【フィルターバブルが子どもに与える心配な影響ランキング】小中学生の親452人アンケート調査

フィルターバブルが子どもに与える影響に関する意識調査

株式会社アタム

オンラインイラスト教室を運営する株式会社アタム(本社:東京都港区、代表取締役:宮澤惇、以下 アタムアカデミー)は、小中学生のお子様がいる452人を対象に「フィルターバブルが子どもに与える影響に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。

フィルターバブルとは、動画サイトやSNSなどで、利用者の興味に応じた情報が表示され、継続して同じような内容ばかりに触れやすくなる状態のことです。

今回、オンラインイラスト教室を運営するアタムアカデミー( https://atam-academy.com/ )は、小中学生のお子様がいる452人に「フィルターバブルが子どもに与える影響」に関するアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。

調査結果に対して、こころサポートクリニック院長の平山貴敏氏よりご考察いただいております。

【データの引用・転載についてお願い】

本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、必ず「アタムアカデミー」のURL( https://atam-academy.com/ )へのリンク設置をお願い致します。

【調査概要】

調査対象:小中学生のお子様がいる人

調査期間:2026年7月29日~8月10日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:452人(女性341人/男性111人)

回答者の年代:20代 7.1%/30代 39.6%/40代 43.6%/50代以上 9.7%

【調査結果サマリー】

・子どものフィルターバブルを実感している親は67.9%

・フィルターバブルが子どもに与える心配な影響1位は「視野が狭くなる」

・子どものフィルターバブル対策で意識していることは「会話を増やす」

子どものフィルターバブルを実感している親は67.9%

「子どものフィルターバブルを実感することがある」と回答した親は「よく(27.9%)」「たまに(40.0%)」を合わせて67.9%にのぼりました。

・SNSで同じ系統の動画ばかりおすすめに出てきて、興味の幅が極端に偏っていると感じることがあります。特定のYouTuberの意見を鵜呑みにしてしまい、他の情報を見ようとしない様子が見られるときに、フィルターバブルの影響を受けていると感じます(20代 女性)

・特定の情報ばかり閲覧し、言動等を真似している(40代 男性)

・趣味の情報ばかり見ているようで、ものすごく詳しくなっていて驚くことがある。その分、他のことを学べていないような気がしている(50代以上 女性)

多くの親が、フィルターバブルによる子どもたちへの影響を実感していることがわかります。

具体的には「おすすめの表示が同じような動画や情報ばかり」「特定のYouTuberやサイトに影響された言動が増える」といったシーンで、影響を感じる親が多くいました。

フィルターバブルが子どもに与える心配な影響1位は「視野が狭くなる」

フィルターバブルが子どもに与える心配な影響1位は「視野が狭くなる(32.3%)」、僅差の2位は「偏った考えをもつ(30.1%)」でした。3位「間違った情報を信じる(18.4%)」が続きます。

興味や考え方が偏って固定化してしまうことを心配する声が多くなっています。フィルターバブルの状態になることで、触れる情報の範囲が狭くなるからです。

また触れる情報が偏ることで、「情報を疑う」「別の角度から考えてみる」といった力が低下することも懸念されていました。

<1位 視野が狭くなる>

・現実の友達や家族より、耳障りのいいことや興味のあることばかりに偏ってしまって、視野が狭くなりがちかなぁと思います(30代 女性)

・好きなものについて調べようという意欲があるのはいい。ただ似たようなものばかりが出てくることで視野の広がりを得られずやがて飽きてしまい、せっかくの知的好奇心が育たないかもと心配になる(40代 女性)

フィルターバブル状態になると、子どもの興味や閲覧履歴に合った情報が「おすすめ」などとして繰り返し表示されます。見たい情報や動画ばかり見ることになり、得られる情報の範囲が限られてしまいがちです。

そのため興味や知識の範囲が広がらず、視野が狭くなることを懸念している人も多くなりました。

<2位 偏った考えをもつ>

・言っていることが極端な感じになっているので心配です(30代 男性)

・ひとつの考えに影響を受けてしまい、他人にもその考えを受け入れるように強制すること(40代 女性)

自分と似た意見や好みに合う情報ばかりが表示されると、「多くの人が、自分と同じように考えている」と感じかねません。

また極端な意見をもつインフルエンサーの投稿を閲覧したことで、極端な意見を繰り返し目にし、それが当たり前の考えだと思い込んでしまう可能性もあります。

自分の考えをもつことは大切ですが、あまりに偏っていたり他人にも強制したりするようになると、友人関係に影響する恐れがあります。実際に、子どもの考えが極端に偏っていると感じ、心配している人もいました。

<3位 間違った情報を信じる>

・嘘や噂を事実のように思ってしまっているので、訂正するのが大変です。なので、親もネットで調べるなどして、正しい情報を見せるようにしています(20代 女性)

・良くも悪くもネットに書いてあることが真実で正しいと思い込んでいる節があり、からかったり違う意見を言ったりすると猛烈に反論してくることが増えてきました(50代以上 男性)

似たような情報ばかりに繰り返し触れると、「これだけ情報が多いのだから、みんなが言っているんだ」「事実なのだ」と感じてしまう可能性があります。

実際は動画サイトやSNSには、間違った情報や不正確な情報も多いのに、真偽を確認しないまま、信じ込んでしまうのですね。

実際に、親よりネットや動画を信じるようになってしまったという声もありました。

<4位 柔軟性がなくなる>

・ひとつの価値観だけを強く信じ込んでしまい、他の考え方を受け入れられなくなることが心配です。柔軟な判断ができなくなる点を不安に感じます(20代 女性)

・ひとつの意見がすべてだと思ってしまい、他の考えを聞き入れなくなる。親の話を信じられなくなることも心配です(30代 女性)

自分と似た価値観や意見ばかりに触れるということは、異なる考え方に出会う機会が減ることを意味します。すると「自分が好きなインフルエンサーや、自分の考えが正しい」と思い込みかねません。

自分やインフルエンサーの考えが間違ってはいなくても、世の中にはさまざまな考え方をもつ人がいます。多くの場合、正解はひとつではありません。

しかし「自分だけが正しい」と思ってしまうと、多様な意見を受け入れられなくなり、人間関係などにも影響すると危惧されます。

<5位 自分で考えなくなる>

・AIで作られたショート動画を見続けることで、思考停止状態になっている感じがする(40代 女性)

・自分の好みのものや偏った情報が一方的に与え続けられるので、自分の考えがわからなくなりそう(40代 女性)

・自ら必要な情報を集めることが難しくなること(50代以上 男性)

自分の好みに合った情報が次々と自動で表示されると、「自分から知りたいことを探す」「複数の情報を比較して、自分で選ぶ」といった機会が少なくなると懸念されます。

また漫然と好みの情報を流し見していると、情報の真偽や考え方の妥当性を判断することもなくなりかねません。

つまりは、「受け身で情報を消費すること」への心配がうかがえます。

<6位 入ってくる情報が限られる>

・知的なコンテンツに触れていないため、子どもの将来が不安になる(40代 男性)

・自分の好きなものの情報にしか触れない(50代以上 女性)

動画サイトやSNSでフィルターバブルの状態になると、興味のない分野に触れる機会は少なくなります。閲覧履歴などに基づいて情報がおすすめされるため、閲覧履歴に関係のない情報が、目に触れにくくなるからです。

まだ知らない分野や知的なコンテンツに触れにくくなれば、興味の幅を広げるきっかけや、より有益な情報に触れる機会を逃してしまいます。

<7位 コミュニケーション能力が低下する>

・興味が偏るので友達との話題も同じことばかりになってしまう。相手がそれを知らないと、他の話題を振れず会話に困ったり、「同じ話ばかりでしつこい」と思われたりしそうで心配(30代 女性)

・交友関係が狭くなり、人間関係性形成能力や進路の選択に悪影響が出ることを心配しています(40代 男性)

フィルターバブルによって、子どもの興味や考え方が偏ることを心配している人も少なくありません。興味や意見が偏ると、話題の幅も狭まってしまいます。すると、異なる関心分野をもつ友達と話す際に、人間関係の構築に影響する可能性があります。

また自分とは違う意見を受け入れにくくなれば、相手と折り合いをつけることも難しくなる可能性があります。

子どものフィルターバブル対策で意識していることは「会話を増やす」

「子どものフィルターバブル対策で意識していること」を聞いたところ、1位は「会話を増やす(30.3%)」、2位は「リアルな体験を増やす(23.0%)」でした。

会話やリアルな体験を通じて、さまざまな意見や出来事に触れてほしいと考えている人が多くなっています。

一方で「利用時間を制限する」「一緒に利用する」など、ネットの使い方を親主導でコントロールする工夫も寄せられました。

<1位 会話を増やす>

・ネットの情報だけで判断しないように、家族で会話する時間を大切にしています。子どもが見た動画や気になったニュースについて話を聞き、「本当にそうなのかな?」と一緒に考えるようにしています(30代 女性)

・子どもにネットの使い方について話したり、動画やニュースについて感想を話し合ったりする機会をつくる(50代以上 男性)

子どもとの会話を増やすことで、「ひとつの考えに偏ってしまうこと」「ネットで得た情報をそのまま信じてしまうこと」を予防しやすくなると期待できます。

「お父さんやお母さんはこう感じたよ」「本当なのかな?」と親子で話すことで、子どもが別の見方に気づいたり、得た情報の違和感に気づいたりするきっかけになるからです。

ただ、問い詰めるような雰囲気になると子どもが委縮したり本音を隠したりすることも考えられるので、雰囲気作りや聞き方には注意が必要です。

<2位 リアルな体験を増やす>

・ネット以外の体験を増やすように意識し、外遊びや読書など幅広い刺激を与えています(20代 女性)

・スポーツ少年団や部活動で、リアルな人間関係を築いてもらうようにしている(30代 男性)

外遊びや習い事、部活動などのリアルな体験を増やすことで、ネットに触れる時間が減ると期待できます。

また家族や友人と一緒に行う体験であれば、ネット以外でさまざまな価値観に触れるきっかけにもなりますね。

<3位 利用時間を制限する>

・ネットやスマホの長時間閲覧を禁止しています(30代 男性)

・日頃からネットの使用時間を厳しく制限しています(40代 男性)

ネットに触れる時間を減らせば、「同じような情報を繰り返し見続けること」「動画を受け身で見続けること」は防ぎやすくなります。

一方で時間制限は、子ども側の不満が大きくなりかねない対策でもあります。

「ネットの長時間利用の弊害」や「フィルターバブル」について親子で話し合い、双方が納得できるルールを決めることが重要だと考えられます。

<4位 偽情報もあると教える>

・ネットやYouTubeには嘘も多く、お金を稼ぐために大袈裟に演出していることを伝えています(30代 女性)

・話の情報源がSNSだった場合は、必ず「それが本当かはわからない。事実確認は必ず別でするように」と伝えている(40代 女性)

「SNSや動画サイトには嘘もある」「嘘とは言わないまでも、大袈裟な演出をされることもある」と理解していれば、目にした情報をすぐに信じずに疑えるようになります。

「情報源を確認する」「信頼できる情報源で調べる」といった検証を親と一緒にやっていれば、実際に情報の真偽を確かめる術も身に付きます。

<5位 読書を促す>

・図書館で普段は選ばないジャンルの本を借りるなど、アナログな媒体から幅広い情報に触れさせる機会を作っています(30代 女性)

・わかりやすい図鑑などで説明する。また一緒に書店でエビデンスのある本を選ぶ(50代以上 女性)

読書はSNSや動画サイトとは違うアナログな情報源で、信頼性の高いことがメリットです。また図書館や書店にはさまざまなジャンルの本が並んでいて、興味のなかった分野にも触れやすくなると期待できます。

そのため「根拠のない情報を信じること」や「入ってくる情報が限られること」への対策として、お子様に読書を促している人もいました。

<6位 一緒に利用する>

・子どもの好きな動画を一緒に視聴し、子どもが面白いと思った要素をきっかけに、私の知る雑学や教養を話し、子どもの興味を拡張するように努める(40代 女性)

・できるだけ親がいる環境で動画を見せるようにして、「今どんな動画を見てるの?」と何気ない感じで確認しています。子どもが動画の内容を説明しているときに、動画の矛盾点などに気づけたらOK。気づいてなければ「素朴な疑問なんだけど教えてくれる?」などと質問して、現実ではない内容に気付けるようにしています(40代 女性)

親子が一緒にSNSや動画サイトを利用することで、子どもがどのような情報に触れているのかを把握しやすくなります。また一緒に見ていると、「誤情報を信じていそうだな」と思ったときに、その場で対応が可能です。

ただ子どもが成長するほど、すべての利用を親が見守ることは難しくなります。「監視されている」「過度に制限されている」と感じさせると、反発にもつながりかねません。

<7位 多様な考え方を伝える>

・いつも「考え方は、人の数と同じだけある」と伝えている。どこまで伝わってるかわからないが、視野の狭い大人になってほしくないと日々意識して接している(40代 女性)

・同じ事柄でも違う見方があることを話す(50代以上 女性)

「人によって考え方は違う」「同じ出来事についても、立場によって別の見方ができる」と理解していれば、ネットで見た極端な意見を鵜呑みにしにくくなります。

「自分はこのインフルエンサーの意見が好きで同意するけれど、他の考え方もあるよね」と思えることが重要なのですね。

まとめ

フィルターバブルによって同じような情報ばかりが流れてくると、子どもがさまざまな情報や価値観に触れる機会が減ってしまいます。

そのため興味の範囲を広げてほしい時期に、視野が狭まることを心配している人も多くなりました。また、話題がなくなったり他人の考えを受け入れられなくなったりして、人間関係に支障が出ることを心配している人もいます。

そしてフィルターバブル対策としては、「会話を増やす」「リアルな体験を増やす」「利用時間を制限する」などが挙がりました。

ネットを遠ざけるのは難しい面もあるので、家族との会話や実体験を通して視野を広げながら、判断力を養ってほしいと考えている人が多いとわかります。

アタムアカデミーでは、絵を「インプット(観察・体験)→再構成(編集・解釈)→アウトプット(表現・伝達)」の3プロセスと捉えていますが、フィルターバブルはこのうち「再構成する力」を弱めてしまいます。好きなものだけが流れてくる環境では、「なぜこうなっているんだろう?」と考え直す“脳に汗をかく機会”が失われるためです。

そこで当校では、グループレッスンで生徒同士が作品を見せ合い「自分とは違う描き方」に触れる機会をつくり、さらに毎回テーマという制約を設けることで、手癖ではなく自分なりの解釈で表現する力を鍛えています。

ご家庭でも、作品に対して「上手だね」という結果評価ではなく「紫と青を混ぜて深海の色を作ったね」とプロセスを言葉にしていただくと、子ども自身が自分の考えを振り返る習慣につながります。

子供の絵が上達しない理由とは?発達段階・原因・親の対応

https://atam-academy.com/blog/49908/

▽平山貴敏氏の考察

「フィルターバブル」という言葉自体は比較的新しいものですが、スマートフォンやインターネットが当たり前となり、動画サイトやSNSを通じた情報発信が活発に行われる現代では、ある程度避けることのできない現象ともいえます。

子どもが日常的にスマートフォンやインターネットを利用するなかで、「触れる情報が偏ってしまわないか」と心配する親御さんがいるのも無理はありません。

ただ、こうした心配は、形を変えながらも昔からあったものではないでしょうか。今の親世代が子どもだった頃にも、話題のテレビ番組や最新のゲームなどに夢中になることがあったはずです。情報を得る手段や夢中になる対象が変化し、現在ではその一つとして「フィルターバブル」という現象が生じているとも考えられます。

大切なのは、フィルターバブルを過度に恐れることではなく、子どもとの関わり方です。時代や情報環境が変わっても、その本質は変わりません。子どもとのコミュニケーションを大切にし、日々一緒に過ごす時間を持つことが、子どもがさまざまな情報や価値観に触れ、自分なりに考えていくための土台になるのではないでしょうか。

■監修者紹介

平山貴敏

・こころサポートクリニック( https://kokorosupport-clinic.com/ )院長

・クリニックでは全国的にも希少な腫瘍精神科を専門にしている

・遺族ケア(グリーフケア)、家族ケアの普及啓発に取り組んでいる

・複数の企業での産業医経験、臨床心理士の資格を活かして働く人のメンタルケアに従事

・心理社会的支援に関する研究論文を多数執筆

東京大学医学部附属病院で研修後、東京大学医学部附属病院精神神経科に入局。

JR東京総合病院、東京都立松沢病院、東京大学医学部附属病院で研鑽を積んだのち、国立がん研究センター中央病院に約10年間勤務。

地域での腫瘍精神科、遺族ケア、家族ケアの普及啓発を志し、2024年こころサポートクリニックを開設し現在に至る。

【著書紹介】

『今夜からもう困らない!夜の症状緩和』(南江堂・2024年)

『ようこそ緩和ケアの森 患者・家族とのコミュニケーション』(南江堂・2023年) 

【データの引用・転載についてお願い】

本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、必ず「アタムアカデミー」のURL( https://atam-academy.com/ )へのリンク設置をお願い致します。

■アタムアカデミーについて

アタムアカデミーは、子供の創造性を育てるオンラインイラスト教室です。2020年5月よりオンラインのイラスト教室としてサービス提供開始し、2023年7月現在、小中学生を中心に日本全国から生徒が通う日本最大級のイラスト教室にまで成長しています。

サービスサイト:https://atam-academy.com/online/

■株式会社アタムについて

株式会社アタムは、「イラスト教育により子供の可能性を最大化する」をビジョンにオンラインイラスト教室を運営するスタートアップです。

所在地:東京都港区

代表者:代表取締役 宮澤惇

コーポレートサイト:https://atam-academy.com/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

株式会社アタム

5フォロワー

RSS
URL
https://atam-academy.com/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都港区南青山2-2-15ウィン青山1214号
電話番号
03-4570-6962
代表者名
宮澤惇
上場
未上場
資本金
990万円
設立
2018年09月