京都府立医科大学と眼表面疾患診断を補助するAIシステムの共同研究を開始、専門性の高い診断をAIがサポートし医療の地域格差解消を目指す
眼表面疾患の診断には高い専門性を必要とするため、専門医不足による医療の地域格差が課題となっています。本研究はAI inside の画像認識AIを用いて、重症度判定や異常の早期発見をサポートする診断補助AIシステムを構築します。
京都府立医科大学とAI inside は本研究を通じ、AI技術によって人々が地域を問わず、専門性の高い医療が享受できる社会を目指してまいります。
■共同研究の背景
本研究はStevens-Johnson症候群(※)等の難治性眼表面疾患を対象としています。難病のStevens-Johnson症候群は、目の症状が進行すると失明の可能性があるため、定期的な重症度判定や異常の早期発見が欠かせません。しかしながら地域によっては専門医の不足により、難病など高い専門性を必要とする疾患の診断が迅速に行えず、課題となっています。
本分野で最先端治療を行う京都府立医科大学眼科学教室には、全国から多くの難病患者が通われています。京都府立医科大学眼科学教室では当教室が持つ専門性の高い医療を広く患者に提供できるよう、診断補助AIシステムの構築を検討されていました。その中で、AI inside が目指す“AIの恩恵を多くの人々が享受できる社会の実現”、それに向けてAI inside が提供するAIサービスの実績とその技術力が評価され、共同研究の運びとなりました。
※Stevens-Johnson症候群:高熱や全身倦怠感などの症状を伴って、口唇・口腔、眼、外陰部などを含む全身に紅斑、びらん、水疱が多発し、表皮の壊死性障害を認める特定疾患。
■共同研究の概要
本研究では、前眼部写真から診断名候補や疾患の進行度を提示する信頼性の高いAIを作成し、 重症度判定や異常の早期発見を行う医療機関向けの診断補助AIシステムの構築を目指します。学習データには、京都府立医科大学あるいは共同研究機関で撮影された前眼部の写真を用い、実現可能性の実証実験に取り組みます。学習・検証はAI inside が担い、提供された前眼部写真からAIによる病型分類を構築します。
将来的にはAI inside が提供する「Learning Center」を用いて、医療分野の専門家が自身でAIシステムの構築・運用を容易にできるようにし、より幅広い疾患への活用を視野に入れて進めてまいります。
■「Learning Center」とは
「Learning Center」は、開発者でなくてもノーコードで誰でも簡単にAIを作成できるツールです。プログラミングなどの専門知識を必要とせず、直感的な操作でAIを作成できます。
■ AI inside 株式会社について(https://inside.ai)
「世の中の人・物にAIを届け、豊かな未来社会に貢献する」というミッションのもと、AIが社会の隅々まで拡がった社会の実現を目指します。当社は、AIを動かすためのハードウェア「AI inside Cube」、AIを作るためのソフトウェア「Learning Center」、AIを使うためのソフトウェア「DX Suite」を提供しています。
社名:AI inside 株式会社
所在地:東京都渋谷区渋谷3-8-12 渋谷第一生命ビルディング4階
代表者:代表取締役社長CEO 渡久地 択
設立:2015年8月
事業内容:人工知能および関連する情報サービスの開発・提供
・文中の会社名・製品またはサービスなどの名称は、AI inside 株式会社の商標または登録商標です。
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