敬老の日を前に暗闇で認知症予防「暗闇シニアエクササイズ」

【開催レポート】昭和・銀座キャバレーをテーマに運動と回想法を実施　

株式会社ベンチャーバンク

2017年9月5日 14時00分

リハビリ・機能訓練型デイサービス「ゆずりは」(運営：株式会社ベンチャーバンク/東京都港区・代表取締役社長佐伯信行)は、日常生活動作（ADL）の機能向上を目指した新しい筋力トレーニング法『暗闇シニアエクササイズ』の第三弾を2017年9月2日（土）に、ゆずりは学芸大学店で実施しました。
今回は“昭和・銀座のキャバレー”をコンセプトに、参加者は着飾った衣装で来場、施設スタッフも店員風の衣装を着用、レッスンもジャズの名曲「shing,shing,shing」を使用するなど、ノスタルジックな雰囲気を演出しました。
暗闇でまわりを気にせず、思いきり運動を楽しむだけでなく、自身の青春時代を仲間と語り合うことで認知症予防にも効果的な心理療法「回想法」を取り入れたイベントは、最年少76歳、最高齢89歳の参加者に大好評。
敬老の日を前に、一生歩ける元気な体、一生楽しめる元気な心に向けて参加者の笑顔が広がるイベントになりました。

「暗闇シニアエクササイズ」で期待できる効果
・非日常を体験することで、楽しく、明るい気持ちになる。
・暗闇で周囲が気にならないため、周りの人や過去の自分と比較することなく恥ずかしさが軽減され、思いっきり体を動かすことができる（運動効果もUP）。
・過去の楽しい思い出(ジャズやキャバレー)と組み合わせることで、回想法としても効果を発揮。
・子供や孫との会話のネタ（自慢）になる。
・手足を左右別々に動かすエクササイズは、筋力UPだけでなく脳トレにもなり認知症予防にも効果的。

レッスン＆参加者感想
はじめは明るい状態で練習。手足を左右別々に動かしたり、直線的な動きだけでなく腕を波打つように動かすエクササイズなどを行っていきました。休憩中に回想法で盛り上がり、テンションが高まったまま、暗闇でのエクササイズがスタート。
インストラクターも、キャバレーのシンガーの様にドレスアップする中、ジャズの名曲に合わせエクササイズがはじまると、明るい状態の時には恥ずかしがっていた方も、動きが大きくなり、笑顔が増えていきました。

感想
・腕をまっすぐではなく、波のように動かしながら、リズムに合わせるのが難しかったけど、暗いから間違ってもバレなくてよかった（笑）
・懐かしい曲で楽しかった。次は、もっと歌える曲にしたら、大声で歌ってしまうかも。それも良いわね。
・動いて、笑って、若返ったんじゃないかしら（笑）
・いつもの施設長さんが、今日は全然違う恰好でびっくりした。みんな素敵な恰好で楽しくなった！
・同世代だから、昔の思い出も一緒で、懐かしい話って盛り上がって良いわね。

回想法とは？
過去の思い出を再体験したり、語り合ったりすることで脳が刺激され、認知機能の改善が期待できる心理療法。昔のことを回想することで、当時の楽しい記憶が蘇り、その楽しい気持ちを他者と共有することで自分の価値を再確認するなど、情動の活性化にも効果的です。
今回のイベントでは、運動の休憩時間に昭和初期から中期にかけての写真などを見ながら、みんなで話す時間を用意。「東京オリンピックではバレーボールだったわよね！」「美空ひばりの川の流れのようにが好きだったのよ」など、当時の思い出話に花が咲きました。