国指定重要文化財 長楽館、実業家 村井吉兵衛の明治・大正期の迎賓録「来賓名簿」を初のオンライン公開へ。
特別展「長楽館115年の迎賓録-たばこ王が築いた社交の舞台-」開催に伴い、明治大正期の歴史研究の進展を期待して、長楽館(旧村井家別邸)の迎賓の歴史を語る「来賓名簿」(個人蔵)を公式HPにて公開。

ホテル長楽館(京都市東山区円山町、総支配人:吉田 重人)は、重要文化財指定記念特別展「長楽館115年の迎賓録-たばこ王が築いた社交の舞台-」の開催に合わせて、国指定重要文化財 長楽館(旧村井家別邸)の明治・大正期の来賓名簿2冊を初めて、長楽館公式ホームページにてオンライン公開いたします。
本資料は、明治期に実業家 村井吉兵衛によって建設された迎賓館・長楽館において、当時の賓客たちが署名を記した芳名帳です。
これまで一般公開の機会が限られていたものの、このたびのオンライン公開により、多くの方々に長楽館の迎賓の歴史を知っていただくと共に、明治・大正期の社交史・外交史研究の発展に寄与することを目的としています。
■長楽館 来賓名簿(芳名帳)
明治期の来賓名簿は、北白川宮両殿下・賀陽宮妃殿下・多嘉王殿下の御来臨から始まり、伊藤博文や井上馨、そして西園寺公望や渋沢栄一、大隈重信、髙田早苗など、明治時代の重鎮の署名が連なります。大正期の来賓名簿には、大正天皇の即位の礼に際して、長楽館に滞在したロシア特派大使ニコラス・マレヴスキー=マレウイッチ及びイタリア特派大使グイッチョリ、そして、ロシア国大公ゲオルギー・ミハイロヴィチ殿下や李王殿下の署名や滞在の感想が記されています。これにより長楽館が国内外から様々な賓客を迎え、迎賓の場としての役割を果たしていたことがわかります。
公開URL:https://chourakukan.co.jp/regalo/2025spring/legacy.html
※URLは今後変更となる場合がございます




■公開の経緯・目的
長楽館では重要文化財指定を記念し、特別展「長楽館115年の迎賓録-たばこ王が築いた社交の舞台-」を2025年2月22日(土)~3月20日(祝木)に開催しております。
本展で特別公開している本資料は、個人で保管されているもののため一般公開の機会は限られていましたが、長楽館が115年にわたり受け継いできた「迎賓の歴史」をより多くの方々に知っていただくため、今回初めてオンライン公開を実施いたします。
この公開を通じて長楽館が果たしてきた文化的・外交的役割を再評価し、明治大正期の歴史研究のさらなる進展に寄与することを期待しています。
来賓名簿のデータ公開をご快諾いただいた所有者様へ、この場を借りて心より御礼申し上げます。
【旧村井家別邸(長楽館)について】

旧村井家別邸(長楽館)は、明治の煙草王と呼ばれた実業家の村井吉兵衛により建設された洋館です。1905(明治38)年に着工、1907(明治40)年6月に上棟、1909(明治42)年6月に竣工しました。設計・監督はアメリカ人建築家J.M.ガーディナー、施工は清水満之助。長楽館の命名は初代内閣総理大臣 伊藤博文によるものです。国内外の賓客の迎賓・接遇施設として活用され、大正のご大典の際にはロシア・イタリアの特派大使を迎えました。2024(令和6)年12月9日に建物1棟と、附として門及び塀1棟、家具51点が国の重要文化財に指定されました。
現在は併設した新館に全6室の客室を設けたホテルとなり、本館(長楽館)内ではレストラン・カフェ・スイーツブティック・バーを営業しています。
【会社概要】
商号 :株式会社長楽館
所在地 :〒605-0071 京都市東山区八坂鳥居前東入円山町604
設立 :1954年9月
事業内容:宿泊施設、レストラン、カフェ及び結婚式・宴会場の運営
長楽館公式ホームページ: https://www.chourakukan.co.jp/
*営業日ならびに営業時間の変更の可能性がございます。最新の営業日・営業時間はホームページをご確認ください。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像