IFS調査結果:建設プロジェクトのパフォーマンスを妨げる標準化プロセスの欠如

IFSジャパン株式会社

2025年1月29日、エンタープライズクラウドおよび産業用AIソフトウェアのリーディングプロバイダーであるIFSが実施した最新の調査によると、建設・エンジニアリング業界は、長年にわたり生産性の課題に直面しており、それが業界全体の成長を阻む要因となっています。この生産性の問題は収益への影響だけでなく、建設・エンジニアリング企業の真のデジタルトランスフォーメーションを妨げる要因にもなっていることが明らかになりました。

この調査では、世界中の建設・エンジニアリング業界のリーダー825名を対象に分析を行ったもので、驚くべき事実が浮かび上がりました。すべての建設・エンジニアリングプロジェクトの約半数 (41%) が予算と目標完了日の両方を超過しており、さらに、大半のプロジェクト (54%) は予定していた利益率を達成できていないという結果でした。

統合されていないビジネスソリューションの過多

ビジネスやプロジェクトの管理に使用しているソフトウェアシステムの数を調査したところ、平均して9つの異なるシステムが利用されていることが判明しました。この結果は、不必要に複雑な技術スタックが、プロジェクトおよびビジネスの効率性を損なう重大な要因であることを示唆しています。

さらに、次世代のエンタープライズリソースプランニング (ERP) システムに求められる要素について尋ねたところ、回答者は柔軟性を他のすべての選択肢よりも重視していることが分かりました。彼らは、ビジネスの成長や変化に合わせて機能を追加・削除できるソフトウェアソリューションを採用することを検討しています。また、ほとんどの回答者 (63%) が、今後2年以内に現在のソリューションをアップグレードする計画があると回答しており、業界全体がより効率的で統合されたシステムを求めていることが明らかになっています。

成長の原動力としてのアジリティ

回答者が新しいERPシステムを探す動機となっているものをさらに掘り下げてみると、現在のシステムを再評価する最も多く挙げられる理由として、ビジネスの成長と多様化を促進するためにアジリティを向上させる必要があるというものでした (25%) 。

これは、回答者の長期的および短期的な取り組みと直接一致しており、39%はビジネスの成長と市場価値を最も重要な長期的優先事項と考えています。さらに30%は、デジタル成熟度の向上とデータのより効果的な活用を、ビジネスの差し迫った優先事項として挙げています。

世界中の政府が公共インフラの近代化に向けて大規模な建設プロジェクトを進めていることから、建設・エンジニアリング業界の将来は明るいと考えられます。しかし、これらの需要に応えるためには、業界は現状に適応し、より効率的なプロセスを採用する必要があります。

工業化された建設・エンジニアリングでは、より多くの作業がオフサイトで行われるようになっています。デジタルトランスフォーメーションによって、標準化されたプロセスが推進され、より収益性の高いプロジェクトをより短期間で実現することが可能になります。また、サービス、賃貸、メンテナンス管理などの新たなサービスを提供することで、これまで建設・エンジニアリング業界で見られてきた需要の波を平準化することができます。これにより、業界はまったく新しい収益源が生まれることになります。

次世代を築く道のり

「建設・エンジニアリング業界は、非常にユニークな位置にあります。この業界は、これまで変化に対して非常に抵抗してきました。しかし、この頑なさが最終的に収益に影響を及ぼし始めた今、それはレガシーツールやプロセスにおいて明確に現れています。」 IFSの建設・エンジニアリング担当バイスプレジデントであるケニー・イングラムは述べています。「調査によると、建設・エンジニアリング事業において、プロジェクトを迅速に実施すること(35%)や予算内で完了させること(35%)が、最も重要な競争上の差別化要因であるとされています。適切なツールやプロセスがなければ、市場で遅れを取るのは避けられません。この業界では、テクノロジースタックを近代化することが不可欠であり、産業用AIを業務内で活用することで、大きなチャンスを得ることができます。時機を逃さず、効率的で競争力のある未来を築くためには、こうした革新が必要なのです。」

「IFSは、テクノロジーの提供だけにとどまらず、それ以上のインパクトをもたらすことに誇りを持っています。建設業界やエンジニアリング業界では、テクノロジー導入に対して慎重な姿勢を見せることが多く、他社が先行して採用するのを見届けてから実装を検討する傾向があります。しかし、このようなアプローチでは、意思決定おいて重要な要素である戦略が欠けてしまいます。競合他社よりもデジタル化が進んでいる建設・エンジニアリング業界のリーダーは、市場で優位に立つことができます。ただし、それは単に適切なツールを持つだけでは実現しません。ツールをどのように実装し、活用し、そしてビジネス全体を流れるデータを最大限に活用するかが、成功を左右する決定的な要因となります。IFSは、このような取り組みを通じて、お客様がその分野でのリーダーとして成功することを全力で支援しています。」

調査方法

Censuswideは、2024年10月に英国、米国、フランス、ベネルクス、北欧、オーストラリア、中東の建設・エンジニアリング企業の上級意思決定者825人を対象に調査を実施しました。

IFSについて

 IFSは、製造、サービス、および地球に電力を供給するハードコアビジネス向けの産業用AIおよびエンタープライズソフトウェアの世界有数のプロバイダーです。当社のテクノロジーにより、商品の製造、複雑な資産の保守、サービス中心の業務の管理を行う企業は、産業用AI™の変革の力を解き放ち、生産性、効率性、および持続可能性を向上させることができます。


IFSクラウドは、完全に構成可能なAIを搭載したプラットフォームであり、お客様の特定の要件とビジネスの進化に対して究極の柔軟性と適応性を実現するように設計されています。企業資源計画 (ERP)企業資産管理 (EAM)サプライチェーン管理 (SCM)情報技術サービス管理 (ITSM)、およびフィールドサービス管理 (FSM) のニーズに対応しています。IFSのテクノロジーは、AI、機械学習、リアルタイムデータ、アナリティクスを活用して、お客様が十分な情報に基づいて戦略的な意思決定を行い、サービスの瞬間 (Moment of Service™) を実現できるように支援します。

IFSは1983年に、最初のお客様の敷地の外にテントを張った五人の大学の友人によって設立されました。彼らは、年中無休で対応し、お客様のニーズを第一に考えていました。それ以来、IFSは80カ国で7,000人以上の従業員を抱えるグローバルリーダーに成長しました。機敏性、顧客中心主義、信頼という基本的な価値に基づいて、IFSは価値を提供し、戦略的変革を支援することで世界的に認められています。当社は、この分野で最も推奨されるサプライヤーです。その理由については、ifs.com/jaをご覧ください。

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会社概要

IFSジャパン株式会社

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URL
https://www.ifs.com/jp/company/about-ifs/at-a-glance/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町1‐2-1 Otemachi Oneタワー 27階
電話番号
03-5456-5480
代表者名
大熊 裕幸
上場
未上場
資本金
-
設立
1997年01月