【教育DX】生成AIが先生と一緒に生徒の進路実現を支援

～約90％の高校生が志望理由書に自信・先生の指導時間が約50％削減～

株式会社ＮＯＬＴＹプランナーズ

2025年12月4日 10時30分

株式会社NOLTYプランナーズ（本社：東京都中央区、代表取締役社長：細野肇）は、生成AIを活用し、大学入試の志望理由書作成をサポートする「NOLTYスコラ副担任mirAI (みらい)」（以下、副担任mirAI）を利用した高校生296名と先生を対象に、アンケート調査を実施しました。

調査背景

現在、総合型選抜入試や学校推薦型入試で進学する生徒は入学者全体のおよそ半数にのぼります。それに伴い、志望理由書を必要とする生徒も増加する中、先生は個別指導や添削に多大な時間を費やし、生徒は自己理解やキャリア観の言語化に苦慮するといった現場の課題が顕在化しています。これらの課題を解決するために開発されたのが、進路支援AIを活用した「副担任 mirAI」です。

本調査では、副担任mirAIの活用によって、志望理由書の質および生徒の自己理解や自信、また先生の業務時間の削減にどのような影響を与えたか明らかにしました。

生成AIの教育利用について

副担任mirAIは、生徒の進路実現と先生の業務時間削減のために開発された進路支援AIです。その特長は学校での教育利用に特化した生成AIであることです。一般的な生成AIは人がAIに質問し、AIが回答やアドバイスを生成します。一方で副担任mirAIは回答を生成するのではなく、生徒に対して質問を生成し、生徒自身の思考や強みを引き出すことに特化しています。対話によって、生徒の自己理解や進学先への興味喚起、進路選択、言語化などを促し、志望理由書の作成までサポートします。

従来の学校現場では、このような支援を先生が一人ひとりの生徒に行っていたため、業務量および残業時間の増加など、多くの負担がかかっていました。志望理由書作成指導の前工程を主に副担任mirAIが、後工程を先生が中心となり、先生と副担任mirAIがタッグを組んで取り組むことで、先生の負担削減につながり、生徒へ寄り添う時間の拡大が実現されます。

調査サマリー

副担任mirAIを活用した事で

89％の高校生が志望理由書の“質“の向上を実感
90％以上の高校生が「自分の考えや、やりたいことがより深く整理できた」「文章の構成が論理的になったり、自分らしい文章になった」「志望する大学や学部(または企業)への理解が深まった」と回答
89％の高校生が「自分の志望理由書や面接に対して自信を持つことができた」と回答
先生の「1人当たりの志望理由書の指導時間が約50％削減」

調査結果

●89％の高校生が志望理由書の“質“の向上を実感

⇒副担任mirAIとの対話が、生徒の自己理解を深め、キャリア観の言語化を支援した結果、質の向上実感へと繋がったと考えられます。副担任mirAIは、従来の先生による個別指導で行われていた「深く掘り下げる対話」を補完します。生徒一人ひとりに合わせて質問を投げかけ、内省を促すことで、自身の思考を整理し、論理的な構成を構築できるようサポートします。

●91％の高校生が「自分の考えや、やりたいことがより深く整理できた」と回答

⇒副担任mirAIは、過去の経験、現在の興味関心、未来への展望などに関する深掘質問を投げかけます。この対話を通じて生徒は内省を促され、これまで漠然としていた自身の考えややりたいことを明確に言語化することで、自己理解を深めます。副担任mirAIの特長は、粘り強く生徒の考えを引き出す対話力にあります。答えに詰まった生徒には質問の角度を変え、一人ひとりのペースに合わせて回答を促します。従来の自己分析シートや画一的な質問では得られない、個別最適化された深い気づきへと導くことが可能です。

●90％の高校生が「文章の構成が論理的になり、自分らしい文章になった」と回答

⇒総合型選抜においては、一貫性のある志望理由とその生徒らしさが求められます。

副担任mirAIは「なぜ」「どのように」といった深掘質問を通じて、生徒の思考を整理し、自分の言葉で情報を構造化することを支援します。従来の指導では時間がかかっていた「論理性」と「自分らしさ」の両立を、副担任mirAIとの対話を通じて実現します。

●92％の高校生が「志望する大学や学部(または企業)への理解が深まった」と回答

⇒総合型選抜は生徒の志と大学での学びのマッチングが重要視されているため、受験生に求められるのは進学先への深い理解です。副担任mirAIはアドミッションポリシーの理解を促す質問や志望理由の言語化を支援することで、志望先への理解を深化し、説得力のある志望理由書へと導きます。

●89％の高校生が「自分の志望理由書や面接に対して自信を持つことができた」と回答

⇒多くの生徒が志望理由書作成や面接に不安を抱える中、副担任mirAIとの対話を通じて自己分析を行い、自分の言葉で志望理由を作成するプロセスが、生徒の自信を育んでいます。89%という高い数字は、文章技術の向上だけでなく、「自分の進路選択に確信が持てる」という本質的な成長を示しています。この自信は面接本番での堂々とした受け答えにもつながります。

●先生の「1人当たりの志望理由書の指導時間が約50％（平均1.8時間）削減」

⇒生徒一人当たりの指導時間が平均3.8時間だったものが、1.8時間も削減されました。導入校の中には80％ほど削減したという事例もありました。昨今では推薦型選抜による合格者は50％を超えることもあり、例えば40人クラスの半数である20人の生徒へ指導する場合には36時間の削減が期待できます。作成までの前工程を副担任mirAIが中心にサポートし、もっとも大事な後工程に先生が注力すできるようになります。

調査結果まとめ

「副担任mirAI」が、総合型選抜における志望理由書作成プロセス、ひいては生徒の進路選択と自己成長においても高い効果を発揮していることがアンケート結果より明らかになりました。「副担任mirAI」は、単なるサポートツールに留まらず、生成AIの対話特性を最大限に活かすことで、生徒が

自身の内面と深く向き合い、自己を理解する力（自己理解・キャリア観整理）
志望先を深く掘り下げ、関連性を考察する力（志望先理解）
それらを論理的かつ個性的に表現する力（文章表現の質、志望理由書の質）
そして、自信を持って未来に踏み出す力（自信度向上）

これらすべてを段階的に、かつ相乗的に向上させます。

先生の指導負担を軽減しつつ、生徒が主体的に学び、自らの可能性を最大限に引き出すためのツールとして「副担任mirAI」は重要なパートナーとして寄り添います。

新機能先生のための「推薦書作成サポート」

総合型選抜入試や学校推薦型入試で受験する生徒の増加に伴い、先生方は指導だけでなく、推薦書の作成といった業務負担も増大しています。

こうした現場のニーズにお応えするため、新たに推薦書作成をサポートする機能を搭載し、先生方の負担軽減と、より質の高い推薦書作成を支援できるようになりました。

副担任mirAIの先生機能では、生徒が作成した志望理由書とAIとの対話履歴をもとに、推薦書の土台となる文章を生成します。生成した推薦書は、そのまま直接修正することも、プロンプトを入力してAIに修正させるなど、手軽に修正が可能です。生徒の志望理由書を参照することで内容の齟齬なく作成できるほか、AIとの対話を通じて生徒一人ひとりの想いや経験を丁寧に汲み取ることで、その生徒らしさが表れた独自性の高い推薦書を作成できるようになります。