日本精工×人機一体により共同開発した『アクティブキャスタPalGo™ 高荷重タイプ』を 2025 国際ロボット展にて世界初出展

同製品を搭載した人機一体製の「人機カート ver.3.0」も世界初出展

人機一体

2025年11月11日 14時00分

　日本精工株式会社（本社：東京都品川区、代表者：取締役代表執行役社長・CEO 市井明俊、以下「NSK」）、株式会社人機一体（本社：滋賀県草津市、代表者：代表取締役金岡博士、以下「人機一体」）は、重量物の搬送と全方向移動の両立を目指し、『アクティブキャスタPalGo™ 高荷重タイプ、以下「PalGo 高荷重タイプ」』を共同開発しました。同製品を 2025 国際ロボット展（以下「iREX2025」）に出展します。同製品の出展は世界初となります。

■ 製品概要

特長

NSK が開発した「アクティブキャスタPalGo™」がベース。２基のモータの差動機構による駆動機能と旋回機能が実装され、前後左右・回転も含めた全方向移動機能を持ちつつ、今回、NSK と人機一体での共同開発で、重量物搬送に耐える高荷重対応を実現した。人機一体が開発中の「人機カート ver.3.0」へ搭載されている。
※ 関連リリース
　人機一体×タツタ電線が共同開発を進める『人機カート ver.3.0』を 2025 国際ロボット展にて初公開

スペック

車輪径： 250 mmφ
垂直耐荷重： 1,100 kgf（1 輪あたり）
最大駆動トルク： 130 Nm（車輪），178 Nm（旋回）　（1 輪あたり）
※ 仕様・外観は予告なく変更される場合があります。

■ iREX2025 での展示内容

　両社は、iREX2025 会場では隣接する区画にそれぞれブースを構え、以下のとおり連携した展示を行ないます。

＜NSK ブースにて＞

・「PalGo 高荷重タイプ」を世界初出展

　内部の美しいメカを魅せつつ「力の流れ」をオレンジのラインで象徴的に表現したモックアップと、実際に駆動・旋回機構の動きを体験していただけるプロトタイプの 2 種類を展示します。これらの展示品では有限会社 znug design の根津孝太氏によるデザインマネジメントの下、「重量物の搬送を、もっと自在に」というコンセプトをデザインとして具現化しました。

※ NSK の「PalGo 高荷重タイプ」以外の iREX2025 展示内容については後日改めてお知らせします。

＜人機一体ブースにて＞

・「PalGo 高荷重タイプ」を搭載した「人機カート ver.3.0」を世界初出展

　既存のフォークリフトでは対応が難しい、物量倉庫や工場内などの狭所での重量物運搬を目的として、人機一体が開発を行なっている重量ドラム用全方向移動台車の試作機。本展示では、PalGo 高荷重タイプによる全方向移動を駆使した、電線ドラムの運搬作業を実演、開発者による解説を実施します。

※ 人機一体の「人機カートver.3.0」以外の iREX2025 展示内容については後日改めてお知らせいたします。

＜両社ブース横断企画について＞

　PalGo 高荷重タイプを共同開発した NSK および人機一体のプロジェクトメンバーに加え、デザインマネジメントを担当した znug design 根津孝太氏によるトークセッション、デモンストレーション付きのガイドツアーを以下の通り実施いたします。

日時	2025 年 12 月 03 日（水）13:30〜 2025 年 12 月 06 日（土）12:30〜 ※ 各回 30 分程度を予定 ※各回同様の内容を予定
場所	iREX2025 人機一体ブース、NSK ブース（東 7 ホール）
内容	人機一体×NSK×znug design 根津氏によるトークセッション（人機一体ブース内ステージ）人機カート ver.3.0 実演と解説（人機一体ブース内）アクティブキャスタPalGo™ の実演と解説（NSKブース内）
申込方法	人機一体ブース内ステージに直接お越しください。事前予約不要。参加無料。 ※ 参加人数により人数制限を設けさせていただく可能性がございます。

■ 両社の今後の取組

　人機一体は重量ドラム用全方向移動台車の社会実装に向けて、人機カート ver.3.0 の動作試験を2025 年 10 月、タツタ電線にて実施。狭小環境での重量物ハンドリングの機械化に向けて開発を進めるとともに、製品化メーカとの連携を探索してまいります。
　NSK は『アクティブキャスタPalGo™ 高荷重タイプ』の量産・事業化に向けて取組を一層強化するとともに、本展示を通じてロボット産業の進化を支える新たな価値創造に挑戦してまいります。