HASSYADAI social、タイミーと協働で、スポットワークを活用した「高校生のキャリア教育支援プロジェクト」を開始

早期離職や進路未決定等の課題解決に向けて、リアルな就業体験と学びの機会となるインターンシッププログラムを提供

一般社団法人HASSYADAI social

2024年8月1日 15時00分

「Choose Your Life!それでもなお、人生は選べる。」をスローガンに掲げる一般社団法人HASSYADAI social（所在地：東京都港区、代表：勝山恵一・三浦宗一郎、以下：ハッシャダイソーシャル）は、株式会社タイミー（所在地：東京都港区、代表：小川嶺、以下：タイミー）と協業のもと、高校生のキャリア教育支援プロジェクトを開始しました。まずは、通信制高校であるカシマ教育グループの各校、および、全日制高校である沖縄県立南風原高等学校（所在地：沖縄県島尻郡）、沖縄県立中部農林高校（所在地：沖縄県うるま市）をモデル校とし、高校生の主体的なキャリア選択の支援に取り組んでまいります。

プロジェクト概要

本プロジェクトは、「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をマッチングするスキマバイトサービスを提供するタイミーとの連携のもと、講演活動等を通じて若者のキャリア支援を行うハッシャダイソーシャルの活動を提供することで、高校生の主体的なキャリア選択の支援を行うものです。「業界・業種や働き方についての知識獲得」「多様な就労体験の提供」「自己内省」の3要素を組み合わせた取り組みとなっています。

プロジェクト参加の高校生は「はたらく」ことへの理解を深める講義を受講後、夏休み期間を活用しタイミーを通じて、複数の職種・職場での「はたらく」を体験。その後の振り返りを経て職業観を培い、主体的なキャリア選択につなげていきます。

プロジェクト開始の背景

学び方や働き方が目まぐるしく替わり続ける社会において、高校生に主体的なキャリア選択を促すためには、「はたらく」ことを体験する機会である「外的活動」が重要になってきます。

その一つであるインターンシップ（就業体験活動）においては、「在学中に１回でも体験した生徒の割合」が11.3%（※1）にとどまるなど、高校生に対して十分な機会を提供できていないといった課題があります。

近年、教員の多忙化や企業リスト獲得の難しさなどから連携が難化していること、また、諸外国と比べても高校生が就労に対してポジティブに捉えられていない（※2）といった背景からも、高校生を取り巻く現状は厳しく、外部活用、ひいてはセクターを超えた協働によって、教員の負担を軽減しながら持続的な「キャリア教育における就業体験」を実現することが求められています。

こうした背景から、履歴書・面接無しで働けるタイミーのサービスを活用することで、就業体験への参加ハードルを下げつつ複数の職種・職場での「はたらく」を体験できる、本プロジェクトを開始することといたしました。労働契約を結びながら有償で仕事をするため、通常のインターンシップと比べ、高校生が、主体性をもって「はたらく」ことについて考え、理解を深めることができるといった学習効果が期待されます。

また、タイミーという既存のプラットフォームを活用することで、インターンシップ先の開拓といった教員の業務負担を軽減し、その結果、キャリア支援の活動がさらに促進されることが期待されます。

※1 国公私立高等学校（全日制・定時制・通信制）の３・４年生の体験割合　出典：国立教育政策研究所「令和４年度職場体験・インターンシップ実施状況等結果」https://www.nier.go.jp/shido/centerhp/i-ship/r04i-ship_1.pdf

※2 「仕事」「働くこと」のイメージ　出典：国立青少年教育振興機構「高校生の進路と職業意識に関する調査報告書－日本・米国・中国・韓国の比較－」https://www.niye.go.jp/pdf/houkokusho20230622.pdf　

プロジェクト進行の予定（全約6ヶ月）

お仕事図鑑（※3）

タイミーで働く社員の話を聞くことで、キャリアや働き方の多様性について学び、自身のキャリアを考え、自分の人生を主体的に選択するきっかけとするオンライン講座。
タイミー説明会の実施

タイミーの機能、利用方法について説明。受講後、「実際にタイミーを使ってみたいか」のアンケートを実施し、「３」のタイミーを活用した就業体験に繋げる。
タイミーを活用した課外活動（18歳以上の高校生が対象）

夏休みの期間を活用し、実際にタイミーを活用して「はたらく」を体験。日頃接することの少ない職種も含め、さまざまな職種・職場を体験する機会をつくる。ハッシャダイソーシャルのスタッフが活用に際しての悩みやキャリアについての相談にのり、就業体験をサポート。
振り返りプログラム

これまでのプログラムを通じて得た体験を学びに繋げる。ワークシートと対話プログラムで、自分の生き方や未来について考え、希望者にはその後のサポート面談も実施。

※3 お仕事図鑑とは、ハッシャダイソーシャルが実施する、日本のさまざまな業界を代表する企業や団体と連携して、その業界の歴史や文化、そこで働く方々の志と想いを次世代の若者に伝え、継承していく取り組みです。

※一部学校では実施済みのプログラムを含む

プロジェクトのこれまでの成果

■「はたらく」のイメージは「おもしろそう」が増加、「しんどい」は減少

5月29日にカシマ教育グループの高校生219名を対象に実施した「お仕事図鑑」では、タイミー所属の社員2名が、自身の仕事における哲学やタイミーで働くことを通じて成し遂げたいことなどをご紹介。実施前後で「はたらく」についてのイメージを「おもしろそう」と回答した生徒の割合は42.0pt増加、「しんどい」と回答した生徒の割合は30.1pt減少しました。

■進路選択には「選択肢の多さを知ること」が重要であるという気付きに

6月26日にカシマ教育グループの高校生を対象に実施した「タイミー説明会」参加後アンケートでは、生徒の皆さんから下記のようなコメントをいただきました。

・今後は積極的に多くの職業を学び、心の底から「この仕事に就けて良かった」と思える職業に出会うことができるよう、全力で頑張っていきたい。（高校3年生）

・自分に合った働き方を見つけるためには、どのような職業があるのかを学び、経験することが大切ということを学びました。私は働くことに対してとても大きな不安を抱えていましたが、何事にも努力すれば働くことに楽しさを感じることができるのだと思ったため、働くことに対しての不安が少し小さくなり、前向きな気持ちになることができました。（高校3年生）

・タイミーで働くことで、様々な自分の可能性を知れたり、自分をより知れて最も良い職に出会いやすくなって、働くことが楽しそうって感じました。（高校1年生）

関係者コメント

■一般社団法人HASSYADAI social 共同代表理事勝山恵一

私達は全ての若者が「Choose Your Life!」できる社会を目指して、新たな出会い、学び、体験の機会を届けています。若者の外的活動(就業体験)実施率が減少しているいま、タイミーのプラットフォームを活用した就業機会を届けることで、新たな出会い、学び、体験の機会を若者に届けていくことができないかと思い、今回の取り組みがスタートしました。日本の若者が未来に希望を持って「Choose Your Life!」できる機会をタイミー様と届けていきたいと考えています。

■株式会社タイミースポットワーク研究所公共政策グループ山口眞司氏

本プロジェクトを通じて、これまで実施されてきた無償のインターンシップとは異なる、新しい価値を提供してまいります。労働契約を結びながら有償でインターンシップを行うことで、高校生がより実践的な「はたらく」を体験できるため、これまで以上に職業や職場のことを深く理解していけるものと期待しています。タイミーが高校生の進路選択や将来に貢献できるよう、ハッシャダイソーシャル様と連携して取り組んでまいります。