『送球ボーイズ』原作フウワイさんが語る「未開拓だったハンドボール漫画での試行錯誤」

インターハイ予選・準決勝が始まる『送球ボーイズ』16巻は、6月初旬発売!

株式会社エスエスケイ

春の全国中学生ハンドボール選手権大会(春中ハンド)で毎年ヒュンメルとコラボ企画を行ってきた人気ハンドボール漫画『送球ボーイズ』。原作のフウワイさんに、新型コロナウイルスのために中止になった今年の大会やハンドボールの魅力、最新の16巻などについて話を聞いた。


新型コロナウイルスで中止になったハンドボール全国大会
『送球ボーイズ』は、日本で唯一の連載中ハンドボールマンガで、富山県氷見市の火鼠高校が舞台。また、氷見市は、春中ハンドの開催地であることから、連載が始まった後の2016年の大会以降、春中ハンドの会場では、大会オフィシャルパートナーのヒュンメルとの共同企画や作者によるサイン会などのイベントが実施されてきた。しかし、今年の春中ハンドは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために中止に。

フウワイさんは、「2月末に中止の発表があった時は、こんなに大ごとになるとは思っていなかったです。選手や大会関係者はもちろんですが、僕たち送球ボーイズスタッフにとっても残念なことでした。氷見での春中はこの4年ずっと行かせていただいている大会。落ち着いたらプライベートででも氷見に行こうと思っていたのですが、それもできなくって」と話す。

中学生から社会人までハンドボールをプレーし、今も関東2部リーグのチームで体を動かすというフウワイさんは、「学生時代の練習はつらかったですけど、ハンドができない日常が想像できない。家にいたってハンドがやりたくなってくるはずだし、自宅で過ごしているハンドボーラーの気持ちは察するに余りあります。ハンドをやりたい欲求の一助に、『送球ボーイズ』がなればいいのですが」と言葉を詰まらせた。

 

 

未開拓だったハンドボール漫画での試行錯誤
「ハンドボールは、全力で走って跳んでぶつかるスポーツ。手を抜く暇さえないくらいに休む時間がないっていうのが大きくって、全員が一体になって全力でプレーする」とハンドボールの魅力を語る。ハンドボールの競技人口は約8万人といわれる。日本では、マイナースポーツではあるものの、「来年に延期となったオリンピックも、注目されるきっかけにはなると思いますが、出場するだけじゃだめ」と日本代表の活躍にも期待をかける。

「ラグビー日本代表のように結果を出したり、だれもが知っているような選手がいることが大事。そういう意味では、最近はTikToker(ティックトッカー)として知られる日本男子代表キャプテンの土井レミイ杏利選手が出てくるなど、いい方向に向かっていると思います」と話す。

フウワイさんは、そうしたハンドボールの特性を表現しながら、漫画ならではの面白さを追加している。「ほんとの試合はこうじゃないと感じるところもありますが、漫画としての面白さを優先しています。どこまで競技者に寄るかは難しいところですね」と試行錯誤を繰り返してきた。

「もともと漫画家志望じゃなくって、普通に社会人だったこともあり、これだけ続けさせてもらっているって奇跡的だな」と語る。これまで様々なスポーツ漫画がある中で、ハンドボール漫画は2巻までしか続くことがなかったが、『送球ボーイズ』は、15巻までの累計が38万部を突破した。

「ただ、やらせてもらってはいますが、商売ですし、本屋さんの売り上げが厳しいなど聞くにつれ、心配は常につきまといます。それでもハンドボール漫画という、今まで誰も長くやってこられなかった分野で、これだけ続けられているのは自信になりましたし、読者の皆さんや一緒に組ませてもらっているスタッフや関係者のおかげというのは強く感じます」と語る。

2021年に向けて、ハンドボールへの注目が高まる中、「描いている中で、予定していたストーリーとは違うように、キャラクターが活躍することがある」と語る成長する漫画『送球ボーイズ』の最新刊は、6月12日頃に発売予定だ。

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https://www.ssksports.com/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
大阪府大阪市中央区上本町西1丁目2番19号 自社ビル
電話番号
06-6768-1111
代表者名
佐々木恭一
上場
未上場
資本金
9828万円
設立
1946年11月