【5/31・6/1開催】第40回DPI日本会議全国集会-国連・障害者権利委員会の最新動向と、日本が取り組むべき課題を考える2日間

~国連勧告をふまえ、日本の制度・社会改革を加速するために~

NPO法人DPI日本会議

NPO法人DPI日本会議は、2025年5月31日(土)・6月1日(日)に、オンライン形式(Zoom Webinar)にて、「第40回DPI日本会議全国集会」を開催いたします。

DPI日本会議は1986年の設立以来、障害当事者が主体となり、国内外における障害者の権利確立と自立した生活の実現を目指して活動してきました。今年で40回目という大きな節目を迎える本集会では、「障害者権利委員会の最新の動きと日本が取り組むべき課題」をメインテーマに掲げ、国際的な人権動向と日本社会の現状を照らし合わせ、次なるステップを共に考えます。

 

1日目の5月31日(土) 全体会では、2025年3月に行われた国連障害者権利委員会(第32回会期)の最新報告を中心に、新たに委員に就任した田門浩氏(聴覚障害のある弁護士)が登壇し、建設的対話や条文別一般的意見(11条「危険な状況・人道的緊急事態」、29条「政治的・公的参加」)の議論について紹介します。
さらに、総括所見(2022年)に基づく障害者基本法改正に向けた動きについて副議長・尾上浩二が、昨年7月の優生保護法裁判に関する「行動計画」について議長・平野みどりが報告。当事者の視点で課題と展望を共有します。

 

2日目の6月1日(日) 分科会では、午前と午後に3つの分科会を実施します。

権利擁護分科会:「成年後見制度の見直し」を中心に、日本と世界の最新動向を学び、意思決定支援をどう実現するかを考えます。

地域生活分科会:「脱施設化」の加速に向け、令和6年度報酬改定・障害者支援施設在り方調査を踏まえた議論を行います。

尊厳生分科会:「安楽死」「尊厳死」「臓器提供」など生と死をめぐる重要課題について、当事者の視点から考えます。

開催概要

日時:2025年5月31日(土)16:15~18:15(全体会)
   2025年6月1日(日)10:00~17:30(分科会)

開催方法:Zoom Webinar

参加費:無料(ご寄付歓迎)

情報保障:PC文字通訳、手話通訳、点字資料、テキスト資料(要事前申込)

申込方法:WEBフォームよりお申し込みください。

https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_4t_bJ6-yQMu9EAZZ67NQvg#/registration

寄付のお願い:集会運営費用へのご支援をお願いいたします。

ご寄付はこちら→ https://www.dpi-japan.org/join/donate/ 

参加するとこんなことがわかる・学べる! 

「障害のある人の声から社会を変える」──全国集会は、制度や政策の最新情報を知るだけでなく、当事者自身が語り、考え、社会を動かす視点に触れられる貴重な場です。

✅ 国連障害者権利委員会の“最新動向”がわかる!
2025年3月に行われた第32回会期の報告と、委員に就任した田門浩さん(聴覚障害のある弁護士)から直接話が聞けます。今、日本がどう見られているのか?次の審査までに何をすべきか?国際的な視点が得られます。

✅ 制度・政策の“これから”がつかめる!
総括所見をもとに進む「障害者基本法の改正」や、「行動計画(優生裁判をふまえた国の方針)」の中身とは?副議長・尾上浩二、議長・平野みどりが徹底解説します。

✅ 世界とつながる“実践”を学べる!
成年後見制度の見直し、南米諸国の意思決定支援の実例、カナダの脱施設化プロセスなど、“どう変えてきたか”を学べる国際事例が満載。

✅ 「生きることの尊厳」について深く考える
最終分科会では「安楽死・尊厳死・臓器提供」について議論します。

✅ 全国の仲間と出会える!運動のヒントが得られる!
全国各地の当事者が登壇し、実践や課題をリアルに共有します。インクルーシブ教育、脱施設、差別解消、制度改革…地域で取り組むうえでのヒントが見つかるかもしれません。

プログラム

■1日目 5月31日(土)16時15分から18時15分 全体会

16:15~16:20 主催者・来賓挨拶

16:20~18:15 全体会「障害者権利委員会の最新の動きと日本が取り組むべき課題」

3月に第32回期の権利委員会が開かれ、新たに田門浩さんが権利委員に就任し、カナダ、ドミニカ共和国、欧州連合、パラオ、ツバル、ベトナムの建設的対話が行われました。11条「危険か状況及び人道上の緊急事態」と29条「障害者が政治生活および公的生活に参加する権利」に関する一般的意見の議論も進められています。田門浩さんから最新の動きをご報告いただくとともに、日本の次回審査の見込み、それまでに取り組むべき課題についてご報告いただきます。

また、2022年に出された総括所見を踏まえて、障害者基本法の改正が求められているが、最新の情勢と基本法改正で実現したい10のテーマについて尾上副議長が報告します。

併せて、昨年7月の最高裁での優生裁判の判決を受けて、政府は年末に障害者に対する偏見や差別のない共生社会の実現に向けた行動計画を策定しましたが、この課題についても平野議長から定期協議等の最新の報告や課題を報告します。

  • 基調報告「障害者権利委員会の最新の動きと日本が取り組むべき課題」 

    田門 浩(障害者権利委員会委員・弁護士)

  • 報告「障害者基本法改正の動き等」 

    尾上 浩二(DPI日本会議副議長、内閣府障害者施策アドバイザー)

  • 報告「障害者に対する偏見や差別のない共生社会の実現に向けた行動計画」の課題等 

    平野 みどり(DPI日本会議議長)

■2日目 6月1日(日)10時から17時15分 分科会

10:00~12:00 権利擁護分科会「国連から廃止を求められている成年後見制度-見直しに向けた動向と世界の動きを知り、これからを考えるー」

2022年、国連障害者権利委員会は障害者権利条約12条に関連し、日本への総括所見で「意思決定を代行する制度を廃止する観点から、全ての差別的な法規定及び政策を廃止し、全ての障害者が、法律の前にひとしく認められる権利を保障するために民法を改正すること。」つまり、成年後見制度の廃止を勧告している。関連して、法務省を中心に成年後見制度の見直しも政府内で進んでいる。

今回の権利擁護分科会は、世界の動向に大変詳しい弁護士の池原毅和さんや見直しの検討会の委員である弁護士の青木佳史さんをお招きし、見直しの議論の現住所や南アメリカ諸国の先端的な取り組みなどを共有し、意思決定支援や権利擁護の今後のあるべき姿を考える場とする。

  • 行政報告「成年後見制度の見直しの動向」 

    波多野 紀夫(法務省民事局参事官)

  • ミニ講演「成年後見制度をめぐる世界の先進動向-南米の国々を中心にー」 

    池原 毅和(弁護士)

  • パネルディスカッション:
    「政府の見直しの動きについて」青木佳史(弁護士)
    「DPIのヒアリング意見の紹介」崔 栄繁(DPI日本会議議長補佐)
    「成年後見制度の実情と課題」早坂佳之(沖縄県自立生活センター・イルカ)

  • コーディネーター:尾上 浩二(DPI日本会議副議長、内閣府障害者施策アドバイザー)

  • コメンテーター:池原 毅和(弁護士)

12:00~13:00 昼食休憩

13:00~15:00 地域生活分科会「令和6年度障害者の地域支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る調査研究』の報告書の注目ポイントと令和7年度在り方検討会への反映」

国連障害者権利委員会に早急な課題との指摘を受けた「脱施設への取り組み」について、厚労省は令和6年度報酬改定の中で地域移行を促す報酬の見直し、新たな加算制度の創設などを行った。

昨年度は障害者の地域支援も踏まえた障害者支援施設の在り方について検討するための調査研究を実施し、報告書が取りまとめられた。この調査研究報告書から何を読み取り、本年度の検討会にどう活かすべきなのか。検討会の議論のあるべき方向性とは何かについて、昨年度の在り方研究会に携わった構成委員と意見交換を通じて考えていく。

登壇者:
・吉野 智(PwCコンサルティング合同会社)、
・田中 恵美子(日本女子大学)、
・今村 登(DPI日本会議事務局次長)、
・野澤 和弘(植草学園大学)、
・佐々木 桃子(全国手をつなぐ育成会連合会会長)

15:00~15:15 休憩

15:15~17:15 尊厳生分科会「尊厳ある生 安楽死・尊厳死・臓器提供(=障害や難病、脳死などを理由を死期を早めること)をめぐる問題について」

「安楽死」や「尊厳死」、さらに臓器移植をめぐって、社会の中で、また医療の場で、さまざまな問題が表面化しています。特に、2009年の臓器移植法改正後、死後に臓器提供をしたくないとの意思をはっきり表示しなければ、基本的に臓器提供が可能と見なされるように変わっており、今般、「臓器の移植に関する法律の運用に関する指針(ガイドライン)の一部改正」の動きがあり、厚生労働省のパブリックコメントが行われ、多くの意見が寄せられたとのことです。

重い障害や慢性疾患を持つ人たちの死について決定する法律案の動きに反対し、DPI日本会議は生命倫理部会を結成し、さらに2016年に尊厳生部会へと名称変更しました。

本分科会では、今問題になっていることが何か、障害や疾患のある人たちを含め、すべての人の尊厳生のためにどのようなことが考えられるか、そこにおける施策の役割など、活発な意見交換を行い、今後の方向性について見通しを持つことをめざします。

登壇者:
・渡邉 琢(日本自立生活センター/JCIL)、
・知的障害当事者(ピープルファーストジャパン)、
・佐藤 裕美(ALS(筋萎縮性側索硬化症、映画「杳かなる」主演のお一人)、
・宍戸 大裕(映画「杳かなる」監督)コーディネーター:岡本 直樹(DPI日本会議常任委員・CILふちゅう代表)司会:下林 慶史(DPI日本会議常任委員・JCIL)


 

主催・お問い合わせ 

NPO法人 DPI日本会議
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-11-8 武蔵野ビル5階
電話:03-5282-3730、FAX:03-5282-0017

後援、助成、協力

後援(予定) 

内閣府、外務省、厚生労働省、国土交通省、文部科学省、日本労働組合総連合会、日本障害フォーラム(JDF)

 

助成・協力(予定) 

全日本自治団体労働組合、日本教職員組合、全日本水道労働組合、東京都労働組合連合会、自治労東京都本部、自治労東京都庁職員労働組合、全水道東京水道労働組合、東京交通労働組合、東京清掃労働組合、テレビ朝日福祉文化事業団、朝日新聞厚生文化事業団、在日本大韓民国民団、部落解放同盟中央本部、㈱土屋

申込方法:WEBフォームよりお申し込みください。

https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_4t_bJ6-yQMu9EAZZ67NQvg#/registration

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会社概要

NPO法人DPI日本会議

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URL
https://www.dpi-japan.org/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都千代田区神田錦町 千代田区神田錦町3-11-8
電話番号
03-5282-3730
代表者名
平野みどり
上場
未上場
資本金
-
設立
1986年03月