サイドエアバッグハーネス用の軽量・細径化ケーブルを新たに開発
【ポイント】
・PVCチューブと同等の耐外傷性を維持しながら、当社現行品に比べ30%の軽量化と10%の細径化を実現
・ケーブルレイアウトの自由度が増し、さらにサイドエアバッグシステムの軽量化にも寄与
ドライバーや同乗者への側面からの衝撃を緩和するサイドエアバッグシステムには、起爆信号を伝達するためのケーブルが必要で、ケーブルは狭い空間内にレイアウトされています。
衝撃や振動による断線を防ぐ必要があることから、ケーブル内部の電線はPVC(ポリ塩化ビニル)を主原料とするチューブ(以下、PVCチューブ)などで保護されますが、当社は、PVCチューブより軽量・細径化が図れるシース(ケーブル外皮)で電線の外周を覆う構造を従来から採用し、PVCチューブによる保護と同等の高い耐外傷性を実現してきました。
近年、自動車の燃費向上やEVの航続距離延長を目的に車両の軽量化に対するニーズが高まっており、ケーブルにおいても更なる軽量化や細径化が求められています。
当社はこうしたニーズの高まりを受け、使用する導体材料の強度を高めて細径化を図ると同時に、樹脂材料の耐外傷性を高めながらも絶縁体とシースの厚みを抑えたサイドエアバッグハーネス用のケーブルを新たに開発しました。
その結果、本製品は、PVCチューブと同等の耐外傷性を維持しながら、当社現行品に比べ30%の軽量化と10%の細径化を実現しています。
これにより、ケーブルレイアウトの自由度が増し、さらにサイドエアバッグシステムの軽量化にも寄与しています。
現在、自動車はCASE(Connectivity:コネクテッド、Autonomous:自動運転、Shared&Service:シェアリング&サービス、Electric:電動化)が主要なテーマとなってきており、年々、多機能化が進む100年に一度の革新期を迎えています。
このような中、当社は、今後も独自の技術を活かしてサイドエアバッグハーネス用ケーブルの軽量化・細径化を追求し、自動車産業の発展とカーボンニュートラルを両立した社会の実現に貢献していきます。
ケーブル模式図
左:現行品 (導体0.3㎟) 右:開発品 (導体0.13㎟)
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像