マルチタスクロボットによる建物の維持管理業務支援の実証検証を実施
~ビルの改修のための清掃・警備・点検・データ取得を一体化~
戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、CYBERDYNE(株)(本社:茨城県つくば市、代表取締役社長/CEO:山海 嘉之)、(株)セック(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:櫻井 伸太郎)、川崎重工業(株)(本社:神戸市中央区、代表取締役社長執行役員:橋本 康彦)、国立研究開発法人産業技術総合研究所(東京本部:東京都千代田区、理事長:石村 和彦)、(学)名城大学(本部:愛知県名古屋市、学長:野口 光宣)、(株)キビテク(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:林 まりか)と連携し、当社施設内「TODAtte?※1」にて、マルチタスクロボットの活用に関する実証検証を行いました。本実証検証は、内閣府の科学技術・イノベーション施策である「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第 3 期/人協調型ロボティクスの拡大に向けた基盤技術・ルールの整備」において実施されているプロジェクトの一環です。
※1:戸田建設本社屋TODA BUILDING 8階に開設された戸田建設のミュージアム
https://museum-todatte.toda.co.jp/

1. 背景
日本社会は、人口減少と高齢化による人手不足という深刻な課題に直面しています。一方で、建設業界を取り巻く環境も、従来の「新築中心」から「既存建築物の維持・再生」の重要度が一層高まりつつあり、建設の維持管理業務においても技能労働者の確保や生産性向上が急務となっています。こうした状況の中、当社は総合建設業として長年培ってきた技術力とノウハウを活かしつつ、ロボットやセンサー、AI によるデータ活用を組み合わせることで、改修工事や維持管理業務において、より効率的で付加価値の高いサービスの提供を目指しています。
ロボット業界においては、技術の進展により単一作業に特化したロボットから、複数の業務を担うマルチタスク型ロボットへのニーズが高まっており、収益化の面からも大きな効果が期待できます。さらに、人と協調して作業するロボットを導入することで、施設の維持管理業務の効率化が見込まれ、限られた人材資源の有効活用にもつながります。
こうした背景を踏まえ、ロボットを活用した建物維持管理業務の効率化に有効な建設関連データの収集および検証を目的として、実証検証を行いました。
2. 実証検証の内容
CYBERDYNE(株)の業務用清掃ロボットをベースとして、上部にカメラやセンサー等を配置し、清掃をしながら建物や設備の複数のデータ取得を行い、そのデータが建物の維持管理業務の効率化に活かせるかどうか、検証を行いました。

3. 今後について
今後は、今回得られた知見をもとに、ロボットによる多機能化とデータ活用の高度化を図りながら、既存建築物の維持・再生における付加価値の高いサービス提供に向けて、技術開発の強化を進めてまいります。
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