小型化・低消費電力化が必要なコンスーマ・アプリケーション向けにジャイロ・センサを発表

STマイクロエレクトロニクス

main image
コンスーマおよびポータブル機器向けMEMS(Micro Electro Mechanical System)
センサの主要サプライヤ(1)であるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)
は、13種類におよぶ1軸・2軸の新型ジャイロ・センサを発表しました。これにより、
STのモーション・センサのポートフォリオがさらに拡大します。従来のSTのMEMS
ジャイロ・センサ製品群に対して50%以上の小形化を実現し、また消費電力の低減、
および競争力のある価格を実現した新しい高性能ジャイロ・センサは、体感型
ゲーム機用のコントローラやポインティング・デバイス、デジタル・ビデオや
デジタル・カメラの手ブレ防止、GPSナビゲーションの推測航法を含め、
コンスーマ分野における幅広い革新的アプリケーションを可能にします。

STの最新型1軸(ヨー)および2軸(ピッチ&ロール、ピッチ&ヨー)(2) ジャイロ・
センサは、超小型パッケージ(1軸 ジャイロ・センサ:3 x 5 x 1mm、2軸ジャイロ・
センサ:4 x 5 x 1mm)に実装され、現在および将来のコンスーマ・アプリケーシ
ョンにおける小型化の要求に対応します。また、特にバッテリ駆動のデバイスでは、
消費電力が重要な要素になります。そのため、STのジャイロ・センサはデバイスを
完全に休止させるパワー・ダウン・モードと、回路の一部のみを休止させ消費電力
を大幅に低減すると共に、非常に高速な起動を実現したスリープ・モードを搭載し、
スマート・パワー・サイクルを可能にします。

STの新しいジャイロ・センサは、時間および広い温度範囲に亘って優れた安定性
(最小0.02dps(3)/℃)を発揮し、アプリケーションにおける追加の温度補正が
不要です。ごく僅かなレベルの出力ノイズ(最小0.01dps/√Hz)と広帯域幅
(最大560Hz)によって計測精度が確保され、高い精度と再現性を保証します。

STのジャイロ・センサ・ファミリは、業界で最も幅広い30~6,000dpsの角速度
検出範囲を備えており、高分解能と時間/温度に対する安定性が要求される広範な
アプリケーションをサポートします。

STの8インチ・ウェハを用いたMEMS製造工程とパッケージング技術による堅牢な
製造プロセスは、ゲーム機から携帯電話までの広範なアプリケーション分野で、
既に6億個以上の加速度センサを製造・出荷してきた実績があります。これらの
加速度センサと同様、STの高性能ジャイロ・センサは機械的ストレスに対する耐性
を備えています。また、自己診断機能を内蔵しているため、組立後に基板を動作
させずにセンサ機能を試験する事が可能です。

STのMEMSおよびヘルスケア事業部ジェネラル・マネージャであるBenedetto Vigna
は、次の様にコメントしています。「現在、コンスーマ・アプリケーション向け
ジャイロ・センサの市場は約2億ドルの規模(4)で、その大部分を非MEMS企業が占めて
います。STの第3世代ジャイロ・センサには、加速度センサ市場のシェア獲得に
貢献した実績のある製造技術と堅牢な設計という優れた特徴が活かされています。
これらの特徴が、ジャイロ・センサの『コンスーマ化の波』を引き起こす上で
役立ち、またSTの社内サプライ・チェーン・マネージメントによってお客様からの
需要の増加、変動に対しても柔軟に対応することが可能になります。」

STの新しい1軸(ヨー)および2軸(ピッチ&ロール、ピッチ&ヨー)ジャイロ・
センサは現在量産中です。単価は、大量購入時に2軸ジャイロ・センサが約2.1ドル、
1軸ジャイロ・センサが約1.8ドルです。

STのMEMS全ポートフォリオに関する詳細は、
http://www.st-japan.co.jp/mems をご覧ください。

また、本プレスリリースは以下のURLでもご覧いただけます。
http://www.st-japan.co.jp/data/press/p2437d.html

(1) iSuppli社(2009年6月)
(2) 回転運動には主として3つの種類があります。ヨーは
垂直軸を中心とする回転です。ロールは前後軸を中心と
する回転であり、ピッチは左右軸を中心とする回転です。
(3) degrees per second:度/秒
(4) iSuppli社(2009年7月)

STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な技術力
と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、
戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することにより、マルチメディア・
コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて他社の追随を許さない
リーダーとなることを目指しています。2008年の売上は98.4億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com

◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
APMグループ
TEL: 03-5783-8250 FAX: 03-5783-8218

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

STマイクロエレクトロニクス

23フォロワー

RSS
URL
http://www.st.com/jp
業種
製造業
本社所在地
東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟
電話番号
03-5783-8220
代表者名
マルコ・カッシス
上場
未上場
資本金
-
設立
-