ジャガー・ルクルトが「アトモス・デザイナー 568 by マーク・ニューソン」を発表
著名なデザイナーが、象徴的な芸術作品を再解釈し、時の本質を形にした逸品
概要:
•新たな美しさを纏うキャリバー568:モノクロームの配色で再解釈されたキャリバーが、バカラクリスタル製の澄み切ったケースの中でその姿を現します
•セレスティアル コンプリケーションの際立つ存在感:日の出・日の入りの時刻表示と均時差表示を
融合させた、詩情豊かに時間を解釈したモデル。特定の緯度(30度、40度、50度)に合わせて綿密に調整されます
•比類なき精度の月齢表示:4,087年間でわずか1日の誤差という、卓越した精度を誇る ムーンフェイズ機能を搭載
•マーク・ニューソンとのコラボレーションから誕生:ジャガー・ルクルトと象徴的なデザイナーとの対話をさらに深める最新作は、独自のビジョンを通じて計時とデザインの融合を新たに解釈しています

2026年、ジャガー・ルクルトは、世界的プロダクトデザイナー、マーク・ニューソンとのコラボレーションにより誕生した「アトモス・キャリバー568」の新モデルを発表します。この新作クロックは、デザイナーが2016年に発表した初代モデルの後継作であり、新たなカラーパレットに加え、 日の出・日の入りの時刻表示と均時差表示といった新機能を搭載しているほか、極めて正確な月齢表示も備えます。この現代のアイコンは、2026年4月21日から26日まで、「ミラノ・デザイン・ ウィーク」に合わせて開催されたジャガー・ルクルトの「アトモス」展で発表されました。
空気によって巻き上げられ、永遠に駆動するという驚異
1928年にスイスの工学エンジニアであるジャン・レオン・ルターが考案し、ルクルト社(後のジャガー・ルクルト)の時計職人たちが量産化に向けてさらに発展させた独自の機構により、アトモスは手作業の操作や外部からのエネルギー供給を必要とせずに動き続けます。「宙に浮かぶような デザインの
クロック」として知られるこの時計は、周囲温度のわずかな変化からエネルギーを得ることで、実質的に永久運動を実現するムーブメントを搭載しています。
この熱エネルギーが、機械的なエネルギーに置き換えられ、それがテンプの動きを作動させるという
ものでした。その秘密はガスを密封したカプセルにあります。このカプセルは、膜によって時計の駆動ゼンマイに接続されています。わずかな温度変化によってガスの体積が変化し、膜がアコーディオンの蛇腹のように「呼吸」して膨張・収縮。これによって、テンプが1分間に1回、前後に振動するために
必要なごくわずかなエネルギーを供給します。わずか1℃の温度変化によって、時計は2日間動き続けることができます。
アトモスの技術要件は、その機構の独特な構造を決定づけています。当初からこの時計の力強い美的な独自性を支えてきたのです。また、この独自性を強みとして、アトモスは芸術的創造性を発揮する理想的なキャンバスを生み出し、1970年代以来、ジャガー・ルクルトは、伝統工芸の匠たちとともに、
一流のデザイナーたちを招き、それぞれ独自のスタイルでクロックを再解釈してきました。

マーク・ニューソンとの新たなコラボレーション
ジャガー・ルクルトとオーストラリア出身のプロダクトデザイナー、マーク・ニューソンは2008年からコラボレーションを続け、両者の専門知識を結集して「複雑」かつ「魔法のような」とデザイナー
自身が評するオブジェのアトモスを再解釈しています。この創造的な対話から次々とキャリバーが生まれ、2008年には561、2010年には566、そして2016年には568の初代モデルが発表されました。
多分野にわたる活動で知られるマーク・ニューソンは、10代前半に初めてアトモスに出会って以来、
長年にわたりその魅力に惹きつけられてきました。タイムレスな個性に導かれ、彼はオブジェの本質を尊重し、守り抜くような、的確なデザイン手法を取り入れています。
そのアプローチにより、素材の意外な活用法を探求し、技術的な慣習に挑戦しています。アナログなオブジェへの深い愛着に根ざしたビジョンは、長年愛され続けるデザインへの取り組みに一致し、 機能とフォルムの両面で時代を超えるスタイルに設計されています。

透明感、光、精度
独自のビジュアルアイデンティティ:マーク・ニューソンは、「アトモス・デザイナー・キャリバー
568」を、明快さと精度を体現した作品としてデザインしました。本質だけを残して削ぎ落された
このデザインは、軽やかさ、透明感、そして視認性を重視し、職人が手作業で仕上げたバカラクリスタルのケースの中に、ムーブメントが自由に浮かび上がっているかのように見えます。デザイナーはこの2026年モデルにおいて、この時計ならではの洗練された美しさはそのままに、新たな機能と 独自の
ビジュアルアイデンティティを加えました。モノクロームの配色が、日の出・日の入りの時刻表示と
均時差表示の背後にある精巧な機構に視線を向けさせ、ムーブメントの複雑さを瞬時に伝えます。
このデザインの素材としてクリスタルが選ばれたのは、ごく自然な流れでした。素材本来の美しさと
独特の風合いから、マーク・ニューソンは、今回のプロジェクトにふさわしい素材として、クリスタルを選ぶに至ったのです。1764年創業の、由緒あるフランスの伝統的なクリスタルメーカーである
バカラ社は、デザイナーが設計した通りのキャビネットを製作するために必要な技術的専門知識を有する数少ないメーカーの一つです。正方形のキャビネットは、その角が、ゆっくりと溶けていく氷の塊を思わせるような丸みを帯び、透き通るような透明感で、一見脆そうに見えるものの、機構の重量を支えるために必要な構造的な強度を秘めています。
複雑な技術による偉業:4年近くもの研究開発期間を経て、職人の手作業でつくられたこのキャビネットは、必要に応じて内部機構にアクセスできるよう取り外し可能なガラス板を除き、すべてが一枚の
クリスタルでできており、その厚さは場所によってはわずか13mmほどしかありません。吹き上げられ、赤熱したクリスタルは、両面型を用いて慎重にデザイン通りのフォルムに成形することで、冷却工程を適切に制御し、許容範囲内の誤差に抑えます。
浮遊する構造:この時計の核となるクリスタルは、ムーブメントを支えるために極めて強靭かつ安定することが求められ、同時にケースの中で宙に浮いているかのような錯覚を与えるものでなければなりません。時計の背面からしか見えないムーブメントの取り付け部は、従来のアトモス・クロックでは3か所でしたが、本モデルは4か所となり、これによって生まれるシンメトリーが、美しく仕上げられた
部品へと視線を誘います。
キャリバー568のダイヤルは、視認性を追求。ブラックカラーのサファイアクリスタルディスクに、
シンプルなアラビア数字を白字でプリントし、その周囲を分目盛りが囲むことで、読み取りやすさを
叶えました。内側の円には、フランス語で12か月が表示されています。 この新たな複雑機構は、シンプルな表示を維持していますが、むしろそうした外観が、この芸術作品に実は極めて複雑な技術が用いられているという現実を目立たなくしています。12か月表示と時表示の間に同心円状に配置されたサファイアクリスタル製のディスクには、日の出と日の入りの時刻が記されており、ディスクの縁にある
小さな矢印がそれぞれを指し示します。均時差(現在の平均太陽時と太陽時の差)は、針のアーチを囲む楕円で表現されており、針の動きで、正しい差分の分数を 背後の目盛りで指し示します。本コレクションでは、特定の緯度(30度、40度、50度)に合わせて表示するよう細部にまでこだわってデザインされた、3種類のユニークなアトモス・クロックが展開します。

限定製造:世界で年間50点のみしか製造されないこの特別モデルは、精巧な「均時差」機能を備えているだけでなく、時計が置かれる緯度に応じた正確な日の出・日の入りの時刻を優雅に表示します。6時位置の滑らかな仕上げのディスクにはムーンフェイズが表示されていますが、この限定生産モデルでは、均時差、日の出・日の入りの時刻の計算は、それぞれの地理的緯度に正確に合わせて調整されます。ジャガー・ルクルトの時計職人たちは、表示の精度を驚愕のレベルにまで高め、4,087年に1日の誤差しか生じない精度を実現しました。アトモスを放置したまま連続で駆動させ続けても、 各種表示は終始正確なまま維持されます。ただし、唯一の例外として、サマータイム制度を採用している国では、年2回の調整が必要となります。
新たな時代の幕開けとして、マーク・ニューソンのビジョンとジャガー・ルクルトのアトリエとの
融合によって、時代を超越した芸術作品が誕生しました。これは、まるで時間の物理法則そのものに
挑むかのような、無限の時計です。透き通るような美しさと、一見繊細でシンプルな外観の「アトモス568 by マーク・ニューソン」は、時が永遠に流れ続ける姿をいつまでも美しく映し出します。
技術仕様
アトモス・デザイナー・キャリバー568 by マーク・ニューソン
サイズ:147 x 230 x 265mm
ムーブメント:ジャガー・ルクルト製キャリバー568
振動数:60秒で2回の振動
機能:時、分表示、ムーンフェイズ、日の出・日の入り、均時差、高精度な月齢表示(4,087年に 1日の誤差)
キャビネット:職人の手作業で仕上げられたバカラクリスタル製
ダイヤル: ガラス
リファレンス:Q516511J、Q516512J、Q516513J
年間50台限定生産
マーク・ニューソンについて
マーク・ニューソンは、同世代のデザイナーの中でも最も影響力のある人物です。精度が動きを生み出し、機能が形となる、テクノロジーと彫刻が交わる領域で作品を創り出しています。その作品は、流れるようなライン、素材の洗練、そして細部に対する徹底した配慮によって特徴づけられています。
マーク・ニューソンは、シンプルを極めたスタイルと高度なエンジニアリングを融合させた前衛的な
デザインで評価を得てきました。この独自のビジョンにより、航空、自動車、テクノロジー、ラグジュアリーといった分野において、世界有数の名門ブランドとのコラボレーションを実現してきました。
これは、革新とクラフツマンシップが切り離せない関係にあるジャガー・ルクルトにおいて、自然な
共鳴を見出しています。アトモスやメモボックスといった名作を再解釈するにあたり、ニューソンは
既存の作品に上書きするのではなく、その本質を浮き彫りにしました。機械式の魂を守りつつコンテンポラリーなデザイン要素を取り入れ、記憶と創造の狭間で、その存在感を未来へと広げました。
「ジャガー・ルクルトと仕事ができることは、今でも夢のようです」と、デザイナーは語ります。
「私が抱く 敬意は、オーストラリアでの若い頃にさかのぼる、長年のものです。ジャガー・ルクルトが誇る卓越した、模範となるデザインの伝統の一貫性と、革新への絶え間ない取り組みは、間違いなく、私が時計に対して生涯にわたり抱く情熱の源になっています。数十年が経った今、これまで数多くの
コラボレーションを重ねてきたことを 振り返るのは、この上ない喜びです。2008年から続くアトモスでの取り組みは、美しく再解釈されたモデルをデザインする活動であり、私たちの継続的なパートナーシップにおいて、とりわけ特別で、象徴的な位置を占めています。
アトモスについて
1928年に誕生したアトモスは、ほかに類を見ない時計です。一見物理法則に反しているようにも見えるこの 発明は、従来の動力源や再度の巻上げを必要とせずに何世紀にもわたって動き続けます。実は、この機構は日常的な気温の変化によって駆動しています。2日間分のパワーリザーブを確保するには、摂氏1度の変化があれば十分です。1930年以来、ジャガー・ルクルトは、マニュファクチュールの時計製造技術を活かして、技術的 改良を続け、その独創的な才能を活かして、高く評価される芸術作品にまで高めています。アトモスIIのアールデコ デザインをベースにしたガラスキューブはすぐに多くの人に知られるクラシックなものとなりましたが、その一方でジャガー・ルクルトは有名デザイナーや熟練した職人たちと共にアトモスのスペシャルエディションを制作してきました。
ジャガー・ルクルト – ウォッチメーカーの中のウォッチメーカー™
1833年以来、ジャガー・ルクルトは、革新性と創造性への抑えきれない渇望に導かれ、故郷ジュウ
渓谷の平穏な自然環境からインスピレーションを得て、複雑機構への熟練した技術とその精度で際立った存在となっています。ウォッチメーカーの中のウォッチメーカー™として知られるマニュファクチュールは、1,400を超えるキャリバーの制作と430以上の特許を通して、その絶え間ない革新の精神を
表現してきました。ジャガー・ルクルトの時計職人たちは、190年以上にわたる蓄積された専門知識を駆使して、最先端の精密なメカニズムの設計、製造、仕上げ、装飾を行い、何世紀にもわたるノウハウと情熱を融合させ、過去と未来をつないでいます。時代を超え、常に時と共にあります。180種類もの
専門技術がひとつ屋根の下に集結したマニュファクチュールは、その技巧に、デザインの美しさと独特で控え目な洗練とを組み合わせ、高級時計に息吹を吹き込んでいます。
jaeger-lecoultre.com
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