株式会社獺祭が水や自然環境に関する調査研究・活動に対して助成を行う財団を設立今年度の助成対象者が決定、2025年度助成金贈呈式を開催

株式会社獺祭(本社:山口県岩国市、代表取締役社長:桜井一宏)は水や自然環境に関する調査研究・活動に対して、助成を行う「一般財団法人 旭酒造記念財団」を2023年に設立しました。当財団の研究・活動助成事業は、水や自然環境に関する調査研究・活動に対し助成することにより、水や自然環境に関する科学の振興を図り、人と生態系にとって豊かな水環境の創造、そしてそこからつながる豊かで安定した社会の発展に寄与・貢献しようとするものです。
2025年4月1日付で内閣府より公益認定を受け、「公益財団法人 旭酒造記念財団」へ移行いたしました。今年は合計28件の応募があり、大学院生の受賞も決定しています。研究には上限200万円/件 助成予定総額最大1,000万円、活動には上限50万円/件 助成予定総額最大250万円を助成いたします。2025年6月22日(日)には、助成対象となる研究・活動へ、助成金贈呈式を山口県岩国市の獺祭本社で執り行いました。
【助成金受賞者(研究)】
所属:国立研究開発法人土木研究所 流域水環境研究グループ 流域生態チーム
研究員 槐 ちがや
研究題目:「河川流域内の水生植物の地理的遺伝構造を考慮した効率的な保全策の検討」
所属:筑波大学 理工情報生命学術院 生命地球科学研究群 地球科学学位プログラム(博士前期課程)
大学院生 五十嵐 純護
研究題目:「マレーシアペナン州における持続可能な流域開発に向けた環境正義の実現」
所属:地方独立行政法人北海道立総合研究機構 森林研究本部林業試験場 森林環境部機能グループ
研究職員 中島 颯大
研究題目:「個体群間のつながりを踏まえた環境DNAによる流域の生息地ネットワーク評価」
所属:名古屋大学 大学院工学研究科 土木工学専攻
准教授 中村 晋一郎
研究題目:「社会水文学による流域治水の統合的評価フレームワークの検討」
所属:法政大学 現代福祉学部
准教授 野田 岳仁
研究題目:「集落自治を支える小規模水道の政策論」
所属:九州工業大学大学院 工学研究院 建設社会工学系 水環境工学研究室
准教授 厳島 怜
研究題目:「モンスーンアジアにおけるNature-based solution(NbS)実現のためのマレーシアジョホール州における洪水被害軽減と生態系保全に関する研究」
所属:国立大学法人佐賀大学 理工学部
教授 大串 浩一郎
研究題目:「佐賀平野における在来知としての伝統的治水技術の定量的評価と今後の流域治水に関する研究」
所属:京都先端科学大学 バイオ環境学部バイオ環境デザイン学科
講師 Wong Yong Jie
研究題目:「次世代生物学的排水処理技術の革新:AIによる生物反応システムの把握と能動的制御」
【助成金受賞者(活動)】
所属:特定非営利活動法人 水辺基盤協会
理事長 吉田 幸二
活動題目:「霞ヶ浦の水辺環境の保全・再生、及び環境学習」
所属:一般社団法人 流域ぷらっとフォーム
代表理事 吉田 貢士
活動題目:「富山県においてすべてのステークホルダーが参画する流域治水の共創の推進」
財団概要
名称 公益財団法人 旭酒造記念財団(英文名称 Asahishuzo Memorial Foundation)
設立年月 2023年9月7日
代表理事 桜井 一宏 所在地 山口県岩国市周東町獺越2167-4
設立趣旨
私たち株式会社獺祭は、獺祭というお酒を造っています。そしてその獺祭を飲んで頂いた方に「美味しい!」と言って頂き、楽しんで頂くことが私たちのお客様への価値であり、会社としての存在意義であると考えています。
ただ、そんなお酒を楽しんでもらうためには、社会が、そして世界が正常な状態であるということが必要です。お酒という嗜好品を楽しむ事や、人と人とがお酒を飲みかわす事を楽しむためには、社会が遊びや余裕が許容されるくらい平常な状態でなくてはなりません。
そんな良い社会、良い世界の阻害要因として戦争、災害、貧困など様々なものがありますが、私たちはその中で水環境の変化に着目しています。
私たちの酒蔵が有る日本は水が豊かで、だからこそ水田での稲作が始まり、そこで採れる米を使用した日本酒の誕生につながりました。その中で私たちの酒蔵は出来、世界中の人にお届けできています。
そんな私たちだからこそ豊かな水、正常な水環境というものが永遠ではなく、それを維持することに努力が必要であることに目を背けてはなりません。日本だけでなく世界の各地で水環境の悪化や、水不足、気候変動による水害などが増加しています。
私たちはそういった問題に取組み、研究することのサポートをしたい。そう考え、株式会社獺祭及び関連会社の出捐により、旭酒造記念財団を設立しました。
水や、水環境に関する調査研究及び水や自然環境の保全活動や水や自然環境を大切にする心を育む環境教育、国際的な研究に対する助成を行うことにより、水や自然環境に関する科学の振興を図り、人と生態系にとって豊かな水環境の創造、そしてそこからつながる豊かで安定した社会の発展に寄与するものであります。
助成趣旨
当財団の助成事業は、水や自然環境に関する調査研究および水や自然環境の保全活動や水や自然環境を大切にすることを育む環境教育活動に対し助成その他の支援を行うことにより、水や自然環境に関する科学の振興を図り、人と生態系にとって豊かな水環境の創造、そしてそこからつながる豊かで安定した社会の発展に寄与・貢献しようとするものです。既存の考え方や専門分野等にとらわれない独創的・先駆的な調査研究の応募も歓迎します。
研究助成対象
(1)水や水環境の保全を通じて地域の自然環境を良くする研究
(2)水や水環境に関わる国際研究及び国際研究交流を通じて地球環境をよくする研究
(3)水に関する独創的・先駆的な研究
(4)水や自然環境の保全活動に対する助成
(5)水や自然環境を大切にする心を育む環境教育活動に対する助成
(6)その他この法人の目的を達成するために必要な事業
昨年の受賞者情報はこちらから。 https://asahishuzo.or.jp/report/
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