ジョーシス、SaaS管理のリスクに対応する大規模アップデートを発表
― 多要素認証、共有管理、特権管理、シャドーIT対策を強化 ―
ジョーシス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:松本恭攝)は、SaaS利用の拡大に伴うセキュリティ・ガバナンス課題に対応するため、ジョーシスにおける新たな機能アップデートを発表しました。本アップデートにより、多要素認証(MFA)、外部共有管理、特権アカウント監視、シャドーIT/AI検知といった分野を強化し、ゼロトラスト時代に求められる堅牢なIT基盤を提供します。
リリースの背景
近年、SaaSの爆発的普及は企業ITに利便性をもたらす一方で、以下のような深刻なリスクを顕在化させています。
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セキュリティ危機
シャドーITの増加、MFA未設定、特権アカウントの乱立、不適切な外部共有による情報漏洩リスク。 -
ガバナンス危機
誰がどのアプリにアクセスできるのか不透明で、監査対応が困難。 -
ファイナンス危機
利用されていないアプリや余剰ライセンスにより、1人あたり年間43万円以上のSaaSコストが発生。
実際に、国内外ではクラウドサービスの権限設定ミスや外部共有の不備により数十万件規模の個人情報が流出する事例が相次いでいます。こうした状況を受け、企業は「セキュリティ・統制・コスト最適化」を同時に実現するSaaS管理基盤を必要としています。
アップデート情報
本プロダクトアップデートセミナーのアップデート情報をお知らせします。
■従業員マスターの追加
外部ソースから従業員情報を一元管理できる「従業員マスター」を追加。入社から退職までのライフサイクル管理を効率化し、ID・権限管理の精度を高めます。対応ソースは今後拡大予定です。
■外部ソースからの連携対象フィルタリング: Entra ID
グループ全体で利用されるEntra IDから、必要な従業員だけを選んでジョーシスに連携可能になりました。特定部署や子会社単位で柔軟なデータ管理が実現できます。
■検知アプリのリスク評価レポート
検知アプリをコンプライアンスや生成AI利用の観点から分析し、専門チームのレビューを経たレポートを提供します。利用者数×リスクで可視化し、生成AIアプリに絞った分析も可能です。
■シャドーIT/AIの特定とビジュアライゼーション
未承認アプリや生成AIサービスを自動検知し、AIによるリスクスコアリングで可視化できるようになりました。利用状況に応じたアラート通知も行え、潜在リスクを早期に排除可能です。
■特権管理ダッシュボード
アプリごとの権限を一覧化し、特権アカウントの利用状況を可視化します。権限の集中や偏りを把握し、最小権限のゼロトラスト基盤を実現します。
■外部共有ファイル管理
クラウドストレージの外部共有状況をリアルタイムで監視します。許可されていないドメインやアドレスへの共有を制御し、情報漏洩を防止します。
■アクセスポリシー構築をAIで支援・ワークフローによるポリシー適用の自動化
AIがアクセスポリシー設計を支援し、ワークフローで自動適用します。手作業や属人性を排し、一貫した権限管理を実現できます。
■多要素認証のステータス管理・強制適用
全ユーザーのMFA設定状況を可視化し、未設定には強制適用が可能になりました。不正アクセス防止と監査対応を強化します。
今後の展望
ジョーシスは今後も、AIとポリシーベースの自動化により、IT部門が属人的な運用に依存せず、常に高いセキュリティとガバナンスを維持できる「自律型SaaS管理クラウド」の実現を目指してまいります。
ジョーシス株式会社について
2022年に設立された多国籍スタートアップ企業であるジョーシスは、“Simplify IT, Empower communities”をミッションに掲げ、米国、インド、日本、シンガポール、、オーストラリア、ベトナム、インドネシア、マレーシアに350人以上の従業員を擁し、グローバルにSaaS管理プラットフォームを提供しています。累計320億円の資金調達を実施し、現在700社以上の企業に利用されています。
<会社概要>
・社名:ジョーシス株式会社
・代表取締役社長:松本 恭攝
・設立:2022年2月1日
・資本金:1億円
・本社:東京都港区麻布台1丁目3-1 麻布台ヒルズ 森JPタワー23F
・企業URL:https://www.josys.com/jp/about
・サービスURL:https://www.josys.com/jp
・利用に関するお問い合わせ:https://www.josys.com/jp/contact