『旅書簡集　ゆきあってしあさって』（高山羽根子／酉島伝法／倉田タカシ）が「ほんタメ文学賞2022年上半期」あかりん部門大賞受賞！

教育系Youtuberのヨビノリたくみさんと、女優の齋藤明里さんがMCを務めるYoutubeチャンネル「ほんタメ」。（https://www.youtube.com/channel/UC0zArNuGZKdvzSkfHbR9yLA）
様々な角度から本について紹介する「ほんタメ」は登録者数が5万7千人を超えています。

このたび、番組発の「ほんタメ文学賞2022年上半期」あかりん部門（純文学・エンタメ）で、三人の作家がそれぞれ架空の土地をめぐり、文章や写真、スケッチを送りあう、幻想旅情リレー書簡『旅書簡集　ゆきあってしあさって』（高山羽根子／酉島伝法／倉田タカシ）が大賞を受賞しました！

齋藤明里さんは、「お三方が書いてらっしゃるお話がすごく楽しくて、一冊で三人分の作家さんの面白さが味わえる、というところがすごく魅力的。本を読んでいて旅をしたくなったし、作家さんたちと一緒に旅をしている気分になれるのは本のいいところ」とコメントしてくださいました。

 
受賞作は以下の通りです。

【ほんタメ文学賞2022年上半期】

◯たくみ部門（ミステリ）
〈受賞〉浅倉秋成『俺ではない炎上』（双葉社）

◯あかりん部門（純文学・エンタメ）
〈受賞〉高山羽根子／酉島伝法／倉田タカシ『旅書簡集　ゆきあってしあさって』（東京創元社）

八重洲ブックセンター本店（https://www.yaesu-book.co.jp/）では、9月30日（金）まで特設コーナーで〈ほんタメ文学賞〉ノミネート作品のフェア棚が展開されています。この機会にぜひお手にとってみてください！

【『旅書簡集　ゆきあってしあさって』あらすじ】
三人の作家がそれぞれ架空の土地をめぐる旅に出た。
旅先から送り合う、手紙、スケッチ、写真――27の幻想旅情リレー書簡。

「この国にはいわゆる“お金”がありません。貨幣の代わりに踊りを踊ります。」「たぶん、翌朝にはチェックアウトできるでしょう。チェックインをしなかったような気もするので心配ではありますが。」「われわれ乗客は無言で顔を見合わせました。すでに『われわれ』と呼んでさしつかえないような連帯感が生まれていました。」三人の作家が架空の土地を旅してまわり、文章や写真、スケッチを送りあう、幻想旅情リレー書簡集。

【書誌情報】
『旅書簡集　ゆきあってしあさって』
著者：高山羽根子／酉島伝法／倉田タカシ
判型：四六判仮フランス装
ページ数：270ページ
ISBN：978-4-488-02854-1
Cコード：C0093
定価：1,760円（税込）
装幀素材：高山羽根子・酉島伝法・倉田タカシ
装幀：山田英春

【著者紹介】
高山羽根子
（タカヤマハネコ）
1975年富山県生まれ。多摩美術大学美術学部絵画学科卒。2010年、「うどん キツネつきの」で第1回創元SF短編賞佳作となる。14年、同作を標題とした短編集『うどん キツネつきの』（東京創元社）で書籍デビュー。同書は第36回日本SF大賞最終候補に選出された。16年、「太陽の側の島」で第2回林芙美子文学賞を受賞。19年「居た場所」で第160回芥川賞候補、「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」で第161回芥川賞候補。20年「首里の馬」で第163回芥川龍之介賞を受賞。2020年、初長編『暗闇にレンズ』を上梓。

酉島伝法
（トリシマデンポウ）
1970年大阪府生まれ。2011年、「皆勤の徒」で第2回創元ＳＦ短編賞を受賞。13年刊行の第一作品集『皆勤の徒』は『ＳＦが読みたい！ 2014年版』のベストＳＦ2013国内篇で第1位となり、第34回日本ＳＦ大賞を受賞したほか、15年に〈本の雑誌が選ぶ21世紀のＳＦベスト100〉で第1位を獲得、『ＳＦが読みたい！ 2020年版』の〈2010年代ＳＦベスト〉でも第1位となった。18年3月には英訳版も刊行され話題となった。19年刊行の第一長編『宿借りの星』は第40回日本ＳＦ大賞を受賞した。

倉田タカシ
（クラタタカシ）
1971年埼玉県生まれ。2010年、「夕暮にゆうくりなき声満ちて風」が『NOVA２』に収録されてデビュー。13年に「わたしたちのこれからと、エアロック」が第4回創元ＳＦ短編賞の最終候補作となる。14年に第2回ハヤカワＳＦコンテストに投じた『母になる、石の礫（つぶて）で』は最終候補作となり、15年に長編単行本として刊行された。18年刊の『うなぎばか』で第1回細谷正充賞を受賞。

【ほんタメ文学賞過去の受賞作】
ほんタメ文学賞2021年上半期
◯たくみ部門（ミステリ）
〈受賞〉芦沢央『神の悪手』（新潮社）
◯あかりん部門（純文学・エンタメ）
〈受賞〉千早茜『ひきなみ』（KADOKAWA）

ほんタメ文学賞2021年下半期
◯たくみ部門（ミステリ）
〈受賞〉似鳥鶏『推理大戦』（講談社）
◯あかりん部門（純文学・エンタメ）
〈受賞〉斜線堂有紀『愛じゃないならこれは何』（集英社）