DeepL、企業の多言語業務の実態を明らかにする「2026年度言語AIレポート」の調査結果発表
AI投資が進む一方、翻訳業務はいまだ人手依存
ケルン(ドイツ)発 – 2026年3月10日 – AI製品と研究をてがけるグローバル企業であるDeepLは本日、企業における多言語業務とAI活用の実態を調査した最新レポート「2026年度 言語AIレポート」を発表しました。本調査により、企業のAIへの投資が世界的に拡大する一方で、翻訳をはじめとする多言語業務では、依然として手作業に依存したワークフローが多く残されていることが明らかになりました。
本調査は、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、日本のビジネスリーダーを対象に実施され、企業が現在どのように多言語業務を管理・運用しているのかを分析しています。その結果、日常業務において不可欠であるにもかかわらず、翻訳が十分に最適化されていない領域であることが浮き彫りになりました。
翻訳は依然として「取り残された業務領域」
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本調査によると、世界の企業の35%が翻訳業務を完全に手作業で行っており、33%が翻訳管理システムと人によるレビューを組み合わせた従来型の自動化にとどまっていることが分かりました。
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一方、大規模言語モデル(LLM)やエージェント型AIなどの次世代AIを翻訳に活用している企業は17%に過ぎず、つまり83%は未だ導入できていないことが明らかになりました。
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また、33%の企業がグローバル展開をLanguage AI投資の主な目的として挙げており、翻訳は国境を越えた事業成長を支える重要な要素であることが改めて示されてました。
DeepLのCEO兼創設者、ヤレック・クテロフスキーは次のように述べています。
「AIはもはや珍しい存在ではありませんが、AIによる業務効率が十分に向上している企業はまだ限られています。多くの企業が何らかの形でAIを導入しているにもかかわらず、主要なワークフローが人を中心に設計されたままであるため、大規模な生産性向上を実現できていないのです。だからこそ、モデルだけでなく、ワークフローそのものを改善することが不可欠です。」
翻訳は部門を横断し業務成果に直結
本調査結果より、翻訳が特定部門に限定された業務ではなく、企業全体の成果に直結していることも示されています。翻訳が最も大きな影響を与えている分野として、以下が挙げられました。
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営業・マーケティング(26%)
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カスタマーサポート(23%)
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法務・財務(22%)
同時に、71%のビジネスリーダーが「2026年に向けて、AIを活用したワークフロー変革を優先事項としている」と回答しており、AI活用を「実験」から「業務基盤」へと移行させる必要性に対する認識が高まっています。今後、AI翻訳によって期待される主な成果としては、顧客体験の向上、従業員の生産性向上、売上パフォーマンスの改善、市場投入までのスピード加速が挙げられており、企業にはAI投資に対する明確なROIが求められています。
日本市場では、改善の余地がより明確に
日本市場に目を向けると、Language AIによる業務変革の余地がより明確に表れています。本レポートによると、日本企業の43%が翻訳業務を依然として完全に人手に依存しており、これはグローバル平均(35%)を上回る水準となっています。
また、AIによるワークフロー変革を2026年の優先事項として挙げている日本のビジネスリーダーは49%にとどまり、グローバル平均(71%)との差が見られました。これらの結果は、日本企業において、翻訳を含む多言語業務の在り方を見直すことで、大きな改善が期待できることを示しています。
日本の実務現場で進む変化
実際に、日本の専門職の現場では、Language AIを活用した業務変革が始まっています。
長島・大野・常松法律事務所のパートナー弁護士である井上博登氏は、次のように述べています。
「これまで丸一日かけて、ようやく“下訳”ができるほど負担の大きかった翻訳作業が、DeepLの導入によって、わずか数分で完了するようになりました。大量の英文資料に向き合う心理的ハードルも下がり、業務効率は飛躍的に向上しています。」
「2026年度言語AIレポート」について
本調査は、AI時代における翻訳および多言語業務の在り方について、定量調査データと実務家の知見を組み合わせて分析したものです。翻訳を単なる作業ではなく、企業活動を支える業務インフラとして捉え、ワークフローをどのように変革すべきかを提示しています。
レポート全文はこちらよりご覧いただけます。
https://www.deepl-reports.com/borderlessbusiness/ja/
DeepLについて
DeepLは、複雑なビジネス課題に対応できる、安全かつインテリジェントなソリューションの構築に注力するグローバルなAI製品開発・研究企業です。228のグローバル市場で、20万社以上の法人顧客と数百万人の個人が信頼を寄せるDeepLの言語AIプラットフォームは、人が行ったように自然な翻訳、文章の推敲、リアルタイム音声翻訳を実現します。革新性、品質、セキュリティを重視した開発の歴史を基盤に、DeepLは言語分野を超えた製品展開を進めており、「DeepL Agent」は、事務職や専門職などの業務担当者の働き方を変革する自律型AIアシスタントとして設計されています。2017年、CEOのJarek Kutylowskiによりドイツ・ケルンにて設立されたDeepLは、現在1,000人以上の情熱的な従業員を擁し、Benchmark、IVP、Index Venturesなどの世界的に有名な投資機関から支援を受けています。詳しくは、www.deepl.com をご覧ください。
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