ナフサ危機の対応にAI活用。建築AI経営研究会を運営する浜松の工務店が事例紹介

メーカーや商社からの値上げ・出荷停止の通知が相次ぐ中、AIを活用する浜松の工務店が実際に行っているナフサ危機の対応事例について公開します。

株式会社LIFEFUND

AIを活用している工務店は今回のナフサ危機において「どんなことにAIを活用しているのか」

住宅関連資材メーカーや商社からの値上げ通知が後を絶ちません。一部では出荷制限・新規受注停止までもが現実化しています。業界誌「Housing Tribune Online」がまとめた情報によりますと、

  • 旭化成建材:「ネオマフォーム」など20%値上げ+一時的な注文受付停止 

  • カネカ:押出ポリスチレンフォーム断熱材を40%値上げ 

  • 田島ルーフィング:アスファルト系防水材・断熱材を40〜50%値上げ+住宅建材・防水材全製品の新規受注停止 

  • クリナップ・トクラス・ハウステック:システムバスの新規受注を一時停止 

  • TOTO・LIXIL:ユニットバスの受注一時停止 

  • 関西ペイント:シンナー製品を50%以上値上げ+出荷制限 

  • 信越化学工業:塩化ビニル樹脂を30円/kg以上値上げ

これらは全体のごく一部で、影響は石油由来建材だけでなく全カテゴリに及び、ウッドショック以来の建材ショックが現実化していることが読み取れます。

出典:Housing Tribune Online「住宅関連資材値上げ情報(随時更新)」

URL:https://htonline.sohjusha.co.jp/20260409-3/

こうした有事のなか、住宅会社は「全社の状況共有・顧客対応・現場教育・契約整備」を限られた人員と時間で同時並行する局面にあります。この危機の対応にAIはどこまで使えるのか。同じ課題に直面する建築業界の参考になればと「建築AI経営研究会」を主催・運営する浜松の工務店・株式会社LIFEFUND(代表:白都卓磨)は、今回のナフサ危機の対応でAIを活用した事例を公開します。

◼︎ 実例① 全社の状況を1枚に集約する「対策ダッシュボード」をAIで構築 

Claudeでダッシュボードを生成、社内で状況を共有する。関連資料やチャット履歴などを参照し都度更新する運用。

<課題>

70社超のメーカー値上げ・出荷停止情報が日々飛び交うなか、経営層・現場担当者・営業が同じ事実を同じタイミングで共有できる状態を、限られた工数で作る必要がありました。メールや口頭で個別に伝達していては、必ず情報の取りこぼしが起きます。

<使ったAI>

Claudeで社内向けHTMLダッシュボードを生成

<何をしたか>

「現在のナフサ危機について、何が起きているか/影響を受ける建材/代替案/全社員向けサマリーを1ページに収めた社内向けHTMLを作って」と指示。Claudeが社内向け状況共有ダッシュボード(HTML)を生成します。情勢の変化に合わせて随時更新する運用です。社内にあるナフサ関連の情報を1つのフォルダに集約し、チャットなどのやりとり情報も加えて都度更新することで最新の状況が共有できます。ダッシュボードには次のような項目が一目で並ぶ構成にしています。

  •  主要建材の状況カード(受注停止/確保済み期限/代替案あり 等の色分け) 

  • 重要ニュースへの基本方針 代替案の検討メモ 全社員向けサマリー 

<効果>

「いま、何が、どうなっているか」を全社員が短時間で把握できる状態を実現。

 経営層が社内チャットや会議で個別説明する時間が消え、判断のスピードが上がりました。

■実例②顧客対応テンプレート集をAIで整備し、対応品質を均質化

ClaudeでHTMLテンプレートツールを生成。お客様に説明する際のテンプレートを格納し、属人的対応を未然に防いでいる。

【課題】

契約済みのお客様からは、価格・工期・特定設備の調達状況など、性質の異なる質問が日々届きます。営業担当者ごとに回答がブレると、お客様の不信感に直結します。

【使ったAI】

ClaudeでHTMLテンプレートツールを生成

【何をしたか】

「営業担当者がお客様への返信に使えるテンプレ集を、ステータス別タブで整理し、お客様名や担当者名を変数化して全テンプレートに自動反映する形で作って」と指示し、Webツールとして展開。

 完成したツールでは、上部に最新状況サマリーを常時表示。「最新状況/金額の質問/工期の質問/設備に関する質問/先手で説明/NG・OK事例」など用途別タブを用意し、お客様名・担当者名などを入力すると、全テンプレートに自動反映といった構成で、営業現場でコピー&ペーストで送信できるようにしています。

【効果】

担当者全員が同じ事実情報を、同じトーンでお客様にお伝えできるようになりました。

「正直に伝える」という経営の意志を、組織全体で実行できる体制が整いました。

■ 実例③ 説明マニュアル+ロープレ研修をAIでパッケージ化 

Claudeに対応方針を読み込ませてマニュアルを作成。ロープレはNottaで文字起こしをし顧客説明の品質チェックを行う。

<課題> 

新しい顧客対応方針を、全員が同じ理解度で実行できるようにする必要がありました。資料を配るだけでは形骸化します。シミュレーションとロープレでの定着が必須です。

<使ったAI>

Claude(マニュアル・シミュレーション資料の生成)+ Notta(ロープレ録音の文字起こし)

<何をしたか> 

① 顧客対応マニュアルの生成

各フェーズで担当者が「何を、どの順番で、どう伝えるか」を整理した資料をAIで生成。質問対応集、説明トーク、NGトークまでを一連のドキュメントにまとめました。

② ご負担シミュレーション資料の生成

お客様にとって「自分の場合どうなるか」が一目で分かる資料を、AIで雛形化して配布。お客様の不安を和らげるのは、抽象的な説明ではなく、具体的なケース提示だという考え方に基づいています。

③ ロープレ研修と品質チェック

 経営幹部がお手本ロープレを実演。各担当者のロープレを撮影・録音 Nottaで文字起こしし、共有URLで全員が確認、経営層が品質チェック 

<効果> 

新人でもベテランと同じ品質で顧客対応ができる土台が整いました。AIは「説明の型」を作り、人は「型を体に入れる練習」に集中する——この役割分担が機能しています。

■ 実例④ 承諾書・合意書等の関連書類のドラフト設計をAIで支援

Claudeで合意書・承諾書のドラフトを生成、弁護士の監修を経て、お客様への丁寧な説明ができる環境が短期間に整う。

<課題>

ナフサ危機による追加費用の発生や工期遅延の可能性に備え、契約済みのお客様やこれから契約するお客様に承諾書・合意書を整備する必要がありました。契約のバリエーションや既存条項との整合性を考えると、自社内で複数パターンのドラフトを短期間で用意する必要があります。

<使ったAI>

Claudeで契約書ドラフトの素案を生成

<何をしたか>

弁護士が公開している標準テンプレートをベースに、自社の条項構造を統合した複数パターンのドラフト素案をClaudeで生成しました。最終的な法的妥当性は必ず弁護士の確認を経る前提で、素案を作る作業時間そのものを短縮します。

<効果>

従来であれば弁護士事務所への相談・往復で1〜2週間かかる起点作業を、ベースラインのドラフト生成までは数時間で完了。最終的な法的判断は専門家と経営の責任で行う運用です。

※法務領域はAIの出力をそのまま使わず必ず弁護士の確認を経ることが大前提です。

 AIは下書き、最終的な法的判断は専門家と経営の責任です。

■ まとめ

ナフサ危機のような有事において、AIは適切に運用すれば、ナフサ危機の対応に必要な環境を瞬時に整備できるところまで来ています。これは、ウッドショック当時には想像もできなかった対応スピードです。LIFEFUNDは、こうした実務知を一社で抱え込まず、業界全体の対応力を底上げする取り組みとして「建築AI経営研究会」を運営しています。同じ課題に直面する住宅会社の皆様と、知見を持ち寄りながら、危機を乗り越える基盤を一緒に磨いていきたいと考えています。

 ◼︎ 建築AI経営研究会について

建築AI経営研究会の様子。隔月で東京にて開催している。

「建築AI経営研究会」は、建築・住宅業界の経営者を対象に、AIを"道具"ではなく"経営の武器"として活用するための実践知を共有する経営者限定コミュニティです。「建築経営にどのようにAIを浸透させるか」をテーマに、月次で研究会を開催しています。

🔗https://kenchiku-ai.com/260603-2/

LIFEFUNDはホリエモンAI学校「建築校」を運営している

また、研究会の運営母体である株式会社LIFEFUNDは、堀江貴文氏プロデュースの「ホリエモンAI学校 建築校」の運営本部でもあり、経営者向けの研究会と、社員・実務担当者向けの実践オンラインスクールを連携させて提供しています。

 🔗 https://kenchiku-ai.com/ 

会社紹介

会社名:株式会社LIFEFUND

代表者:代表取締役 白都卓磨

設 立:2000年(2023年に現社名へ変更)

所在地:静岡県浜松市中央区鴨江三丁目70番23号

売上高:27.1億円(2025年実績)

社員数:62名(2025年12月)

事業内容:注文住宅(ARRCH、PG HOUSE)、不動産、相続コンサルティング、AI教育事業ほか

URL:https://lifefund-recruit.com/

「建築業界のAI浸透を推進します」

ホリエモンAI学校建築校および建築AI経営研究会に関する

メディア関係者様の取材をお待ちしております。

株式会社LIFEFUND

https://lifefund-recruit.com/
■場所:〒432-8023 静岡県浜松市鴨江3丁目70番23号
■連絡先:PR担当:石野 pr.lifefund@gmail.com

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

株式会社LIFEFUND

2フォロワー

RSS
URL
https://lifefund-recruit.com/
業種
建設業
本社所在地
浜松市中央区鴨江三丁目70番23号
電話番号
053-488-8910
代表者名
白都卓磨
上場
未上場
資本金
500万円
設立
2000年01月