地域と住民の健康が可視化できるデジタル時代の街づくり

~スマートウォッチとアプリを活用した実証事業の結果報告と今後について~

ミツフジ株式会社

ミツフジ株式会社は、株式会社トータルブレインケア、emol株式会社と連携して神戸市で実施した、ウェアラブルデバイスから収集したバイタルデータと認知機能維持向上およびメンタルセルフケアの2種アプリを活用した、新たなビジネスモデルの構築を目指す検証の結果と今後について報告いたします。

1.背景と目的
ミツフジ株式会社(代表取締役社長:三寺 歩、以下、ミツフジ)、株式会社トータルブレインケア(代表取締役社長:河越 眞介、以下、トータルブレインケア)、emol株式会社(代表取締役:千頭 沙織、以下、emol)の3社は、令和4年度「地域デジタルイノベーション促進事業※1」にて採択された「ウェアラブルデバイスとアプリのデータ連携による自治体向けビジネスモデル実証事業」の事業社として、ウェアラブルデバイスで収集したバイタルデータと、社会的課題解決の優先度が高いと考えられる認知機能維持向上とメンタルセルフケアの2種のアプリとのデータ連携による、新たなビジネスモデルの構築を目指した検証を神戸で行いました。

神戸は、最先端の研究開発拠点や病院、医療関連産業が集積する日本有数の医療産業クラスターを有し、同時に、市民と協働でヘルスケアサービスの検証を行うための支援体制が充実していることから、この検証に至りました。

2.概要
ミツフジが開発した体の状態が可視化できるスマートウォッチ“MITSUFUJI 03”から取得した心拍・ストレスなどのバイタルデータと、トータルブレインケアが開発した認知機能チェックとトレーニングが可能なアプリ“脳体力トレーナーCogEvo”、そしてemolが開発したAIチャットによる個人のメンタルヘルスセルフケアが可能な認知行動療法アプリ”emol”を組み合わせることにより、自分の健康状態を可視化し、日常の生活では気付きにくいストレスやメンタル不調による認知機能低下を早期に検知、また精神疾患の予防と認知行動療法の早期介入による社会不安等の軽減を実現させる仕組みを構築するため、神戸市民の協力を得て検証しました。

実施期間:2023年1月15日〜2023年3月15日
参加者:154名(応募184名、参加資格を満たない方・参加同意を頂けなかった方を除く)
調査項目:①スマートウォッチ“MITSUFUJI 03”を1日6時間装着②アプリ”脳体力トレーナーCogEvo”での認知機能チェックを週3回③AIチャットボットアプリ“emol”での認知行動療法「不安のためのACTプログラム8コース」を週1回④モニター調査開始時と終了時に実施するアンケートに回答

3.実証事業における役割分担
ミツフジ:スマートウォッチ“MITSUFUJI 03”とバイタルデータの提供+連携プラットフォーム構築
トータルブレインケア:認知機能向上を目的としたアプリ“脳体力トレーナーCogEvo”の提供
emol:AIチャットによるメンタルセルフケアを目的としたアプリ“emol”の提供
※協力:神戸医療産業都市推進機構・神戸リサーチコンプレックス協議会・兵庫県立大学・神戸市

4.得られた成果
ミツフジのウェアラブルデバイスから取得したバイタル(ストレス値)データ と、“脳体力トレーナーCogEvo”から取得した認知機能データの結果を解析・評価したところ、「ストレス値が上がると認知機能が下がる」という傾向がみられたことから、相関性が示唆されました。

5.今後について
各データの解析・評価・改良をした上で、ウェアラブルデバイスから取得したバイタルデータとアプリをデータ連携して利活用し、健康状態の可視化ができる汎用性の高い連携システムの構築を目指します。それにより、ストレス・認知機能・鬱・不安等の可視化と、そのような症状に早期介入することにより、健康維持と改善も可視化できることが期待できます。また最終的には神戸リサーチコンプレックス協議会の市民PHR基盤※2とのデータ連携も構想しており、自治体による市民向け健康サービスとして開発につなげ、自治体全体の健康管理と企業の健康経営につながる新たな製品やサービスの開発を進めてまいります。

※1地域の特性や強みとデジタル技術をかけ合わせ、新たなビジネスモデルの構築に向けて地域企業等が行う実証事業に要する費用を補助し、地域初のデジタルイノベーションの先進事例の創出・普及を目指す事業
※2個人の健康・医療等に関するデータを記録・保管活用することで市民全体の健康状態を把握できるだけでなく、ビッグデータとして分析し、地域全体の健康課題の解決を目指す総合的データ基盤

<会社概要>
ミツフジ株式会社 https://www.mitsufuji.co.jp/
事業内容:ウェアラブルセンサー・電磁波シールド製品向け銀めっき導電性繊維AGposs®/ウェアラブルIoTサービスhamon®/暑熱リスク検知に特化したリストバンド型デバイスhamon band®/LTE通信機能付き・一元管理が可能なスマートウォッチ型デバイスMITSUFUJI 03/運動中の体動ノイズを大幅に減少させる胸ベルト型心拍センサーMITSUFUJI 01の開発・製造・販売、医療機器の製造・販売
特徴:独自技術で開発したAGposs®のセンシング技術による連続した正確な生体データの取得、その生体データをベースにしたアルゴリズム開発、および生体データを活用したソリューションを提供

株式会社トータルブレインケア https://tbcare.jp/
事業内容:認知機能チェック&トレーニングシステム“脳体力トレーナーCogEvo”の研究、サービス開発、販売及び認知機能に関連するコンサルティング業務
株式会社トータルブレインケアは「認知機能の見える化」で、人々が主体的に QOL の向上と真の健康を手に入れ、生涯現役を実現すると共に、医学・医療・介護分野で培った実績とアカデミアとの共同で得られたエビデンスにより、健康経営・スポーツ分野においても、様々なソリューションと共に次世代型ヘルスケアビジネスを創造し続けます。
”脳体力””CogEvo”は株式会社トータルブレインケアの登録商標です

emol株式会社 https://emol.jp/
事業内容: メンタルヘルス関連サービス開発

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会社概要

ミツフジ株式会社

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URL
http://mitsufuji.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
京都府相楽郡精華町光台1-7 けいはんなプラザ ラボ棟13F
電話番号
-
代表者名
三寺歩
上場
未上場
資本金
2億400万円
設立
1979年03月