公共訴訟を市民にひらくプラットフォーム「CALL4」が2026年度グッドデザイン賞 を受賞
司法を専門家のものから、市民にひらく設計が評価。審査委員が選ぶ「私の選んだ一品 2026」にも選出

社会課題の解決を目指す「公共訴訟」を支える日本初(※1)のプラットフォーム「CALL4(コールフォー)」を運営する認定特定非営利活動法人CALL4(東京都中央区、共同代表理事:谷口太規・丸山央里絵、以下「CALL4」)が、このたび2026年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
さらに、グッドデザイン賞審査委員が選ぶ「GOOD DESIGN Marunouchi『私の選んだ一品 2026』」にも選出されました。これは、全受賞対象の中から審査委員が特に印象に残った一品を選ぶもので、CALL4の取り組みが審査委員個人の視点からも高く評価されたことを示しています。
CALL4は、司法が専門家だけの領域で市民にとって縁遠いという課題に対し、ウェブプラットフォームを軸に、訴訟資料の公開、ストーリー・マンガ・Podcastなどのメディア、裁判傍聴ツアーやフェスといったオフライン体験を組み合わせて入り口を多面的にデザインすることで、市民が知り、考え、寄付や傍聴などの行動を通じて司法に関われる回路をひらいた点が評価されました。
当団体では今回の受賞を契機に、引き続き「市民に司法をひらき、公共訴訟に気軽に関われる世の中をつくる」ことを目指してCALL4のさらなる普及・展開に取り組んでまいります。
※1 日本国内における「公共訴訟支援に特化したウェブ支援プラットフォーム」として、2019年9月に弁護士による見解など自社調査した結果
受賞概要
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受賞対象名:司法を通じた市民のエンパワーメント CALL4
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受賞対象ウェブサイト: https://www.call4.jp
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応募カテゴリー:一般・公共向け取り組み・活動
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受賞者:認定特定非営利活動法人CALL4
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受賞対象の概要:社会課題の解決を目指す訴訟(公共訴訟)を市民にひらくため、ウェブプラットフォームの運営を軸に、ストーリーやマンガ等を配信するメディア事業や各種イベント開催を組み合わせた多様なアプローチで展開しています。社会システムを変える力を持つ司法への参画回路を提供することで、市民が気軽にルールチェンジに携われる社会の実現を目指しています。
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デザイン担当者:クリエイティブディレクター:丸山央里絵 デザイナー:駒井美智子、関薫、椎名真弓、片桐麻実ほか(CALL4チーム)+ 荒木美加
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グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ:https://www.g-mark.org/gallery/winners/38419
グッドデザイン賞審査委員による評価コメント
司法を専門家だけの領域として捉えるのではなく、市民が社会のルールについて知り、考え、関与するための回路としてひらいた点を高く評価した。公共訴訟を支える資金調達の仕組みにとどまらず、訴訟資料の公開や、漫画、Podcast、ストーリー、傍聴ツアーなど、異なる入口を用意することで、法律の専門知識を持たない人でも、自らの関心から司法にアクセスできる環境をつくっている。特に、複雑な社会課題や訴訟の背景をわかりやすく伝えるだけでなく、寄付や傍聴といった具体的な行動へつなげ、市民を単なる情報の受け手ではなく司法に関わる主体として位置づけていることに意義がある。司法へのアクセスを、裁判を起こす当事者だけの問題ではなく、社会全体がルール形成にどう関与するかという参加のデザインへと拡張した取り組みであり、今後さらに多様な人々が司法に関わるための社会基盤として発展することを期待したい。
「私の選んだ一品 2026」選出審査委員(飯石藍/Ai Iishi 都市デザイナー・編集者)によるコメント
公共訴訟は、特別な誰かではなく私たち一人ひとりが使える制度だという気づきを届ける取り組み。多角的なプログラムを通じて、声を上げる人・支える人・担う専門家の裾野を少しずつ広げていく設計が秀逸。司法を「専門家のもの」から「市民が使いこなすツール」へと編集し直す、これからの民主主義のインフラのあり方を示す一手。
CALL4が生まれた背景
公共訴訟は、法や制度を変える力を持つ一方、立ち上がった原告・弁護団は時間的・経済的負担を抱え、国などの相手方との圧倒的なリソース格差の中で、孤独な戦いを強いられてきました。司法は多くの人にとって縁遠く、市民が支援する仕組みもなかったためです。声を上げた当事者が、社会を変えるための戦いを一人で背負わなければならない構造——CALL4は、その構造そのものを変えるために生まれました。
成果
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取り扱いケース総数:95件(2026年7月15日時点)
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ケースへの総寄付件数:17,258件、総寄付額:1.3億円超(2026年5月末時点)
CALL4掲載の公共訴訟から、最高裁の法令違憲判決(2022年「海外でも国民審査を」訴訟、2024年「優生保護法に奪われた人生を取り戻す」訴訟)など、社会の仕組みを変える判決が生まれています。
デザインのポイント
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司法を「明るくオープンな場」へ:専門的で縁遠く感じられがちな司法に、親しみと「自分ごと」感を持てるよう、明るさを意識したサイトデザインで設計
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多様な入口で心理的ハードルを下げる:裁判傍聴ツアー、フェス、マンガ、Podcast、SNSなど、日常に溶け込む媒体を通じて、幅広い層の主体的な参加を促進
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市民の共感が司法を動かす仕組み:クラウドファンディングにより、市民の寄付が公共訴訟をたたかう原告・弁護団の活動費として届けられる
CALL4 共同代表理事・クリエイティブディレクター 丸山央里絵からのコメント:
「公共訴訟」は、多くの人にとって縁遠く感じられるテーマです。だからこそCALL4は、そこから会話が生まれるデザインを大切にしてきました。答えを押しつけない余白があるから、誰もが自分の言葉で語り、関われる。そうして「ひとりの声」は、やがて「みんなの問い」になっていく。今回の受賞は、CALL4メンバー全員で得たものと受け止めています。これを励みに、今後も司法をひらく取り組みを広げてまいります。
デザイナー 駒井美智子からのコメント:
専門的で難解なイメージのある司法ですが、クリエイティブの力で誰もが入りやすいオープンな場へ変えていく意識で取り組んでいます。市民の共感や参画を促すきっかけになれたら嬉しいです。
デザイナー 関薫からのコメント:
勇気をもって声をあげた原告と一緒に、だれもが支援者となって社会を変えていけるという、革新的な取り組みに参加できて嬉しいです。司法を縁遠いと感じている人にも興味を持ってもらえるような、親しみやすいクリエイティブをこれからも制作していきたいです!
デザイナー 椎名真弓からのコメント:
当事者の想いと抱える課題の大切さを、どうすれば多くの人に届けられるか。仲間と考え、工夫を重ねてきました。CALL4で一人ひとりの声に触れ、ともに考え、みなさんの方法で関わるきっかけになれば嬉しいです。
デザイナー 片桐麻実からのコメント:
コンテンツ作成やイベント等あらゆる面での各メンバーの心を込めた取り組みが信頼に繋がっていて、コミュニケーションデザインの素晴らしい事例だと思っています。この受賞を機にさらに広く知ってもらえたら嬉しいです。

<展示のご案内>
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2026年10月31日(土)〜11月4日(水)に開催される「2026年度 グッドデザイン受賞展」(会場:東京ミッドタウン)の全受賞対象を紹介するイベント「GOOD DESIGN EXHIBITION 2026」にてCALL4の活動を展示します。
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2026年11月15日(日)〜11月29日(日)に開催されるグッドデザイン賞の企画展「私の選んだ一品 2026 グッドデザイン賞 審査委員セレクション」(会場:GOOD DESIGN Marunouchi)第3期にてCALL4の活動を展示します。
グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、1957年創設の、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。製品、建築、サービス、システム、地域の取り組みなど、有形無形を問わず、さまざまなものごとを対象としています。受賞のシンボル「Gマーク」は、よいデザインを社会に広げるマークとして広く親しまれています。2026年度は第70回の節目にあたります。

運営団体「認定特定非営利活動法人CALL4」について
認定特定非営利活動法人CALL4は、公共訴訟を支援するウェブプラットフォーム「CALL4」の運営のために設立された非営利法人です。共同代表理事の谷口太規(弁護士)、丸山央里絵(クリエイティブディレクター)のほか、多様な専門性を持つプロボノメンバーによって活動を行っています。
CALL4ウェブサイト:https://www.call4.jp/
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