JEC Composites Innovation Awards2023　“Aerospace Parts部門” のファイナリストに初選出

熱可塑性炭素繊維複合材(CFRTP)を用いた一体成形技術を確立、従来の製造方法に対し製造リードタイム及び廃棄物量を大幅に削減

日機装株式会社は、複合材料の可能性を最大限に発揮した最先端かつ創造的なプロジェクトに授与される賞「JEC Composites Innovation Awards2023」においてファイナリストに選出されました。

日機装株式会社(以下、「当社」)は、「JEC Composites Innovation Awards2023」においてファイナリストに選出されました。主催するJEC Groupは、1963年に立ち上がり、複合材料の活用促進と市場の発展の為に革新的精神をもって集まる団体であり、「JEC Composites Innovation Awards」は、毎年、複合材料の可能性を最大限に発揮した最先端かつ創造的なプロジェクトに授与される賞で、過去25年間で世界中の1,900以上の企業が参加しています。今年は11のカテゴリーから33社がファイナリストとして選出されています。
 

今回ファイナリストに選出されたプロジェクトは、当社が2019年から取組んできた持続可能な社会への貢献が期待される熱可塑性炭素繊維複合材(CFRTP)を用いた航空機部品の開発の一環として、2021年からSOLVAYおよびA&P Technologyをパートナーとして取り組んでいるものです。従来の熱硬化性炭素繊維複合材 (CFRP)を用いた製造方法に対し製造リードタイム及び廃棄物量を大幅に削減しつつ、多方向の荷重に耐える複雑な形状を連続繊維の状態で一体成形する技術を確立することで軽量かつ剛性が高い補強部材の製作を可能にしています。当該技術コンセプトは航空機だけではなくUrban Air Mobility(UAM)や他産業にも展開することで、環境負荷低減へ貢献します。

これについてJECの公式HPで紹介されており、毎年パリで開催される世界最大級の複合材料の展示会JEC WorldのMOBILITY Planet内で成形品が展示される予定です。

＜JEC Composites Innovation Awards2023＞
JEC Composites Innovation Awards2023 ファイナリスト：
https://www.jec-world.events/program/innovation-awards

＜JEC World 2023＞
会期：2023年4月25日～4月27日
会場：Paris Nord Villepinte、パリ（フランス）

当社は1983年に世界で初めて炭素繊維複合材(CFRP)製カスケードの開発に成功し、現在までに大型機からリージョナル機まで70万個以上の出荷実績があります。また、競争力のあるコスト、日本と同等の顧客要求を満たす安定した品質と納期管理を実現するベトナム工場の設立以来、AirbusやBoeingの認定を多数取得し、カスケード以外の主翼部品やナセル部品の製造も行っており、長年にわたって世界各国のTier-1メーカーとの関係を構築しております。近年ではプライムメーカやAAM(Advanced Air Mobility)企業とも共同開発を行うなどR&Dにも力を入れており、今後も航空機部品のサプライヤーとして航空業界の発展に貢献するとともに、新技術の開発、新市場の開拓を推進しさらなる成長を目指します。

＜日機装 会社概要＞
会社名：               日機装株式会社
本社所在地：        東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号恵比寿ガーデンプレイスタワー22階
創業：                  1953年12月26日
代表者：               代表取締役社長 甲斐 敏彦
事業内容：           産業用特殊ポンプ・システム、医療機器、航空機部品等の製造・販売
URL:                    https://www.nikkiso.co.jp/