【桜配り実施レポート】医療的ケアにより外出のハードルが高い子ども達に「おうちでお花見」を無償で提供
人工呼吸器などを利用している⼦どもたちのご家庭に無償で「桜の枝」をお届けしました
季節の枝ものをご⾃宅へお届けする「枝もの定期便」サービスを提供する『花⾊百貨』(運営会社:株式会社TRINUS(トリナス))は、医療的ケアが必要で⾃由な外出が困難な⼦供たちに「お家でお花⾒」体験をしてもらうため、認定NPO法人フローレンスの「医療的ケアシッター ナンシー」をはじめとした障害児保育・支援事業を利用するご家庭に「桜」を無償提供する「桜配りプロジェクト」を実施しました。
「おうちでお花見」体験をお届け
わずか600gという低体重で生まれた、かいりくん(4歳)。現代の高度医療で一命はとりとめたものの、脳に障害が残り、現在は日常的に人工呼吸器による呼吸管理が必要です。
なかなか自由に外出することが難しく、1日のほとんどをお家で過ごすことが多いそう。
そんなかいりくんに「おうちでお花見」を楽しんでもらえるよう、啓翁桜(ケイオウザクラ)をお届けしました。
本物の桜に興味津々
本物の桜をこんなに間近で見るのは初めてという、かいりくん。それまで少し眠たそうだった目を大きく開いて、キラキラとした眼差しで見つめます。
お母さんによれば、「こんなに何かをじっと見つめることは珍しい。よほど興味を持っているんだと思う」とのこと。
今にも花を咲かせようと膨らむ蕾に、少し咲き始めた薄ピンク色の花びら。そして、それらを支える活き活きとした枝ぶり。自然の力いっぱいの枝ものは、ただそこに在るだけで存在感があり、かいりくんの心を惹きつけます。
花が散った後は、新しい葉が生え、葉桜に。1ヶ月ほどの時間をかけて徐々に変化しながら、かいりくんを楽しませてくれることでしょう。
お家で季節を感じられる枝もの
「家にいる時も、気の休まる時間はほとんどない」と言うお母さん。人工呼吸器が正常に作動しているかの確認はもちろん、かいりくんは首がすわっていないため、バランスを崩さないよう常に目を配っている必要があるそう。
外出する時は、特注のバギーに人工呼吸器や酸素、電源バッテリーを積んで移動する必要があるため、どこかへお出かけし、季節を感じることは簡単ではありません。
「枝ものを飾ることで、お家で季節の移ろいを感じられるのは、すごく嬉しい」と話してくれました。
障害児保育園など6施設へも桜をお届け
今回の「桜配りプロジェクト」では、「医療的ケアシッター ナンシー」のご協力のもと、かいりくんと同じように自宅で医療的ケアを受けるお子さんとそのご家族、合計30家庭へ桜をお届け。
また、医療的ケア児を専門に長時間お預かりする「障害児保育園 ヘレン」や、障害の有無に関わらず全ての子どもがわくわくするような遊びの場「インクルーシブひろば ベル」を含む合計6施設へもお届けしました。
桜を見つけて駆け寄ってきてくれる子供たち。喜びあふれる笑顔を見て、お届けした私たちの方が元気をもらいました。
「枝もの定期便」について
桜やドウダンツツジ、野バラなど、四季の移ろいを感じる⼤きな枝ものを、市場のプロが厳選し、ひとつずつ丁寧に下処理と⽔揚げを⾏ってから、ご⾃宅へ定期配送する新しいサブスクサービスです。
【URL】https://hanairo.store/products/edamono-subsc-all
【花色百貨】
「⾃然を愛でる、"バイオフィリック"な暮らし」を提案する、ライフスタイルストアです。季節の枝ものをご⾃宅へお届けする「枝もの定期便」をはじめ、⾃然を愛でる暮らしに取り⼊れたいプロダクトの数々を取り扱っています。 ⾃社プロダクトの主な受賞に、Red Dot Award 2022、⽇本⽂具⼤賞2022デザイン部⾨優秀賞、iF Design Award など。
【URL】https://hanairo.store/
運営:株式会社TRINUS(https://trinus.co.jp/)
【医療的ケアシッター ナンシー】
認定NPO法⼈フローレンスの運営する障害児家庭支援事業です。たんの吸引、胃ろう等の経管栄養、人工呼吸器による呼吸管理などの医療的ケアの必要な子どもたちの⾃宅に看護師が訪問し、医療的なケアに加えてお⼦さんの発達に合わせた、遊びや学びの⽀援を⾏っています。
【URL】https://nancy.florence.or.jp/
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