OnePlanet × Servithink 「Webの技術をリアルに広げる」─ Apple Vision Proで作る未来のWeb体験

ARテックスタートアップのOnePlanet、サービシンク社とWebの未来をテーマに、「アイテム認識マニュアル」、ユーザー追従ブラウザ「Sphira Track」のVisionProアプリを共同開発

株式会社OnePlanet

2025年11月27日 13時59分

株式会社OnePlanet（代表取締役：村上智彦/ 以下、OnePlanet）と株式会社サービシンク（代表取締役：名村晋治/ 以下、サービシンク）は、Apple社の空間コンピュータ「Apple Vision Pro」向けのアプリケーション2種のプロトタイプを共同で開発したことをお知らせします。

Web制作のプロフェッショナルであるサービシンク社の「Webの技術をリアルに広げる」というビジョンを実現するため、本プロジェクトは両社の知見を融合し、未来のインターネット体験の可能性を追求するものです。

OnePlanetは、サービシンクと共に、「未来のWeb」をテーマとしたApple Vision Pro向けアプリケーション「アイテム認識ARマニュアル」とユーザー追従ブラウザ「Sphira Track」のプロトタイプを開発しました。

本プロジェクトは、サービシンクが掲げる「Webの技術をリアルに広げる」というビジョンと、OnePlanetが持つ高度なARおよび空間コンピューティング技術による新たな体験創造への強みが一致し、始動しました。

Webサイトという二次元の情報を、空間という三次元へと拡張した際に生まれる新たなユーザー体験と、そのためのUI/UXを探求することを目的としています。

開発したアプリケーションの概要

将来スマートグラスが普及した世界をイメージし、2つのアプリケーションをプロトタイプとして制作しました。

1. アイテム認識マニュアル

現実世界の特定アイテムを認識すると、取扱説明書などのWebコンテンツが空間上に表示されるアプリケーションです。

機能： 事前にスキャンし機械学習させた物体をカメラが認識。紐付けられたWebサイトがAR空間に出現します。Webベースのため、表示する情報はいつでも更新が可能です。
コンセプト： 住宅の給湯器やエアコンのリモコンを見ただけで操作方法が現れるなど、紙のマニュアルを探す手間をなくし、より直感的で豊かな生活の実現を想定しています。

2. ユーザー追従ブラウザ「Sphira Track」

ユーザーの動きに合わせて、ブラウザウィンドウが常に一定の距離・角度を保ちながら追従するアプリケーションです。

機能： ユーザーの動きに合わせ、ウィンドウがただ平行移動するだけでなく、常に正面を向くように滑らかに追従。さらに、サービシンク藤原氏のアイデアから生まれた、ブラウザを一時的に格納できる「管理ウィンドウ」機能も搭載しています。
コンセプト： 空間に固定されるPC的なWebブラウザに対し、常にユーザーと共にあるスマートフォン的なブラウザの未来形を目指しました。歩きながらレシピを確認するなど、Webがより生活に溶け込む体験を提供します。

開発プロセスにおける挑戦

本プロジェクトは、サービシンク社とOnePlanet社が毎週ディスカッションを重ね、未来のWebにおける「使いやすさ」の基準をゼロから定義していきました。

当初、OnePlanet社から提案された4つの企画から議論をスタートし、開発道中ではユーザー追従ブラウザのアイデアが「手で持ち運ぶ」形から「自動で追従する」形へと進化するなど、密な連携によってプロトタイプは磨き上げられました。

今後の展望

今回の取り組みは、ARとWebをどう組み合わせれば相性が良いのかを探る、未来に向けた大きな一歩となりました。OnePlanetは、お客様のビジョンに深く共感し、企画段階から伴走しながら、技術とアイデアで「まだ誰も見たことのない未来」を具現化するパートナーとして、今後も企業の挑戦をサポートしてまいります。