NEDO「浮体式洋上風力発電の次世代技術開発委託事業」に採択されました
~大型浮体式垂直軸型風車の実現性検証~
株式会社アルバトロス・テクノロジー(※1 以下「アルバトロス」)、電源開発株式会社(※2 以下「Jパワー」)、東京電力ホールディングス株式会社(※3 以下「東電HD」)、川崎汽船株式会社(※4 以下「川崎汽船」)、住友重機械マリンエンジニアリング株式会社(※5 住友重機械工業株式会社100%出資、以下「SHI-ME」)ら5社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「浮体式洋上風力発電の導入促進に資する次世代技術の開発」の実施者公募において「大型浮体式垂直軸型風車の実現性検証」を共同提案し、実施予定先として採択されました。
再生可能エネルギーを主力電源化するうえで洋上風力発電への期待は高く、特に国内は浅い海が限られるため、浮体式洋上風力の商用化が求められています。
今回の実現性検証では、浮体式洋上風車のゲームチェンジを狙う次世代技術として、風車と浮体が一緒に回転する垂直軸型(浮遊軸型)風車の大型商用機の実現可能性を検証し、基本設計承認取得に向けた設計を行います。大型化した垂直軸型風車は、従来型(水平軸型)風車と同等の効率が得られるほか、浮体部分が小型・低コストとなります。さらに、水深や底質が変わってもほぼ同じ設計で生産できるため、大量導入によるコスト削減も期待されます。
5社は、それぞれの知見を活かして浮遊軸型風車の開発に取り組み、洋上風力発電の主力電源化を目指し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。
参考(過去プレスリリース・2023年5月30日)
「浮体式洋上風車開発のアルバトロス・テクノロジー、Jパワー/東電HD/中部電力/川崎汽船との共同研究契約を締結」
https://www.albatross-technology.com/news/article-365
※1 株式会社アルバトロス・テクノロジー(東京都中央区、代表取締役 秋元 博路)
※2 電源開発株式会社(東京都中央区、代表取締役社長 社長執行役員 菅野 等)
※3 東京電力ホールディングス株式会社(東京都千代田区、代表執行役社長 小早川 智明)
※4 川崎汽船株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 社長執行役員 明珍 幸一)
※5 住友重機械マリンエンジニアリング株式会社(東京都品川区、代表取締役社長 宮島 康一)
各社の役割
会社名 |
役割 |
アルバトロス |
浮遊軸型風車の全体システムの設計 風車材料のカーボンファイバー補強繊維の設計・製造の検討 ライフサイクルコストの検討 |
Jパワー |
浮遊軸型風車の大型浮体の認証プロセスの検討 サプライチェーンの分析・調査 |
東電HD |
大型機のための数値解析手法の確立 |
川崎汽船 |
設置および保守・運転維持コスト低減の研究 ライフサイクルコストの検討 |
SHI-ME |
大型機のための設計技術及び生産技術の研究 |
(再委託先)
福井ファイバーテック株式会社: FRP連続成形の技術開発
革新複合材料研究開発センターICC(金沢工業大学): FRP連続組立の技術開発
株式会社ジーエイチクラフト: 複合材料の高強度軽量設計
ケイライン・ウインド・サービス株式会社: 船舶による洋上風力関連作業の検証
大阪大学大学院工学研究科: 浮体運動特性の解析
中部大学: 落雷対策
東京大学大学院工学系研究科: CO2排出および経済性のライフサイクルアセスメント
東京大学生産技術研究所: 海洋環境影響の予測
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