先に思いを馳せ、光を受けて見え方が変化する素材、技法を用いて特定の信仰の対象である偶像を描かぬ不在のイコンを制作し自覚的に生きるための問いを誘発する。
1995年香川県生まれ。京都造形芸術大学大学院修了。京都在住。丸亀市の助成を受け、丸亀市猪熊源一郎現代美術館造形スタジオで初個展「象牙の塔」を開催。
高畑 彩佳のインタビュー記事はこちら|https://kuma-foundation.org/news/9978/
【クリエイターコメント】
2023年、京都で制作を続ける中でご縁ができた禅寺、東福寺塔頭 光明院にて個展「ゆめゆめわすれることなかれ」をクマ財団の活動支援事業にて企画、開催。
重森三玲の作庭した波心庭を見るために世界中から人々が訪れるこの場所で、寺に差し込む光や流れる空気、感覚を遮ることなく増幅させる装置を作るため7年ぶりに和紙を支持体とした作品を制作し掛軸や屏風などの形にしつらえた。クマ財団の助成のおかげで表具師と共に光明院の空間に向きあい、しつらえを通して寺と作品を繋げることができた。
本展では表具と空間の関係性から発展した箔継重ねの作品と、その空気と向き合う場を作る。
展覧会アーカイブ|『ゆめゆめわすれることなかれ』 2023.9.1 – 24 東福寺塔頭 光明院/京都
https://www.youtube.com/watch?v=4A6-IlDiAoo
参考作品
Information
タイトル|一方で、他方で
出展作家|高畑 彩佳
会 期|2024年5月16日(木)〜5月20日(月)
開館時間|12:00 - 19:00 ※最終日は17:00まで
料 金|無料
W e b|https://kuma-foundation.org/gallery/event/sayakatakabatake/
会 場|クマ財団ギャラリー
〒106-0032 東京都港区六本木7-21-24 THE MODULE roppongi 206
MAP: https://goo.gl/maps/4u3mdpTyS3o6dqB57
▼車椅子でお越しの方へ
入口に段差がございますので、スタッフがご案内いたします。
当日ご来館の際に下記のお問い合わせ先よりお電話にてご連絡ください。
主 催|公益財団法人クマ財団
お問合せ|クマ財団事務局
Mail: contact@kuma-foundation.org / Tel: 03-6721-7798(平日: 11:00 - 19:00)
「KUMA selection2024」とは?
公益財団法人クマ財団は、25歳以下の学生クリエイターを対象とした「クリエイター奨学金」、奨学金の卒業生を対象とした「活動支援事業」を通して、次世代を担うクリエイターの育成に取り組んでいます。
「活動支援事業」は、企画書ベースでの選考を行い、クリエイターのステップアップに繋がる個展開催費や滞在制作費、作品制作費など幅広い活動を支援する助成金です。
そんな「活動支援事業」の一環として、活動支援生によるシリーズ企画「KUMA selection」を2024年5月から9月にかけて開催します。これまで支援をしてまいりました活動支援生の有志11名にクマ財団ギャラリーを自由に利用する機会を提供し、個展や公演、ライブ、上映会などを各クリエイターが企画して発表します。
様々なジャンルで創作活動に打ち込み、新しい価値を創造しようと試みる若手クリエイターのプレゼンテーションを毎月2〜3名ずつ行います。この機会にぜひご高覧ください。
今後の出展予定クリエイター
Meta Flower(久保田 樹)(彫刻 / 音楽)
6月1日(土)〜2日(日)開催予定
1994年、藤沢生まれ。ラッパー、美術家。東京藝術大学美術学部彫刻科、学部、修士卒業。アンダーグラウンドからメジャーまで、海外でも楽曲制作を行っている。爆薬を地中にて起爆し、衝撃波のエネルギーを模った世界最速彫刻を制作。そのほかに、文字や人のやり取りを彫刻とする文字盤も発表している。
久保 暖(音楽) 6月上旬開催予定
音楽家。独自の手法で生成した音を用いて有機的な電子音を奏でる。2018年夏季にソロEPをはじめ多数作品をリリース。美術分野では、現象を抽象化して時間軸上で拮抗を扱う空間作品を制作する。東京藝術大学大学院音楽研究科、美術研究科卒業。
筒 | tsu-tsu(ドキュメンタリーアクティング)
6月下旬開催予定
ドキュメンタリーアクター。幼少時より修する古典舞踊から得た「筒(つつ)」という身体感覚を手がかりに、演技と共同体にまつわるプロジェクトを展開する。複雑な他者をそのまま引き受ける手段として演技を捉え、人間の可変性と出会い続ける。
山縣 瑠衣(絵画) 7月中旬開催予定
1997年生まれ。 自らの皮膚に対する意識や視座を制作の基調に置いている。近作では、衛星地図のような垂直の眺めにおける風景の経験とそのパースペクティブを捉え、既に地図の中に捕らえられた表面=自己という状況の中で、「風景画」の主題に取り組む。
クマ財団ギャラリーについて
活動支援生による「KUMA selection」と
クリエイター奨学生による「KUMA experiment」の2本を軸に、
年間を通して若手クリエイターの作品を発信!
クマ財団ギャラリーは、クマ財団が支援するクリエイター奨学生ならびに活動支援生の作品発表の機会を提供することを目的に、2022年4月に東京・六本木にオープンいたしました。
クマ財団が行う「クリエイター奨学金」に採択されたU25の学生クリエイターのプレゼンテーションの場として、10月〜翌年3月にグループ展シリーズ「KUMA experiment」を開催。また、その卒業生である活動支援生によるシリーズ企画「KUMA selection」を5月〜9月にかけて実施し、年間2シリーズを軸に展覧会・イベントを展開しています。文化とアートの中心の一つである六本木で、当財団が支援する若手クリエイターの情報を発信し、若い才能が持つ無限の可能性を社会と繋げていきます。
クマ財団ギャラリー
Web|https://kuma-foundation.org/gallery/
住所|〒106-0032 東京都 港区 六本木 7-21-24 THE MODULE roppongi 206
アクセス|日比谷線・大江戸線「六本木」駅徒歩4分、千代田線「乃木坂」駅徒歩7分
MAP: https://goo.gl/maps/4u3mdpTyS3o6dqB57
▼車椅子でお越しの方へ
入口に段差がございますので、スタッフがご案内いたします。当日ご来館の際に下記のお問い合わせ先よりお電話にてご連絡ください。
クマ財団について
公益財団法人クマ財団
株式会社コロプラ創業者である馬場功淳が2016年に設立した、次代を担う若きクリエイターの活動を支援・助成することを目的とした財団です。25歳以下の学生クリエイターを対象とした「クリエイター奨学金制度」の制定を主軸に、勉強会・交流会といったインプット機会の提供や、制作した作品の展覧会など発表の場の提供。加えて卒業生を対象とした助成金「活動支援制度」などあらゆる側面から創作活動を支援しています。
Web|https://kuma-foundation.org/
住所|〒106-0032 東京都港区六本木7-21-24 THE MODULE roppongi 203
Mail|contact@kuma-foundation.org Tel|03-6721-7798
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