【新プロジェクトスタート】10代の子どもたちの居場所を社会に広げていくために
10代の子どもたちの居場所の運営などを行っている認定NPO法人3keys(東京新宿区/代表・森山誉恵)が、約1年をかけて、子どもや自治体へのアンケート調査、啓発などを実施予定
認定NPO法人3keysでは、2021年より、10代の子どもたちのニーズに寄り添った居場所「ユースセンター」を運営しています。何らかの理由で家や学校に居場所をなくしたとき、子どもたちがあまりお金をかけることなく、ゆっくり過ごせる居場所は、今の社会にはほとんどありません。
すべての子どもたちの安心・安全な育ちを保障するためにも、3keysでは、行政主導でこうした居場所を増やしていく必要があると考えています。そのため、今年4月より新たなプロジェクトを立ち上げました。
本プロジェクトでは、各分野で子ども支援に携わっていらっしゃる専門家の方にお集まりいただき、約1年という期間をかけて調査・啓発などをおこないながら、「思春期世代の居場所の必要性」を社会に広くはたらきかけていきます。
プロジェクトの具体的な取り組み
●活動1)アンケートによる実態調査
中高生を対象に調査を実施。特に困窮する中高生が抱える「居場所のなさ」の状況と発生要因、居場所へのニーズなどを調査します。
●活動2)調査結果の分析、こども家庭庁への政策提言検討
1)の結果から、「準シェルター型の居場所」が子どもたちや自治体のどのような課題を解決するのか、また、開設への課題や解決方法を検討。その内容をこども家庭庁への政策提言としてまとめることを目指します。
●活動3)プロジェクトを通して見えてきた課題や支援事例などの啓発
プロジェクトを通して見えてきた課題や、それに対する関連省庁の方針、支援事例などを共有します。家族だけでは支えることが難しい思春期世代のパブリックな居場所の必要性を広く知っていただき、全国に増やしていけるように、発表の機会を設けてはたらきかけます。

3keysの運営する子どもの居場所「ユースセンター」の特徴
1)10代の子どもたちが、虐待、貧困、いじめ、不登校といった理由から家や学校に居場所がないとき、親や友人といった日常の人間関係から離れて一人で過ごしたいとき、安心・安全に一人で過ごせる場所を提供する
2)思春期の子どもたちの特性やニーズに寄り添った「非交流型・非プログラム型」をコンセプトとし、子どもたちが人との交流や何かをすることを求められることなく、思い思いに過ごすことができる
3)希望者は食事、洗濯、シャワーなどの利用もできる「準シェルター型」で、夜寝る以外の機能を備えている。家のリビングでくつろぐように思い思いに過ごせる。



本プロジェクトはまだ始まったばかりですが、子どもたちへの支援がひとくくりされることなく
「幼児期」「学童期」「思春期」それぞれの 成長段階やニーズ にあった場所・支援が整備されていくことを目指します。
プロジェクトをより意義あるものにするためにも、取材や報道にお力添えいただけますよう、お願いいたします。プロジェクト委員の定期的なミーティングなどの継続的な取材につきましても、ぜひご相談いただけますと幸いです。

認定NPO法人3keys(スリーキーズ)
児童養護施設で暮らすこどもたちや、虐待や家庭環境などで孤立したこどもたちの支援活動を行う認定NPO法人です。親や家庭の状況によらず、すべてのこどもたちが社会から孤立することなく安心・安全に暮らしていけることを理念に、2011年から関東を拠点に活動しています。「非交流型・非プログラム型」のユースセンターを開設し、10代の子どもたちが誰の目も気にせず、安心してひとりで過ごすことができる場所を提供しています。
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