tHE GALLERY OMOTESANDOにて、12月5日 (金)より、三好桃加個展「仁王像たちのオフの日、2025 冬」を開催。

【 三好桃加 個展 “仁王像たちのオフの日、2025 冬” 】
2025年12月5日(金)よりtHE GALLERY OMOTESANDOにて
彫刻家・三好桃加による個展「仁王像たちのオフの日、2025 冬」を開催いたします。
「仁王像たちのオフの日」をイメージして制作された、微笑ましくゆったりとした時間を過ごしている仁王像たちを是非ご高覧ください。
●STATEMENT
神様や仏様に頼るという文化が薄れてきていると感じ、形を変えてなくなっていく文化に寂しさを覚えた時がありました。ですが、人がそれらを頼る時はきっと苦しい時です。神様仏様に頼らずに生きていけることは人々の生活基盤が整うことで平穏に生きていける証のように思えました。
仏像達を拝む習慣も少なくなったので、きっと仏像達は逆に暇を持て余しているだうな。そんな思いから「今まで私たちを見守り支えてくれた分までゆっくり楽しんで休んでほしい。」「人々がそれらに頼らなくてもいいようになってほしい。」といういろんな願いを込めて、リラックスした働いてない「オフの日」の仏像を制作しています。
この度は、このような素敵な場所で展示する機会をいただけて本当に嬉しく思います。ゆるりとした仁王像達と共にリラックスして作品を観ていただければ幸いです。
- 三好桃加

●三好桃加 profile
<略歴>
1996年4月 香川県に生まれる
2015年3月 香川県立高松工芸高等学校 卒業
2020年3月 東京藝術大学美術学部彫刻科 卒業
2022年3月 東京芸術大学大学院美術研究科 文化財保存学保存修復彫刻 修了
<受賞歴>
2014年 第79回香川県美術展覧会丸亀市教育委員会会長賞
2020年 美術学部杜の会 杜賞(卒業制作)
三菱地所賞(卒業制作)
<展示歴>
2018年12月 Sequence10(香川県/高松市美術館)
2020年10月 藝大アーツイン丸の内2020 (東京/丸の内)
2022年 6月 Run by Segway with Flower (東京/日本橋N11ギャラリー)
2022年11月 「ACTIVATE KOGEI+ART 」展 (東京/松屋銀座)
2023年4月 個展「仁王像たちのオフの日」展 (東京/MDP GALLERY NAKAMEGURO)
2023年7月 「ULTRA CLASSIC」展 (東京/日本橋高島屋S・C本館美術工芸サロン)
2023年11月 個展「仁王像たちのオフの日.2」展 (東京/銀座 蔦屋書店)
2023年11月 「ChristmasArt100」展 (東京/伊勢丹立川店)
2024年6月 個展「仁王像たちのオフの日.2024」展 (東京/tHE GALLERY OMOTESANDO)
2024年8月 「SUMMER VACATION ART 100」展(東京/伊勢丹立川店)
2024年11月 個展「仁王像たちのオフの日.2024秋」展(東京/日本橋N11ギャラリー)
2025年5月 個展「仁王像たちのオフの日. 2025 春」展(東京/銀座 蔦屋書店)
2025年10月 個展「仁王像たちのオフの日 2025・秋」展(東京/大丸東京店)
<Instagram>
https://www.instagram.com/mmk_1996
<X>
●キュレーター米原康正より
彫刻家・三好桃加の最新シリーズ「仁王像たちのオフの日・2025冬」は、仏像という常に人のために働き続ける存在に、そっと休息を与える発想から生まれたものだ。重厚さとユーモアが同居する彼女の作品は、宗教的な象徴性を軽やかに横断しながら、人間の内側にある「強さとやわらかさ」の両方を静かに照らし出していく。
三好が「仁王像たちのオフの日」というモチーフに辿り着いた背景には、幼少期の経験や家族との記憶、そして家庭環境の中から仏像に感じてきた親近感がある。早くして亡くなった父への想い、厳格だった祖父との距離感。そうした個人的な物語が、彼女の彫刻に温度を与えている。
仁王像がスイーツを楽しんだり、散歩をしたりという一見コミカルなシーンは、単なる擬人化ではなく、「強さの裏にある素の表情」をすくい上げる試みだと言える。制作プロセスもまた、作品の印象と同様に緻密で粘り強い。陶土を積層し、内部をワイヤーで切り抜き、空洞を確保しながら自立構造を作るという手続きは、相当に高度な技術を要する。まさに素材との対話そのものだ。
三好は語る。「仏像が休めるというのは、いまが平和の証かもしれない」。宗教的役割が薄れつつある時代を悲観するのではなく、休むことを許す世界として受けとめる。その視点は、現代における祈りの形や心の置き場について、穏やかな問いを投げかける。
本展では、これまでの親しみやすさに加え、より深い物語の余白が感じられる作品が並んでいるはずだ。
守る者としての仁王像、その裏側にある素朴な時間。その両方が等しく存在できる世界。三好桃加が描くのは、そんな「やさしい強さ」をめぐる風景である。
本シリーズが、観る人のなかに眠っている何かを静かに呼び起こしてくれることを期待したい。
三好桃加 個展 “仁王像たちのオフの日、2025 冬”
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場所:tHE GALLERY OMOTESANDO
期間:2025年12月5日(金)~12月26日(金)
休廊日:月・火曜日
時間:12:00~19:00 ※5日は17:00 Close
<Opening Reception>
日時:12月6日(土) 18:00〜20:00
場所:tHE GALLERY OMOTESANDO
入場無料・自由入場
プロデューサー:久々野智 小哲津(くくのち こてつ)
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tHE GALLERY OMOTESANDO
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150-0001
東京都渋谷区神宮前 5-16-13
SIX HARAJUKU TERRACE S棟 2F
<WEB> http://thegallery-harajuku.com
<Instagram> https://www.instagram.com/the_gallery_omotesando
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