【みんなの介護】高齢者もネット活用は当たり前!?老人ホームのインターネット環境全国調査(2022年版)

株式会社クーリエ

掲載施設数No.1(※)の⽼⼈ホーム検索サイト「みんなの介護」を運営する株式会社クーリエ(本社:東京都渋⾕区、代表取締役 安⽥ ⼤作)では、サイト運営で得た知⾒を基に介護事業の課題や社会的事象を調査・研究しています。今回は、「ネット利用」に関する介護施設に関するレポートです。
  • 今や、老人ホームでのインターネット環境完備は必須?

コロナ禍では老人ホームのリモート面会の取り組みなどがニュースで話題になりました。ビデオ通話はもちろん、健康管理のための見守りサービス・入居する高齢者の方自身のメッセンジャーアプリ利用・SNSの活用など、今や老人ホームにおいてもインターネット環境のニーズが高まっています。

「みんなの介護」においても、ネット利用が可能な施設の掲載数が増加傾向にあります。
2021年は前年比で+523件の増加でしたが、2022年は8月現在までで既に+715件と、2021年を大きく上回るペースで増加しています。今後も、ネット利用が可能な施設の数は急速に増加していくと考えられます

そこで、今回は老人ホームでのインターネット利用状況に関する最新の調査レポートをお届けします。

まずは、特にインターネット環境の整備が進んでいる地域はどこなのか?全国ランキングからご紹介します。
 



こちらは、「みんなの介護」に掲載されている全国の施設約5万件のうち、「ネット利用可」としている施設を抽出し、各県毎の割合を集計してランキング形式でまとめたものです。

1位は山梨県(47.54%)。全国平均は24.31%。割合が最も少なかったのは山形県(7.41%)という結果になりました。

山梨県は、カラオケ施設数・理美容サービスにおいても上位を獲得するなど、老人ホームのQOL向上の取り組みが全国でも特に進んでいる地域です。インターネット利用にも力を入れているのは、ある意味当然と言えるかもしれません。

割合が最も少なかった山形県に関しては、そもそもスマートフォン等によるインターネット利用率が低いという特徴があります。実際、総務省発表の「通信利用動向調査」によると、パソコン・スマートフォンいずれも山形県は全国平均よりも利用者の割合が低く留まっています。今後、インターネットの利用率が高まれば、山形県においても老人ホームにおけるインターネット整備が進む可能性があります。

参考サイト:総務省 通信利用動向調査
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05a.html
 
  • ネット利用に関する入居者の声
老人ホームのインターネット環境整備はこれから急速に進んでいくと見られますが、実際にどんなニーズがあるのでしょうか?「みんなの介護」利用者100名の方にインターネット経由でアンケートを行いました。

【実際に寄せられた声】
「私の父(80代)は、パソコン・スマホを使いこなせるので必要です。父が入居する際には、必要条件になりそうです」
「90代の親族が入居予定です。コロナ禍で面会制限もあり、LINE電話などのコミュニケーションツールや室内モニター等を利用したいので必要です」
「90代の母が入居検討中です。現在、ビデオ通話のためだけに、アレクサとWiMAXのホームルーターを設置していますが、施設にwi-fiが入っているとありがたいと思います」
「80代の家族が入居する予定ですが、家族から送ったLINEや動画のリンクを見ることはできるので、wi-fi環境があればありがたいです」

日頃からLINEなどを活用している高齢者が入居する場合には、以前と変わらずインターネットを活用しやすいwi-fi環境の整備へのニーズが特に高いようです。

その一方、まだまだネット利用には消極的な声も寄せられました。

【実際に寄せられた声】
「高齢のためネット、携帯、スマホは全く使いませんので特に希望はありません」
「入居する本人が利用できないので、施設でのインターネット環境の必要性は特にありません。家族の私と施設がLINE等でつながっていれば十分です」
「80代の母は要介護3です。既にインターネットを理解することは難しいので、無理に勧める必要は無いと感じています」

施設に入られたご本人がインターネット利用をしないので特に気にしない、という声が多く寄せられました。
 
  • 老人ホームでのインターネット環境整備は、今後どうなる?
仮に入居されるご本人はインターネットを利用しなくても、施設の方が入居者の様子を撮影しご家族に伝えるような新しいコミュニケーションが、介護の現場でも広がり始めています。

今後は、デジタルに慣れ親しんだ世代の入居が増えていくと予想されます。利用者のニーズに応えられるような、インターネット利用環境の整備が、老人ホーム業界全般に求められるのかもしれません。

以下、47都道府県のランキング(テキスト版)
(掲載施設数に対する「ネット利用可」の施設数の割合)
1位:山梨県/47.54%
2位:徳島県/39.24%
3位:東京都/35.43%
4位:長野県/33.13%
5位:沖縄県/32.50%
6位:滋賀県/32.00%
7位:京都府/31.45%
8位:岡山県/30.92%
9位:静岡県/30.23%
10位:島根県/30.00%
11位:千葉県/29.58%
12位:佐賀県/29.55%
13位:神奈川県/28.74%
14位:埼玉県/28.01%
15位:熊本県/27.62%
16位:富山県/27.50%
17位:青森県/27.14%
18位:愛知県/26.58%
19位:奈良県/25.81%
20位:広島県/25.73%
21位:兵庫県/24.62%
22位:山口県/24.41%
23位:秋田県/23.73%
24位:北海道/23.56%
25位:岐阜県/23.25%
26位:大阪府/22.24%
27位:石川県/21.59%
28位:新潟県/21.29%
29位:長崎県/21.25%
30位:茨城県/20.63%
31位:宮崎県/20.62%
32位:福岡県/20.55%
33位:宮城県/20.62%
34位:和歌山県/20.00%
35位:鹿児島県/19.88%
36位:岩手県/19.74%
37位:愛媛県/19.68%
38位:福島県/18.35%
39位:高知県/17.86%
40位:鳥取県/17.65%
41位:栃木県/17.32%
42位:大分県/16.95%
43位:三重県/16.85%
44位:群馬県/16.27%
45位:福井県/14.29%
46位:香川県/13.40%
47位:山形県/7.41%

【ランキング調査概要】
  • 調査実施日:2022年8月1日
  • 調査対象サイト:「みんなの介護」https://www.minnanokaigo.com/
  • 調査対象:「みんなの介護」に掲載している49,836件の介護施設
  • 調査機関: みんなの介護(株式会社クーリエ)
  • 算出方法:各都道府県の掲載施設数に対する、ネット利用可としている施設数の割合

【アンケート調査概要】
  • 調査実施日:2022年8月12日
  • 調査対象サイト:「みんなの介護」https://www.minnanokaigo.com/
  • 調査対象:「みんなの介護」を利用して、介護施設への入居を決定された200名の男女
  • 有効回答数:102件
  • 調査機関: みんなの介護(株式会社クーリエ)
  • 算出方法:インターネット調査

※主要な老人ホーム検索サイトを対象に掲載施設数の調査を行った結果、みんなの介護がNo.1を獲得しました。【掲載施設数についての調査概要】
  • 調査期間:2022年4月7日~4月11日
  • 調査方法:自社調べ
  • 調査対象サイト:みんなの介護、LIFULL介護、探しっくす、オアシスナビ、シニアのあんしん相談室、MY介護の広場、有料老人ホーム情報館、いい介護
  • 施設数の計上方法:調査対象サイトについて、調査期間中における各都道府県の施設掲載数(訪問介護事業所を除く)の積み上げ値を比較。各都道府県の施設掲載数については、調査対象サイトの都道府県のインデックスページに記載されている検索結果数について、実際の掲載数との整合性を確認の上、当該結果数の数値を採用。​​
 
  • 株式会社クーリエについて​


株式会社クーリエでは、「きちんとした情報があれば、⼈はもっと良い選択ができる」という考えのもと「確かな価値を多くの⼈へ」という企業理念を掲げ、デジタルプラットフォームビジネスを展開し、新たな価値創造を追求しています。

 


〈関連ウェブサイト〉
介護情報の総合ポータルサイト「みんなの介護」
https://www.minnanokaigo.com/
介護の⼈材採⽤メディア「みんなの介護求⼈」
https://job.minnanokaigo.com/
連載コンテンツ「みんなの介護ニュース」
https://www.minnanokaigo.com/news/
介護福祉⼠ 国家試験対策ツール「ケアスタディ」
https://job.minnanokaigo.com/carestudy/
介護スタッフ広場「みんなの介護コミュニティ」
https://job.minnanokaigo.com/community/

〈公式SNS〉
「みんなの介護」Facebookページ
https://www.facebook.com/minnanokaigo/
「みんなの介護」Twitter公式アカウント
https://twitter.com/minnanokaigo/
「みんなの介護」 Instagram公式アカウント
https://www.instagram.com/minnanokaigo/
「みんなの介護」YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/minnanokaigo/
「みんなの介護求人」YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCWaUESoZ1t_e29FciH5btKg

【会社概要】
株式会社クーリエ
東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー17F
代表取締役 安田 大作
コーポレートサイト
https://www.courier.jpn.com/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

株式会社クーリエ

10フォロワー

RSS
URL
https://www.courier.jpn.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー17F
電話番号
03-6831-4570
代表者名
安田大作
上場
未上場
資本金
-
設立
2011年04月