サービス提供1周年、開発者ポータル「PlaTT」の新サービスサイトを公開、開発生産性向上と開発者体験の最適化をさらに加速

~多様な立場にフィットする情報構成と、より軽やかなユーザー体験へ~

株式会社エーピーコミュニケーションズ(本社:東京都千代田区、代表取締役:内田武志、以下「当社」)は、開発者ポータル「PlaTT(プラット)」サービス提供開始1周年の節目に、サービスサイトおよびサービス概要を全面刷新しました。本リニューアルは、PlaTTのサービス導入を検討する企業の多様化に対応し、より効果的なユーザーエクスペリエンスを提供することを目的としています。

「PlaTT」は、散在するドキュメントや複雑なツール群、属人化したノウハウといった開発チームの“見えないコスト”を削減し、創造的な開発を加速します。オープンソースのIDP(Internal Developer Platform / Portal)「Backstage(※1)」をベースに、日本の開発現場に役立つ機能を追加し、当社ならではの手厚いサポートとともに提供します。

【サービスサイト:https://www.ap-com.co.jp/platt/

※1:音楽配信サービス世界最大手のSpotifyが開発し、2020年にOSSとして公開された開発者ポータル。現在はCNCFに寄贈されています。

◆開発者ポータル「PlaTT」開発背景

日本における2030年IT人材不足問題(※2)は、プラットフォームエンジニアリング(※3)の概念をもとに考えると、開発生産性の問題として捉えることができます。具体的には、システム開発における補助的な業務(ノンコア業務)を効率化し、エンジニアの開発生産性を最大化することが有力な解決策の一つとして挙げられます。しかし、いざプラットフォームエンジニアリングを始めようとしても、チームの構築やツール選定、運用方法の検討やトレーニングなど多くのステップがあり、二の足を踏んでいる企業が多いのが実態です。

このような実態を受け、当社ではプラットフォームエンジニアリングを開始するためのツール導入からチーム構築、セルフサービス化までを支援する新サービス「PlaTT」の提供に至りました。

※2:経済産業省『IT人材需給に関する調査(概要)』https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/gaiyou.pdf

※3:プロダクト開発において開発者がより良い機能の開発に集中し、これまで以上に速いスピードでプロダクトをリリースできるよう、開発者をサポートするための新しいITの概念

◆サービスサイトリニューアルの背景

本リニューアルは、PlaTTのサービス導入を検討される企業の多様化に対応し、より効果的なユーザーエクスペリエンスを提供することを目的としています。利用者の属性や検討フェーズに応じた情報設計を行うことで、PlaTTの価値がより「伝わる形」で提示され、スムーズな意思決定につながることを目指しました。

◆サイトリニューアルのポイント

今回のリニューアルでは、以下の点が強化されています。

ターゲット役割に応じたコンテンツ構成の最適化

開発者やプラットフォームチーム、技術責任者といった役割ごとに、直面する課題や意思決定の観点が異なるため、それぞれの関心事に合わせて適切な情報を最短距離で届けられるよう、コンテンツ構成を見直しました。

機能の一覧性の向上

「PlaTTで何ができるのか」をより直感的に理解できるよう、UX(ユーザーエクスペリエンス)観点での改善を実施。カタログ的に一覧性を高めることで、検討段階におけるサービス内容の比較検討をスムーズにし、意思決定を後押しします。

導入イメージの明確化と料金体系の可視化

導入に対する不透明さが問い合わせの障壁となるという仮説に基づき、導入ステップを明示。また、料金体系を可視化することで、「不透明さによる離脱」を防ぎ、検討スピードの向上を図ります。

「すぐに使い始められる」デザインへの刷新

PlaTTの特徴である「すぐに始められる」という印象を非言語的にも伝えるため、デザインを刷新しました。UI(ユーザーインターフェース)の軽やかさや親しみやすさを強化し、技術的な側面が強く見えがちなサービスに“入り口の広さ”を反映しています。

◆開発者ポータル「PlaTT」について

PlaTTは、開発生産性を最大化し、開発者体験を変革するポータルサイトです。散在するドキュメント、複雑なツール群による認知負荷(※4)、ノウハウの属人化といった開発組織のスケールに合わせて顕在化する「見えないコスト」を削減し、創造的な開発を加速します。

生成AIの登場により組織の開発速度が劇的に向上し、自律的な開発チームが増加する現代において、多くの企業が以下の課題に直面しています。

開発者の課題

  • 情報のサイロ化:最新のAPI仕様書やサービス担当者などの情報がチームやツールごとにバラバラに存在し、探す時間が無駄になっている。

  • 環境払い出しの待ち時間:インフラ構築や情報提供といった他チームへの依頼による待ち時間が発生し、開発全体の遅延につながる。

  • 複数のツールによる認知負荷拡大:多様な開発ツールを使いこなす手間がかかり、開発生産性が低下している。

プラットフォームチームの課題

  • ツール統一の難しさ:既存環境の多様性や移行の困難さ、組織的な抵抗感などクラウドネイティブなツールの組織導入を阻害。

  • 問い合わせ・依頼量の増加:自律的な開発チーム増加に伴い、問い合わせやコミュニケーション対応が増加している。

  • インターフェース提供の難しさ:開発チーム向けに様々なプロダクト・サービスを提供する際のインターフェースの一貫性・統一性が確保しにくい。

技術責任者の課題

  • 組織の成長に伴う複雑性:情報の分散やプロセス多様化が開発組織のスケールを妨げている。

  • ブラックボックス化された資産:組織内のシステム全体像や関係が不明瞭で、同じようなもの作ってしまう車輪の再開発なども。

  • 開発者の離職:優秀なエンジニアが、生産性の低い開発環境を理由に離職する傾向にある。

PlaTTはこれらの課題に対し、情報の集約、開発開始の高速化、コンテキストスイッチの削減、セルフサービスの促進、組織的スケーラビリティの向上、技術的負債抑制、イノベーション促進など、多角的な解決策を提供します。

※4:特定のタスクを遂行する際に個人の脳が経験する心理的な負担やストレスを表す概念(参考記事:専門人材不足でも開発生産性向上 エンジニアの「認知負荷」を下げる / 日経クロステック https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/nc/18/032200409/032200001/

◆「PlaTT」の主な機能

PlaTTは、Backstageの技術をベースに、日本の開発現場に合わせた機能の追加と当社ならではの手厚いサポートとともに、開発者ポータルの始めやすさと拡張性を提供します。

ソフトウェアカタログ

社内のサービス、API、ライブラリ、オーナー情報、依存関係などを一元的に管理することで、組織内の数千個のサービス管理が可能です。

統合ドキュメンテーション (TechDocs)

設計書、手順書、API仕様書などを一元管理。Markdownで簡単に作成・更新でき、常に最新情報にアクセス可能です。

ソフトウェアテンプレート

標準化された開発環境(ライブラリ、アプリケーションのボイラーテンプレート、IaC、Pipelines)を数クリックで自動生成し、環境構築の手間を大幅に削減します。

強力な検索機能

ポータル内のあらゆる情報(ドキュメント、サービス、担当者など)を横断的に検索できます。

標準ツール連携&プラグイン拡張

Kubernetes、GitHubなどエコシステムのプラグインを標準で搭載し、組織の開発ツールとすぐに連携が可能です。その他、Backstageの豊富なプラグインエコシステムも活用できます。

Permission(ロールベースアクセス制御)機能

ユーザーが持つ役割ごとにBackstage内のデータの読み書き等のアクセス可否やテンプレート機能の実行可否を設定できます。

マネージド型サービス

顧客のクラウド環境(Microsoft Azure)にPlaTT環境をデプロイし運用保守を行います。OSS特有の頻繁なバージョンアップやアプリケーション改修などの手間から解放されます。

◆PlaTTの強み

導入から運用まで手厚いサポート

当社が提供する「プラットフォームエンジニアリング推進支援サービス」(https://www.ap-com.co.jp/cloudnative/platform-engineering/)を活用することで、IDPの導入やソフトウェアテンプレートの構築も合わせて支援します。また、個別のプラグイン開発/保守も実施します。

運用コストの軽減

一般的にBackstage自体を運用維持していくためには、専任のエンジニアチーム(2〜4名程度)が必要になると言われています。PlaTTのマネージドサービスを利用することで、これらの運用維持の負荷を大きく軽減します。

導入事例 / 情報発信 / コミュニティ貢献などの実績

プラットフォームエンジニアリングに関する情報を集めた国内初(6月時点、当社調べ)の情報ページ「Platform Engineering information hub」を運営。また、メディアへの記事寄稿、自社ブログによる情報発信に加え、すぐにBackstageを試せる「ちょこっとBackstage」の公開や、BackstageのOSSコードへのコントリビュートなども行っています。

◆導入までのフロー

検討中の企業向けに、PlaTTの説明やデモンストレーション、トライアルなどを準備しています。(詳細は問い合わせフォーム:https://forms.gle/d92Z4eLcUup6MVan9

1)お問い合わせ・ヒアリング

2)デモンストレーション

3)トライアル(PoC)準備

4)トライアル実施

5)本番導入

6)トレーニング・運用サポート

◆料金プラン

以下2種類の料金プランがあります。顧客の状況に合わせた最適なプランの提案が可能です。

※詳細はお問い合わせください。

マネージドプラン

  • 価格:月額20万円(税別)

  • 連携サービス:PlaTTプリセット済みプラグイン(Kuberenetes、GitHub、Agro CD等)

  • カスタマイズ:不可

  • 対象規模:〜50名程度の開発組織、標準プリセットで運用可能な組織

ハイブリッドプラン

  • 価格:月額20万円(税別)〜要相談。(規模・要件に応じて見積もり)

  • 連携サービス:マネージドプランに加え個別拡張が可能

  • カスタマイズ:可能(新規プラグインの開発依頼も可)

  • 対象組織:50名〜の大規模な開発組織、社内の様々なツールと連携前提の組織

◆資料ダウンロード、デモンストレーション、トライアル、お問い合わせ

PlaTTに関するさらに詳しい機能や料金、デモ・トライアル、資料ダウンロードをご希望の方は、以下よりお問い合わせください。

資料ダウンロード:https://form.k3r.jp/apc_acsd/platt_document_request_form

デモ・トライアル希望:https://form.k3r.jp/apc_acsd/platt_contact_form

PlaTTは、開発チームが直面する課題を解決し、そのポテンシャルを最大限に引き出すことで、開発者体験を向上させ、ビジネスの成長を加速させます。これにより、開発者は本来の創造的な活動に集中できる環境が整い、企業は製品・サービスの迅速な市場投入と開発コストの削減を実現できます。

その他サービスの詳細情報は、サービスサイトをご覧ください。

開発者ポータル「PlaTT」:https://www.ap-com.co.jp/platt/


株式会社エーピーコミュニケーションズ 会社概要

株式会社エーピーコミュニケーションズは、ITインフラのプロフェッショナルとして、ITインフラの自動化や生成AI・データAI基盤の導入・運用支援、ネットワークやクラウドのセキュリティ対策、DX開発支援など、幅広いサービスを提供しています。「エンジニアとお客様を笑顔にする」というVisionのもと、お客様の課題解決と事業成長を支援するNeoSIerです。

会社名:株式会社エーピーコミュニケーションズ

代表者:代表取締役社長 内田 武志

所在地:東京都千代田区鍛冶町2-9-12 神田徳力ビル 3F

設立:平成7年11月

事業内容:システムインテグレーション事業、技術者派遣事業、研究開発事業、サービス開発事業

URL:https://www.ap-com.co.jp/

【商標名称等に関する表示】

*Microsoft Azureは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

*GitHubは、GitHub, Inc.の登録商標または商標です。

*Spotifyは、Spotify Technology SAの登録商標または商標です。

*エーピーコミュニケーションズ、APCommunications、NeoSIer 、NEEDLEWORK および、PlaTT は株式会社エーピーコミュニケーションズ の登録商標です。

*記載されている会社名及び商品名/サービス名は、各社の商標または登録商標です。

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会社概要

URL
https://www.ap-com.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区鍛冶町2-9-12 神田徳力ビル 3階
電話番号
03-5297-8011
代表者名
内田武志
上場
未上場
資本金
9250万円
設立
1995年11月