教わった動作を“自分で解釈しなおして”臨機応変に実行する協奏型ロボットハンド「Think Hand Proto-1」を初公開

株式会社Thinker

2025年12月3日 10時20分

家電のように気軽に使えるロボットの実現をめざす株式会社Thinker（読み：シンカー、本社：大阪府大阪市、代表取締役兼CEO：藤本弘道、以下Thinker）は、2025年12月3日から開催される「2025国際ロボット展（iREX）」にて、新開発の“協奏型”ロボットハンド「Think Hand Proto-1」を初公開します。

意外と知られていないことですが、ほとんどのロボットは、「指示された通り（もしくはプログラミングされた通り）の軌道をなぞって動くことしかできない」のが基本です。そのため、指定の軌道から少しでもズレたところに対象物が置かれていると、つかみ損ねるだけでなく、“つき指”して故障してしまったりすることも少なくなく、状況を読み取って柔軟に対応する「臨機応変のピッキング」は長年の課題とされてきました。

このたび公開する「Think Hand Proto-1」は、触覚・力覚・視覚といった感覚を統合する高度なセンサーシステムに、人間のティーチングをロボットハンドが洞察して学ぶ独自のシステムを掛け合わせることにより、教わった動作を、ロボットハンド自身で解釈しなおして臨機応変に実践する「協奏」を実現。道具ではなく、人間のパートナーとして働く、これからのロボットハンドのあり方を提案しています。

会場では、この「Think Hand Proto-01」をユニバーサルロボティクス社の協働ロボットに搭載し、1台のロボットで3つの高難度の動作を実演いたします。

（1）ティッシュペーパー上に置かれたコインを、紙を破らずにつまみ上げる「不安定な場所からのピッキング」

（2）最大でも50gに満たない接触度合いで、わずか２秒程度で対象物をピックアップする「俊敏で器用なピッキング」

（3）人の手作業に近い“押し込み”を自律的に行う「組立作業（型にはめこむ動作）」

他にも顧客導入が進む協働ロボットパッケージ「Thinker Model A」も展示しております。進化するThinkerの協奏テクノロジーをぜひご覧ください。

Thinkerは、高度な専門知識がなくても扱うことのできるロボットハンドの開発にさらに積極的に取り組み、「ロボットハンドの民主化」を通じて産業の底上げに貢献してまいります。