海外プロ女子サッカーリーグの最新動向とビジネスモデル分析
スカイライトコンサルティング株式会社、WEリーグ共同調査レポートを6月26日に発表
スカイライト コンサルティング株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:羽物 俊樹、以下 スカイライト)は、この度、公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)と共同で、海外主要女子サッカーリーグのビジネスモデルに関する詳細な調査・分析を実施しました。
本レポートは、世界の女子サッカー市場を詳細に分析し、成長戦略や成長要因を明らかにし、日本女子サッカーのさらなる発展の可能性を具体的に提示するものです。
※詳細なレポートは、本リリース文末のリンクよりダウンロードいただけます。

調査実施の背景と目的
近年、女子サッカーは世界中で注目度を高め、競技レベルのみならず、商業的な価値も急速に伸長しています。世界各国でプロリーグが次々と設立され、観客動員数、放映権料、スポンサー収入が飛躍的に増加しています。スポーツビジネスにおける新たなフロンティアとして、世界中の企業や投資家から熱い視線が注がれています。
日本国内においても、2021年にプロ女子サッカーリーグであるWEリーグが発足し、4シーズンが終了しました。今後も持続的に日本女子サッカー界が発展するために、今一度世界の女子サッカーの中での位置づけを定量的に把握すると共に、日本に活かせる海外の好事例を収集することを目的に今回の調査が行われました。
調査概要と分析手法
本調査は、2025年4月から5月にかけて、以下の4つの女子サッカーリーグを対象に実施いたしました。
- 「National Women's Soccer League(NWSL)」(アメリカ)
- 「Barclays Women's Super League」(イングランド)
- 「Liga F」(スペイン)
- 「Google Pixel Frauen-Bundesliga」(ドイツ)
スカイライトは、4か国を調査し、そのうち欧州の3か国については背景含め詳細な分析を行いました。
各リーグの公式発表データやクラブの財務報告書をもとに、専門家へのヒアリングや現地視察などを組み合わせた多角的なアプローチで情報を収集。スカイライト独自のスポーツビジネス分析フレームワークを用い、収益構造、マーケティング戦略、ファイナンス戦略、成長戦略などを詳細に分析しました。
調査結果ハイライト:女子サッカーの成長力と投資機会
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成長が期待される放映権収入
リーグの主要な収益源である放映権収入については、イングランドが約15.5億円、スペインが約13.1億円、ドイツが約7.6億円であるのに対し、日本は約1億円と大きな差があります(*1)。しかし、これは裏を返せば成長の可能性を秘めていることを意味します。
欧州各国では男子サッカーリーグと女子サッカーリーグの放映権料に200倍以上の開きがある一方で、アメリカでは、前契約の約40倍となる大型契約が締結され、男女間の差が約4倍にまで縮小しました。日本もファンベースの拡大やコンテンツ価値の向上に取り組むことで、放映権収入を伸ばせる機会があると言えるでしょう。
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女子サッカー独自の価値提案が可能なスポンサーシップ
欧州の主要リーグでは、スポンサー企業の80~100%が男子サッカーリーグと同じ企業です。これに対し、日本およびアメリカのリーグでは、男子リーグ(*2)と共通の企業が日本で30%未満、アメリカでは20%未満と、女子リーグ独自のスポンサーが多く存在するという特徴があります。
近年、世界的に女子スポーツに対するスポンサーシップへの期待が高まっており、日本やアメリカで見られるような、女子サッカーならではのファン層への訴求や独自の価値提案に基づくスポンサーシップの事例は今後さらに増加していくと予想されます。 -
入場者数の力強い成長
2023/24シーズンまでのデータを見ると、日本は平均入場者数においてスペインを上回り、アメリカ、イングランド、ドイツに次ぐ4番目の多さを誇っています。
さらに注目すべきは、速報値に基づく2024/25シーズンにおいて、イングランドとドイツが前年比で約10%弱の減少を示す中、日本は前年比24%増の2,138人と力強い成長を継続している点です。イングランド(平均6,638人)との差はまだあるものの、ドイツ(平均2,692人)には迫る勢いを見せており、この勢いを維持できれば、さらに上位を目指せる可能性を秘めています。
上記のハイライトに加え本レポートでは、欧州3か国の詳細な分析や、さらなる成長に向けた洞察と示唆を記載しています。「成長性の高いスタートアップ企業」として注目されている女子サッカーの現状と今後の可能性をまとめていますので、ご興味のある方は、ぜひ詳細レポートをご覧ください。
詳細レポートのダウンロードについて
下記URLよりダウンロードいただけます。
https://sports.skylight.co.jp/jp/reports/p1691/
【スカイライト コンサルティング株式会社について】
本社: 〒107-0052 東京都港区赤坂2-17-7 赤坂溜池タワー
設立: 2000年3月10日
代表者 : 羽物 俊樹 (はぶつ としき)
詳細は、ホームページ( https://www.skylight.co.jp/ )をご覧ください。
本件に関するお問い合わせ
スカイライト コンサルティング株式会社
SKYLIGHT Sports担当 Email :sports@skylight.co.jp
SKYLIGHT Sportsブランドサイト :https://sports.skylight.co.jp/jp/
*1 金額は報道ベースで、為替は2024年の年間平均レート(USD=151.47円、EUR=163.84円、GBP=193.51円)を用いています。
*2 本レポートでは、便宜上、一般的に男性選手を中心に構成されているサッカーの競技環境・リーグ・大会を「男子サッカー」と表記しております。ただし、これらの多くは制度上、必ずしも女性の参加を明示的に禁じているわけではありません。「男子サッカー」という用語は、社会的な通念および実態に基づいた便宜上の分類であることをご了承ください。
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