UCCと国際航業、衛星データによる持続可能なコーヒー栽培を推進
~内閣府実証プロジェクトで有効性が明らかに~
UCC上島珈琲株式会社
国際航業株式会社
UCC上島珈琲株式会社(代表取締役社長:朝田 文彦)と国際航業株式会社(代表取締役社長:土方 聡)が共同で応募し、採択された内閣府宇宙開発戦略推進事務局が実施する「内閣府令和3年度 課題解決に向けた先進的な衛星リモートセンシング※1データ利用モデル実証プロジェクト※2(以下、本実証)」において、コーヒー栽培における衛星データ活用の有効性が明らかになりましたのでお知らせいたします。
国際航業株式会社
UCC上島珈琲株式会社(代表取締役社長:朝田 文彦)と国際航業株式会社(代表取締役社長:土方 聡)が共同で応募し、採択された内閣府宇宙開発戦略推進事務局が実施する「内閣府令和3年度 課題解決に向けた先進的な衛星リモートセンシング※1データ利用モデル実証プロジェクト※2(以下、本実証)」において、コーヒー栽培における衛星データ活用の有効性が明らかになりましたのでお知らせいたします。
【成果報告書(概要)】 http://www.uchuriyo.space/model/2021/pdf/03_proposaloutline2.pdf
【プロジェクト採択時のニュースリリース】 https://www.ucc.co.jp/company/news/2021/rel210903.html
- <本実証の取り組みについて>
国際航業は、「空間情報で未来に引き継ぐ世界をつくる」をミッションに掲げ、くらしに関わる幅広い分野で空間情報を活用した専門性の高い技術サービスを提供しています。衛星リモートセンシングデータの利活用については、人工衛星画像の利用がスタートした1970年代から技術の向上に積極的に取り組んでおり、衛星画像解析による森林資源の保全・管理、農作物の育成状況診断等をサービスとして提供しています。
コーヒー生豆は国際的に取引されている最も高価な農作物の一つであることから、生産に関わるリスクを迅速に把握することが特に重要であり、遠隔地から農園の情報を把握することができる衛星リモートセンシング技術の活用ニーズが高まっています。加えて、コーヒー栽培に必要なシェードツリー※3 の存在により、生物多様性保全や CO2吸収が期待できるなど、コーヒー栽培は気候変動の緩和に貢献できるという側面もあります。そこで、UCC上島珈琲と国際航業は、気候変動リスクの管理と持続可能な調達の実現を目指して、最先端の宇宙テクノロジーによるコーヒーの生育診断指標の開発と気候変動緩和指標の開発を行いました。
- <本実証成果の評価と今後の予定>
今後、UCC上島珈琲と国際航業は、現地政府や大規模生産者に対して本実証成果を用いたコンサルティングを提供するビジネスの早期実現に向けて、本実証で開発した指標の精度向上を図る取り組みを共同で行います。
植物の活性度を示すヒートマップ。赤が濃いほど活性度が高く、赤→黄→緑→青→紫の順に活性度が低い。
衛星画像から生産性の低いエリアを特定し、営農計画に反映させることで、効率的な農業を行うことが可能となる。
UCC上島珈琲と国際航業は、気候変動や世界的な感染症等による環境の変化に迅速かつ柔軟に適応し、次世代型のコーヒー栽培を通じて、森林・生物多様性の保全、気候変動への対応、農家の栽培支援を推進します。これにより、持続可能なコーヒー産業の発展への貢献、そして持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。
※1 「衛星リモートセンシング」
衛星に搭載されたセンサで取得された情報を解析することを衛星リモートセンシングといい、この技術を使うと、遠隔地の農作物の品質や生育状態を把握することができます。
※2 「内閣府 令和3年度課題解決に向けた先進的な衛星リモートセンシングデータ利用モデル実証プロジェクト」
衛星リモートセンシングデータを活用した先進的なソリューションの効果を実証し、モデルとなる成功事例の創出を図り、その普及や横展開等による衛星リモートセンシングデータの利用拡大につなげることを目的とした内閣府公募の実証プロジェクト。
※3 「シェードツリー」
コーヒーは強い日差しに弱いため、一緒に植えて栽培する日陰となる木のこと。
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