中村キース・ヘリング美術館が特別協力 福岡市美術館で開催中の「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」は9月8日(日)まで
世界で唯一のキース・ヘリングの美術館である中村キース・ヘリング美術館(山梨県・小淵沢)は、福岡市美術館(福岡県・大濠公園)で開催中の「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」(会期:2024年7月13日[土]~9月8日[日])の特別協力として監修および約140点の作品を出品しています。
本展は、総作品数約150点で構成され、キース・ヘリングがアーティストとして活動した10年程の間に制作した作品の全容を概観する展覧会です。
本展覧会は6会場を巡回予定で、この後愛知(名古屋)、静岡(静岡)、茨城(水戸)の3会場の巡回を予定しています。
明るく、ポップなイメージで世界中から愛されているキース・ヘリング。
ヘリングは「アートはみんなのために」という信念のもと、1980年代のニューヨークで地下鉄駅構内やストリートなど、日常にアートを拡散させることで、社会へ強いメッセージを発信し、人類の未来と希望を子どもたちに託しました。ヘリングが駆け抜けた31年間の生涯のうち創作活動期間は10年程ですが、残された作品に込められたメッセージは、いまなお響き続けています。
本展は、6メートルに及ぶ大型作品や日本初公開含む約150点の作品を通してヘリングのアートを体感いただける機会です。社会に潜む暴力や不平等、HIV・エイズに対する偏見と支援不足に対して最後まで闘い続けたヘリングのアートは、現代社会に生きる人々の心を揺さぶることでしょう。
見どころ
ヘリングを一躍有名にしたサブウェイ・ドローイングを一堂に
今回展示されているキース・ヘリングの名前が世界に広く知られるきっかけとなったサブウェイ・ドローイングプロジェクトの作品7点のうち、当館より2点の《無題(サブウェイ・ドローイング)》を出品しています。他5点はニューヨークから出品され、この巡回展で日本初公開となります。
このプロジェクトによって描かれた作品では、コミカルで明るい表現から社会への風刺を感じさせるものまで多彩な作風であったことをご覧いただけます。
キース・ヘリングと影響を与え合ったアーティストの作品を、福岡市美術館の常設展示室でも。
本展覧会の1章から3章では、ヘリングがニューヨークを拠点としながら、同世代のアーティストであるジャン゠ミシェル・バスキアなど多くのアーティストと交流し、自身のアートを確立させて行ったことを紹介しています。
中でもアンディ・ウォーホルから受けた影響は大きく、1986年にニューヨークでの「ポップショップ」のオープンの際に、商業的だと批判を受けたときも、ヘリングが「アートは大衆のためにある」という自身の信念を貫けるよう後押ししたのはウォーホルでした。また、幼少時から影響を受けたミッキーマウスとウォーホルが融合したキャラクターであるアンディ・マウスを生み出しています。
本展3章「ポップアートとカルチャー」とトピック「キース・ヘリングと日本」にて、《アンディ・マウス》とポップショップで販売されたグッズを展示しています。
また、会場の福岡市美術館は20世紀の貴重なコレクションを所蔵しています。現在、コレクション展の「コレクションハイライト」では、アンディ・ウォーホルやジャン゠ミシェル・バスキアなどヘリングが影響を受けたアーティストの作品が展示されています。
当時のニューヨークにおけるアートの変遷をご覧いただく絶好の機会ですので、合わせてご覧ください。コレクション展は「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」展のチケットで入場することができます。https://www.fukuoka-art-museum.jp/collection/?q=modern#a121415
All Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation
展覧会概要
会期 |
2024年7月13日(土)~9月8日(日) |
定休日 |
月曜日 ※祝日の場合は翌日 |
開館時間 |
10:00~17:30 (最終入場時間 17:00 |
会場 |
福岡市美術館 2階特別展示室 〒810-0051 福岡市中央区大濠公園 1-6 |
展覧会公式サイト |
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主催 |
主催 キース・へリング展福岡実行委員会(福岡市美術館、西日本新聞社、西日本新聞イベントサービス、KBC、東映) |
特別協力 |
中村キース・ヘリング美術館 |
お問い合わせ |
東映TEL:092-532-1081 ※平日:10:00~18:00(会期中は開館時間) |
巡回情報
名古屋会場 |
2024年9月28日(土)~11月16日(土) 松坂屋美術館 |
静岡会場 |
2024年11月28日(木)〜2025年1月19日(日) 静岡市美術館 |
水戸会場 |
2025年2月1日(土)〜4月6日(日) 茨城県近代美術館 |
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