ファッションでミャンマーの民主化を支援! 失業したミャンマー女性が手編みした「寄付付きニット帽」を発売
民主主義を奪われたミャンマー市民のために、日本の消費者にもできることがある
途上国をテーマとするメディア「ganas」を運営するNPO法人開発メディアは1月21日、ミャンマー国軍に奪われた民主主義の回復を目指し、運動する人たちへの寄付につながる100%ウールのニット帽のオンライン販売をスタートしました。日本の消費者が買い物を通して、ミャンマーの民主化を支援できる仕組み。
「買い物は投票だ」。この有名なフレーズの意味するところは、何を買うかで世界は良くもなり、悪くもなるということ。
皆さんにとって何かを買うときの基準は何ですか? 値段? 品質? デザイン? ブランド? 環境配慮? 人権? それとも‥‥。消費者ひとりひとりがもつ最大のパワーのひとつが「誰から何を買うか」を選べることです。言うまでもなく、人権侵害や環境破壊を助長する商品を買い続けて、世界が平和になることはありえませんよね。
ミャンマーでは、昨年2月1日に突如起きた軍事クーデターで、民主主義が奪われました。国軍は、民主主義を主導してきたアウンサンスーチー氏を拘束し、有罪判決を出させ、チン州やカヤー州に爆撃を繰り返しています。国軍に反対する動きを強引に排除し、権力の座に居座ろうとしています。
こうしたなかミャンマーで広がっているのが、国軍への抗議として、公務員などが職務をボイコットする「市民不服従運動(CDM)」です。CDMに参加した人の多くは収入源をほぼ失いましたが、それでも軍政に戻るのを市民は頑なに拒否しています(ミャンマーは2011年に民政移管される前の半世紀は軍政でした。この悪夢が蘇るのです)。
「CDMの参加者らを支援したい」。大多数のミャンマー市民の気持ちを受け、ganasの元通訳のミャンマー人とganasが一緒に立ち上げたのが、CDMの参加者3人が手編みしたニット帽の日本での販売です。3人に報酬を払うのはもちろん、ニット帽の収益の3分の1はCDMにかかわる人への寄付(ドネーション)となります。ズバリ言うと、このニット帽を買うことで、ミャンマーの民主主義の回復を支援できるというわけです。
このニット帽は「Sat Lat」と命名しました。これはビルマ語で「続ける」という意味です。国軍に奪われた民主主義を取り戻すために運動を続けるミャンマー人たちを、ミャンマー市民と日本の消費者、ganasが一緒になって支援し続けていくとの強い意思を込めました。ちなみにganasは、『英語でしゃべってミャンマー人を救え!』(第2期は近日中に募集をかけます)というプログラムも運営しています。
厳しい寒さがまだまだ続く今年の冬、ミャンマーの民主化回復を諦めない女性3人が手編みした「ミャンマードネーション付き100%ウールのニット帽」を被って、近場(コロナ禍ですので)をお出かけしませんか? デザインもカラフルでおしゃれ。ご用意した53個のニット帽はすべて一点ものです。
カラフルで、肌触りも良く、しかも民主化回復運動も支援できる――。そんなニット帽を被ると心も温かくなり、また足取りも軽くなりますよね! ご購入は先着順です。
日本の厳冬は春が来れば終わります。軍政という厳冬がおよそ1年続くミャンマーにも春が訪れることを祈って。
【ブランド名】
Sat Lat
【購入方法】
下のオンラインショップからご購入ください。全種類のニット帽の写真も載せています。クレジットカード払いにも対応。
https://ganas.base.shop/
【価格】
3980円。送料無料です(日本国内のみ)。収益の3分の1はCDMにかかわる人への寄付となります(手編みするCDMの参加者への報酬はコストとして計上済み)。
【素材】
100%ウール。ウールはタイ製です。ミャンマー製はチクチクするとのことで、肌触りを重視してタイ製を使いました。
【種類】
異なるデザインのニット帽を53個ご用意しました。すべて一点もの(手編み)ですので、他人と被ることはありません。お好きなものをどうぞ!
【コンタクト先】
NPO法人開発メディア(媒体名は「ganas」)
devmedia.ganas@gmail.com
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